著者
上甲 昌郎 河原 吉伸 矢入 健久
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

本論文では、機会学習とシステム制御の二つの分野の近年の成果を統合した、非線形システムの学習アルゴリズムを提案する。CCAの確率的解釈と同様にして部分空間法を確率的解釈することで、局所線形モデルの整列による非線形システムの学習法へと拡張が可能になる。最後にモーションキャプチャのデータへと適用し、本手法の有用性を示す。
著者
丸井 淳己 加藤 幹生 松尾 豊 安田 雪
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

今や主要なウェブサービスの一つとなったSNSには非常に大規模な人間関係が構成され,社会的な重要性が増し続けている.我々はmixiのリンク構造とアクセスログを調査し,基礎的な性質を示すと共に年代による人間関係の違いを明らかにした.次にリンクのクラスタリングを行い5種類の人間関係に分類した.さらに5種類の共起具合をNetwork motifを用いて計算し,情報の流れるパスの局所的な性質を明らかにした.
著者
和泉 潔 後藤 卓 松井 藤五郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

定期的に発表され決まった形式を持つテキスト情報を対象とした長期市場動向分析のためのテキストマイニング手法を、実データによる運用テストで評価する手法を開発した。2008年1月から2009年5月の1年5カ月間の国債市場で評価したところ、年率平均に換算して、4.9%~88.05%の高いリターン成績を示すことができた。
著者
水谷 信泰 藤田 桂英 伊藤 孝行
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

マルチエージェントシステムの分野において,各論点が相互依存関係にある複雑な交渉問題が注目されている.しかし,既存の手法では論点数やエージェント数の増加に対するスケーラビリティが不十分であった.本論文では,論点の依存関係に基づくグループ分けを行い、グループごとに遺伝的アルゴリズムを用いて合意形成を行う手法を提案する.さらに,シミュレーション実験により提案手法が,既存手法より優れていることを示す.
著者
岡崎 直観 劉 瀟 綱川 隆司 辻井 潤一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

ウィキペディアでは,同一の実体を複数の言語で説明することがあり,それらのエントリ間は言語横断リンクで結ばれる.そこで,本研究では言語横断リンクで結ばれたエントリ同士を並行コーパスと見なし,対訳用語対をマイニングする.提案手法は,単一言語に対して用語抽出を行い,その用語に対する訳語を,統計的機械翻訳に基づく翻訳確率,並行コーパス中における共起回数,言語を横断した用語周辺文脈の類似度で選出する.
著者
市瀬 龍太郎 渡辺 曜大
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

本論文では,論文データを対象として,著者の貢献度を推定する手法を提案し,その実験的評価について報告する.
著者
片渕 聡 鄭 顕志 高橋 竜一 深澤 良彰 石川 冬樹 本位田 真一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

近年,イベントによって呼び出され処理を行い通知するイベント駆動型Webサービスが注目を浴びている.現在の要求/応答型サービスを対象としている検索技術では,イベントに関する要求を満足するWebサービスを探し出すことができない.本研究ではイベント駆動型Webサービスの検索を実現するために,要求とサービス記述双方のイベント制約のマッチングを行う.
著者
西村 直史 大田 直樹 櫻井 祐子 岩崎 敦 横尾 真
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

ある程度規模の大きい学会では,様々な制約条件や価値基準を満足する会議プログラムを手作業で作成することは困難であり,大きな労力が伴う.そのため著者らは,制約充足/最適化のテクニックを用いた会議プログラムの自動生成ツールを開発した.本論文では,開発したツールを用いて実際の2008年度人工知能学会全国大会のプログラムを作成した結果と,大会終了後に行なったツールの改良について報告する.
著者
津田 侑 上原 哲太郎 森村 吉貴 森 幹彦 大平 健司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

インターネットライブ動画放送サービスの評価をするにあたって, 初期段階においては, エージェントシミュレーションが考えられ, エージェント設計のためにはユーザのモデル化が重要になる. そこで, インターネットライブ動画放送を利用したことがある人物200人を対象としたアンケートの結果を分析し, モデル化する. 本発表では, アンケート結果に基づくユーザのモデルについて述べる.
著者
関 亜沙美 小林 一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

時系列データの振る舞いを理解するために,多くの場合グラフなどに表現を変更する可視化の手法が用いられる.一方,株価などの動向を示すテキストが新聞やWebページに掲載されている.本研究では,時系列データの振る舞いを言葉で説明することに着目し,日経平均株価の動向を例とした時系列データの言語化手法の開発を行う.
著者
宮嶋 淳 山田 智哉 吉野 愛 大崎 美穂 片桐 滋
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

