著者
飯塚 義明
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.37-43, 2005-02-15 (Released:2016-12-30)
参考文献数
2

新しい安全工学のための講習会のあり方として,受講者が実体験できる講座をつくりだした.実験講座は,試験装置内での爆発実験,過去の火災・爆発災害を参考にしたモデル実験,座学による試験法とプロセス安全性評価の基礎知識の習得との3 講座からなっている.本資料では,各講座プログラムの概要と関連する化合物のDSC やARC データ,そして過去に実施した実験記録も掲載した.
著者
上浦沙友里・伏脇 裕一
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.137-144, 2018-04-15 (Released:2018-04-15)
参考文献数
43
被引用文献数
1

近年,我が国および欧米諸国において大量に殺虫剤として使用されているネオニコチノイド系農薬について,その種類,生産量,環境汚染および食品汚染例,毒性とヒトおよび生態系に与える影響などについて考察した.特に,世界各地において,ネオニコチノイド系農薬の散布に伴い,ミツバチの大量死とミツバチの減少による農産物への被害が深刻化している現象についても問題点として指摘し,ネオニコチノイド系農薬散布についての課題について言及した.
著者
吉成 京子
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.100-105, 1963-06-15 (Released:2018-12-31)
著者
中村 昌允
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.280-284, 2011-10-15 (Released:2016-08-31)
参考文献数
8
被引用文献数
1
著者
中村 肇
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.99-106, 2017-04-15 (Released:2017-04-15)
参考文献数
13

プラントの安全を考えるうえで,ベテラン技能者の持つ熟練技能の次世代への伝承は重要な問題である.製造業における技能伝承の問題は,団塊の世代の大量退職に伴う「2007 年問題」として注目を集めたが,ここ数年再び関心が高まっている.本稿では,まず製造業における技能伝承の2007 年以降の状況と現時点での問題状況を概観したあと,企業が技能伝承を戦略的に進めていくための方法論である「技能伝承戦略のフロー」を紹介する.そのうえで,安全の観点から捉えた技能伝承の問題について「プラントを安定安全に運転するための技能の伝承」「非定常作業及び異常時・緊急時に対応するための技能の伝承」「プラントに働く技能者の安全のための技能伝承」に分けて議論し,最後に将来に向けてAI 活用時代の技能伝承について展望する.
著者
井上 正明 韮沢 司朗
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.9, no.6, pp.350-353, 1970-12-15 (Released:2018-10-17)
著者
北川 徹三
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.165-169, 1979-06-15 (Released:2018-04-30)

1973年2月10日に起きたスターテン島の液化天然ガス貯蔵タンクの修理中における爆発事故は,タンク内の混合ガス爆発によるものではなく,天然ガス中の高沸点不純物であるペンタン等がポリウレタン断熱材中に吸着されていたために,修理作業中にこれに着火して,断熱材層の火災が起きたことが原因であることが明らかになった.
著者
小山 富士雄
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.10-15, 2011-02-15 (Released:2016-09-30)
参考文献数
7
著者
駒宮 功額
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.122-127, 1998-04-15 (Released:2017-04-30)

大気圧空気の酸素分圧約160mmHgより高い高圧空気や純酸素は,大気圧空気より支燃性が強く可燃物の存在により激しい火災や爆発を生ずることがある.高圧空気が安全なエネルギーとして用いられ始めたり,酸素が生産販売されると同時に事故が発生した。日本は遅れた技術導入により,一応安全化されていたため,その危険は十分認識されていなかった.しかし1950年代に過剰酸素による火災・爆発が多発したが,技術,教育,保全などの発達により事故は激減した.ところが近年再び事故を生じているので,事例と大気空気と異なる支燃性を紹介する.
著者
崔 光石・本山 健雄・富田 一 中田 健司
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.39-44, 2007-02-15 (Released:2016-11-30)
参考文献数
18

