著者
渡辺 勇士 井上 愉可里 原田 康徳
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.6, pp.468-473, 2017-05-15

ビスケットはコンピュータの専門家ではない人でもプログラミングを楽しく理解できるツールである.2016年にアプリ版がリリースされ,タブレットで使えることによって,指で操作できるため,ペンを使うことに慣れていない児童でも,ストレスを感じずにプログラムをつくることができる.ビスケットは開発されてから,言語の進化と同時にビスケットの教え方も進化してきた.根底にある原理は「子供たちの驚きと喜びを最大化する」ように情報を提示することである.本稿では,実際の子供たちへの教え方になぞって,我々がどのように子供たちに教えているのか解説する.
著者
鈴木 貢
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.9, pp.952-955, 2013-08-15 (Released:2013-08-01)
著者
角田 博保
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.411-411, 2017-04-15 (Released:2017-04-07)

次期学習指導要領の改訂に応じて,大学入学者選抜改革推進委託事業が文部科学省で計画され(3年間),大阪大学を代表校とし,東京大学と本会(活動母体は情報入試委員会)が連携大学等として応募し,採択された.事業名:情報学的アプローチによる 「情報科」大学入学者選抜における評価手法の研究開発である.「情報科」入試実施における評価手法の検討,「情報科」CBTシステム化に関する研究,情報技術による入試の評価に関する研究,および,広報活動と動向調査研究についての研究開発に取り組んでいる.今年度は,思考力・判断力・表現力を評価する手法の検討とCBT化を主な柱とし,その有効性評価のために,模擬試験の問題作成を行っている.
著者
百瀬 定靖
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.18, no.10, pp.p1021-1024, 1977-10-15
被引用文献数
1
著者
古市 昌一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.327-333, 2009-04-15
被引用文献数
1

米国ラスベガスで2009年1月に開催された2009CESの展示で,携帯端末やノートPCのモニタから大型の表示装置に至るまで,さまざまな機器で共通的に利用されて注目を集めていた技術の1つが,複数の接触点の位置を認識可能なマルチタッチ方式のタッチパネルであった.シングルタッチ方式のものは従来から列車の券売機等でおなじみであるが,携帯電話でマルチタッチ方式が最初に採用されたのは,2007年にApple社より発売されたiPhoneである.TVのCM等で,2本の指で巧みに画像を拡大・縮小し,指でなぞるジェスチャにより画像を動かす新しい操作法を初めて観たときの新鮮さを,多くの読者の皆さんは覚えているであろう.その後2008年から2009年にかけてはマルチタッチ方式のタッチパネルを採用したノート型PCの製品化が続いており,TV等を含む多くの表示装置がマルチタッチ方式のタッチパネルとなる日も遠くないと筆者は信じている. 今後さらにタッチパネルの大型化が進むと,会議のように多人数が協調作業する場でマルチタッチ方式が効果を発揮すると,読者の皆さんはお考えになるであろう.しかし,上述したマルチタッチ方式のタッチパネルはいずれもシングルユーザであり,大型化により多数の人が同時に操作できるようになったとしても,誰の指かをシステムが認識できないため,文字や図等を描く作業には適さないのである.会議等の協調作業の場で必須となる機能それは同時に触れている複数の指がそれぞれ誰のものであるかを認識するマルチユーザ機能である.本稿では,まずマルチタッチ方式を中心にタッチパネルによるヒューマンインタフェース研究の最前線を紹介した後マルチユーザ・マルチタッチ方式の技術紹介を通して今後の方向性と展望を紹介する.
著者
越後 富夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.351-356, 2000-04-15
参考文献数
7
被引用文献数
2

ディジタル放送の開始とネットワークの広帯域化によりディジタル映像の流通が,数年内で急激に浸透することが予想される.そのとき,氾濫する映像データに対し,ディジタル化の利点を生かした映像の管理が重要課題である.本稿では,映像管理のための情報抽出と表現,そして応用について解説する.
著者
加藤 弘之
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.310-317, 2017-03-15
著者
秋葉 拓哉
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.1298-1304, 2012-11-15

ここ数年で,プログラミングコンテストにおける日本の実力は大きく向上し,今では世界的な強豪国の1つとなった.本稿では,まず,ACM-ICPC を始めとするプログラミングコンテストの紹介を改めて行い,プログラミングコンテストの面白さや意義,批判などについて議論すると共に,世界トップレベルの選手がどうやって育つのか,日本はなぜ強豪国となったか,などについて解説する.
著者
川嶋 稔夫
出版者
情報処理学会 ; 1960-
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.53, no.11, pp.1192-1197, 2012-10-15

観光都市函館は,歴史資料や古写真,古地図などの資料多数所有し,そのなかには観光の魅力を高めてくれるものが多く含まれている.地域デジタルアーカイブの取り組みを進めることで,観光事業のコンテンツの充実が期待できる.本稿では,著者らが推進してきた,函館圏地域デジタルアーカイブスのこれまでの取り組みを紹介するとともに,それを通じてみえてきた,地域コンテンツの観光への活用の現状をまとめてみたい.
著者
児玉 公信
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.1176-1179, 2013-10-15

情報システム教育コンテストISECON2012において,応募作品「システム思考入門」が審査員特別賞を受賞した.この授業は,ISECON2008にも応募して優秀賞を得たが,審査で多くのアドバイスをもらった.その後5年間でさまざまな改良を施して,再度コンテストに応募した.主な改善点は,システム思考のバリエーションを3つ(ソフトシステム方法論,因果ループ図,「もの・こと」分析)に絞って討議の時間を増やした点,グループ討議のテーマを自分自身の問題に引きつけること,こうした活動をアクションリサーチとしてとらえ直す等である.この記事がシステム思考教育の発展につながることを期待する.
著者
松本 勉 大石 和臣 高橋 芳夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.799-809, 2008-07-15
被引用文献数
2

通常はコピーできないビデオをコピーするようにプレイヤを改造することを困難にする,ICカード電子マネーを打出の小槌に変えさせないようにするといった耐タンパー技術は,システム実装に絡むセキュリティ技術であり,その内容が非公表であることが多く実態を掴みづらい.しかし,よりセキュアなシステムの構築を目指す立場からは耐タンパー技術に関して体系的な視点を持つことが重要である.本稿ではパソコン用のセキュリティチップTPMや組込みシステムに対して公表された最近の攻撃事例や研究成果を手掛かりとして,耐タンパー技術の現状と課題を探る.
著者
松原 仁 松原 健二
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.685-691, 2010-06-15
参考文献数
5
著者
鈴木 貢
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, 2015-02-15

2014年10月25日に早稲田大学西早稲田キャンパスにて開催された「高校教科『情報』シンポジウム2014秋」では,情報処理学会が実施した教員免許更新講習の報告を中心に,教員の生涯教育について議論された.この記事では,その内容を受けて,教員免許更新講習の意義について読者に問いかける.