肝炎検査履歴に自己回帰モデルを当てはめ,パワースペクトルを特徴量としたk平均法で予後分類を試みた.少数の検査項目である程度の性能が得られ,項目追加とクロススペクトル導入で改善が期待できる結果となった.
著者
村上 明子 ルディ レイモンド
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

ネット上で行われる多くの議論は多くの人の意見を反映しており,既存のパブリックコメントなどに代わるものとして期待される.ディベートなどの議論においては,他の人の発言に対して返答することで,参加者は全体のテーマや他の人の発言に対するポジション(賛成など)を示している.本研究では,参加者の行動とそれに伴うテキストによって参加者の意見を推察し、参加者の意見を分類できることを示す.
著者
竹内 広宜 杉山 喜昭 太田 千景 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

テキストマイニング分析では、事前に分析観点を設定し辞書を作成する。そして分析ではテキスト中の概念同士の共起関係から有用な知見が得られることが多い。しかし、分析観点の設定やどの分析観点間に注目すればよいかは、分析者の経験やスキルに依存する。本論文では、市場分析におけるセグメント分析に対して、マーケティングミックスを考慮した分析オントロジーとテキストマイニング分析手法を提案し、有効性を検証する。
著者
鈴木 聡 鈴木 宏昭
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

アカデミックライティングの学習において,参照したテキストの中から学習者自ら議論する問題を発見し,協調学習を通じて内容を洗練させる問題構築的読解のプロセスは重要な役割を果たす.著者らは,問題構築的読解のためのマーキング・相互コメントが可能なWebベースの学習環境を開発し,大学授業にて運用した.本発表では,その際の相互コメントの内容を分析し,相互コメントの質とライティングの質との関係について検討する.
著者
沼 晃介 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

地域内でのコミュニケーションやメディアとの関わりなどの社会的課題に対し,一般の人々が自ら表現することを通して克服することを狙い,社会実践やワークショップを行っている.このような実践的な取り組みを効果的に設計するには,活動や場と,情報システム含む道具を有機的に連携させ総合的にデザインしていく必要がある.本発表では,これまで行ってきたいくつかの事例の紹介を通して,我々のアプローチを概観する.
著者
丹 英之 大向 一輝 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

ウェブに散在する辞書・百科事典サービスの統合を企図し,日本語リポジトリ「ことはぶ」を構築した.日本語WordNet,国立国会図書館件名標目表による概念ネットワーク,IPA辞書による読みネットワークの各ノードである見出し語を字面繋がりで重ね合わせ,見出し語の文字列を含むURLにて参照可能な,言葉の定義が記載されているリソースへのリンクを提供する.本稿では,このリポジトリについて詳説する.
著者
岡本 洋 坪下 幸寛 園田 隆志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

文書の重要度とは、それが参照されるトピック・文脈に応じて変化するものととらえられるべきであろう。引用関係に基づき、個々の文書の重要度をトピック依存的に定める方法を提案する。この方法は、脳が長期記憶から短期記憶を状況依存的に読み出す仕組みを模したアルゴリズムに立脚する。状況への依存度を表すパラメータをゼロと置くと、このアルゴリズムはPageRankアルゴリズムに一致する。
著者
伊藤 雅弘 中山 浩太郎 原 隆浩 西尾 章治郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

近年,Wikipediaが知識抽出のためのコーパスとして注目を集めている.一方で,記事によっては誤った記述や虚偽の記述がなされており,記事の信頼性が問題となっている.そこでWikipediaのコンテンツの信頼性向上が必要とされている.本研究では,Wikipediaの記述の言語解析とWeb検索エンジンによってWeb上の情報を用いることで,Wikipediaの記述の信頼性を評価する手法を検討する.
著者
酒巻 智宏 大向 一輝 丹 英之 武田 英明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

本研究では、検索エンジンを用いて、漢字人名から読み仮名を獲得する手法の提案を行う。本手法では、与えられた漢字人名をクエリとして検索を行い、検索結果のスニペットに対してパターンマッチングならびに辞書との照合を行い、読み仮名の候補を生成する。また、各候補と漢字人名との共起関係を求めることで、確度の高い候補の抽出を行う。
著者
鶴田 雅信 増山 繁
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

企業の公式 Web サイトには、投資家などにとって有用な情報である、企業の基本情報が記述されているページが存在する。本研究では、基本情報が含まれるページへのリンクに含まれやすいと考えられる語(手がかり語)、および、企業の公式 Web サイトのトップページリストのみを用いて、クローリングと同時に企業の基本情報の属性、および、属性値を自動的に抽出するシステムを提案する。