世界中の低圧配電電圧は,北米や日本などのように約100 V をおもな配電電圧としている国と約200 V を採用しているその他の国の二つに大別される.200 V 配電は,許容電流が同一の電線を使用した場合,100 V 配電に比べ供給電力が高く使用銅量が削減できること,配電時の電力損失が低いことなどのメリットがあり,ヨーロッパ,アジアを中心として多くの国において採用され国際的な配電方式になりつつある.これらのことから,わが国においても低圧配電電圧の200 V 昇圧化が検討されてきたところである.ここでは,日本が将来,200 V 配電方式を採用する場合を想定して,予想される電気安全上の課題を,昇圧が完了している韓国の状況との比較により詳しく紹介する.
著者
秋田 一雄
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.196-197, 1994-06-15 (Released:2017-07-31)
著者
坂下 勲
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.268-271, 2009-08-15
著者
原 實 池田 好幸 川上 明 白髭 健助
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.160-163, 1993-06-15 (Released:2017-07-31)

ブレーキ液が漏出するというリコールが多いので,国内乗用車メーカーのブレーキ液を用いて含水率と引火点および発火点の関係を調べた.その結果,クリーブランド解放式試験器によって測定した引火点は120~142℃で,含水率が大きくなるにしたがって上昇する傾向がみられる.また,ASTM-E659によって測定した発火点は204~213。Cで,水分の影響をあまり受けていないが,排気マニホールドや排気管などの表面温度よりもかなり低い.漏出したブレーキ液が発火する場合の条件は高温物体の温度だけでなく,ブレーキ液の量も影響していると考えられるので,実状に即した測定を行う必要がある.
著者
小木曽 千秋
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.353-359, 1974-12-15 (Released:2018-06-30)

前号(Vol.13,No.5)では,高温液体から低温液体への急速な熱伝達による過熱液体の生成が引金となる蒸気爆発について述べたが,今号では相平衡の破壊による過熱液体の生成が引金となる蒸気爆発について述べる.
著者
淵上 哲司
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.28-35, 1997-02-15 (Released:2017-05-31)

既存の建築物の耐震・防火性能を評価するためには,その性能に大きく影響する建築基準法や消防法といった防災法規の変遷を把握する必要がある. シリーズ第1回目は,建築物の「防火性能」にっいて取り上げ,防火性能に関する法令が現在に至るまでの改正の経緯と,改正の要因となった背景(火災事例など)について紹介する.
著者
金沢 純
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.27, no.6, pp.344-353, 1988-12-15 (Released:2020-03-28)
被引用文献数
2

農薬の農耕地より水系への流出率はその溶解度と相関がある.水田,河川,湖沼水の農薬による汚染実態を紹介した.汚染は使用時期をピークとする一過性で通年にわたるものは少ない.農薬の魚介類に対する毒性を概説した.殺虫剤は一般に昆虫と閉じ節足動物である甲殻類に特に毒性が高く,海水生物の中に淡水生物に比べて農薬に感受性が高いものがある.わが国における農薬による水産被害を紹介し,その防止対策を述べた.農薬の魚介類に対する毒性評緬には試験生物の種類を増やす必要がある.
著者
戸塚 英雄
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.219-225, 2011-08-15 (Released:2016-08-31)
参考文献数
31
被引用文献数
1

阪神・淡路大震災(平成7 年),千葉県北西部の地震(平成17 年)では,多数のエレベーター閉じ込め事故が発生した.地震発生時の被害想定の変更や都市型災害として対策が各分野で進められているが,大規模,あるいは複合災害発生時には,自力脱出の手段を確保する必要性について考察した.最近の,対応技術の進展,関係法令の改正,長時間閉じ込め事例の検討,防災計画の教育例などを含めて,閉じ込め事故と人命安全対策について報告する.
著者
堀口 貞茲
出版者
安全工学会
雑誌
安全工学 (ISSN:05704480)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.296-300, 1994-10-15 (Released:2017-06-30)

オゾン層破壊の原因物質の一つとされ,製造中止が決定されている1,1,1一トリクロロエタンの代替洗浄剤である60vol%エチルアルコール水溶液の蒸気の爆発限界および爆発圧力の測定を室温および50℃において行った。爆発下限界はいずれの温度においても気相のエチルアルコールが3.5vol%の濃度であった.100%エチルアルコールの蒸気の爆発下限界は同じ温度で3.4%であり,下限界値に対す る水の影響は小さい。 また水溶液の蒸気の爆発圧力は室温では最高初圧の5.7倍,50℃では最高同じく7.0倍で,100%エチルアルコールに比較するとやや低く爆発は弱くなった.気液平衡組成を計算することにより爆発下限界の測定温度が蒸気と平衡にある水溶液の引火点によく一致することも明らかにした.