著者
柏崎 礼生
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.1168-1172, 2019-11-15

2019年8月25日にAWSは,8月23日に東京リージョンの1つのAZで冷却システムのトラブルによるオーバーヒートにより一部のAmazonEC2を提供するサーバが停止したと発表した.後日,この障害時にマネージドサービスであるAmazonRDS,ALBの一部にも影響が発生していたことが追加発表された.本稿ではクラウドの利用が十分に普及した現在において,システムを安定運用させることの困難さ,取り組むべき課題,およびその意義と意味について,過去の異分野の事例に触れながら議論を行う.
著者
大森 望
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.1166-1167, 2019-11-15
著者
大山 裕
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.766-769, 2019-07-15

第81回情報処理学会全国大会のプログラムの一環として,初等中等教育委員会主催の「中高生ポスターセッション」が開催された.高校生の共通教科情報科,中学生の技術・家庭科における「情報に関する技術」に沿ったテーマ研究など,日頃の情報分野での学習成果のポスター発表を募集したところ,全国から42グループの応募があり,最終的に最優秀賞1件,優秀賞2件,奨励賞5件を選出した.最優秀賞と優秀賞の計3グループは本会の若手奨励賞に推薦された.今回受賞したチーム,テーマ研究のタイトル,概要および受賞者の感想を紹介する.
著者
旭 寛治 鵜飼 直哉 浦城 恒雄 野口 健一郎 発田 弘 前島 正裕 山田 昭彦
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.58-65, 2015-12-15

今回は,日本初のハッカーと呼ばれ,パラメトロン計算機PC-1のイニシャルオーダーやHappy Hacking Keyboardの開発などで知られる東京大学名誉教授の和田英一氏にお話を伺った.
著者
小柳 義夫
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, 1982-02-15
著者
海外 浩平
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.51, no.10, pp.1257-1267, 2010-10-15

SELinux (Security Enhanced Linux) は,LSMに対応した強制アクセス制御機構の1つで,元々は米国国家安全保障局(NSA ; National Security Agency)の研究プロジェクトから生まれた FLASK(Flexible advanced security kernel)アーキテクチャを Linux 上に移植したものである.この "Flexible" の意味するところは,従前の強制アクセス制御がTCSEC(Trusted Computer System Evaluation Criteria)の要求するような機密階層・機密区分を前提としていたことに対し,より柔軟なセキュリティポリシー記述を可能にしたということである.最初のバージョンのSELinuxはv2.4系カーネルのパッチとして2000年12月に一般に公開され,その後,v2.6系Linuxカーネルの開発過程である2003年8月にメインライン化されている.現在はNSAのほかにRed Hat,Tresys,IBM,HP,NECをはじめ多くの企業・開発者からなるコミュニティによって開発が進められており,Red Hat Enterprise Linux や Fedora Linux をはじめとする多くのLinuxディストリビューションが対応している.本稿では,SELinuxのアーキテクチャと,そのアクセス制御モデルを解説する.
著者
堀内 征治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.43-46, 2007-01-15
被引用文献数
1

我輩は「虫」である.住まいはPC.我がご主人が開発したプログラムの中で生まれ,運よく生き残っているバグである.ご主人は,高専3年生.全国の高専生がプログラミングの創造性と技術力を競う「全国高等専門学校第17回プログラミングコンテスト」(プロコン)に参加するためのソフトウェアを開発したチームリーダーを務めている.我輩は,彼をご主人と思っているが,彼は,まだ我輩の存在にも気づいていないという,不思議な関係でもある.そして,我々は今,このプロコン本選が開催される茨城県ひたちなか市に向かっている.新幹線から常磐線特急に乗り換えるまでは順調.1時間遅れの発車に不安感はあるものの,学生諸君は,徹夜を続けた体をシートに預け,電車は静かに上野を離れた.2006年10月7日の午後のことである.
著者
平鍋 健児
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.486-489, 2019-05-15

「よいコード」とはなんだろう.その中心には,読みやすさがある.書くのに費やす時間のコストを,後で読む人のコストの削減ために払っておくのだ.プログラミングという活動は,製造ではなく設計であり,チームでの開発はソーシャルな文芸活動とも言えるだろう.
著者
竹之内 隆夫 高橋 克巳 菊池 浩明
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.10, pp.872-873, 2018-09-15

データを秘匿したまま処理できる秘密計算技術の性能が近年向上し,実用化への期待が高まりつつある.特に,秘密計算を用いて,異なる組織のデータを秘匿しながら結合・分析することで,組織間での安全なデータ利活用が促進されることが期待されている.しかし,秘密計算にはさまざまな方式や利用形態が存在することから,一般の技術者からの理解が十分とは言いがたいのが現状である.本特集では,秘密計算の基本的な解説を行いつつ,さまざまな方式や利用形態を紹介する.また,技術の説明だけでなく,秘密計算の実用化への取り組みや,実用化に必要な制度や運用面での現状の課題や期待について説明する.
著者
森 崇 矢田部 俊介
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.638-643, 2016-06-15

近年,無線を用い列車の位置と速度をリアルタイムで把握し,システムで連続的制御を行う方式が採用されるようになった.しかし無線の使用は,セキュリティの問題を生む.従来の安全性の対象を拡大し,人為的攻撃に対する高いセキュリティ性も検討対象として含める必要がある.そのため,JR西日本では,国際規格IEC62278(RAMS)の考え方にもとづき,システムの安全性や安定性をライフサイクル全般にわたって管理すると共に,その枠内でセキュリティ性も専門家の知見を活用しつつ検討する「システム評価委員会」を立ち上げ,検討を続けてきた.小論では,委員会で行われた脅威分析の手法について紹介する.
著者
伊藤 毅志
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.1184-1185, 2016-11-15
著者
上野 美智恵
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.1230-1231, 2016-11-15

京陽小学校2年生国語科におけるプログラミングの活用について報告している.「かさこじぞうの続き話を作ろう」という単元で,図工科の時間に各自が描いた背景や登場人物を取り込みプログラムで動かすようにした.一人ひとりが自主性をもちよい作品に仕上げようと取り組む姿が見られ,また創造の幅を広げることができた.
著者
池田 菓乃
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.1226-1227, 2016-11-15

京陽小学校3年生国語科におけるプログラミングの活用について報告している.「組み立てにそって,物語を書こう」という単元で,物語を創作し,その物語を紹介する文字表現による予告編をプログラミングにより作成した.児童たちは自分の物語を効果的に伝えようと工夫し試行錯誤することができていた.
著者
中西 渉
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.358-361, 2016-03-15

高校の教科「情報」の置かれている状況や,そこで行われているプログラミング教育の様子について報告する.学習指導要領や教科書におけるプログラミングの扱い,愛知県高等学校情報教育研究会で実施されたアンケート結果の他,筆者の勤務校における実践の変化について報告し,プログラミング教育に対して期待する考えを述べた.