出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.592, pp.69-71, 2014-05-26

冒頭で示したJR中央線の御茶ノ水駅付近から水道橋駅へ至る区間は、対策工事の対象中では最も長い。神田川の斜面の中段に線路を敷設した区間で、1904年に単線で開業した後、「線増工事」を繰り返し、33年に今のような複々線になった。 JR東日本鉄道事業本部設…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.696, pp.13-15, 2018-09-24

北海道厚真町から北西に約45km。札幌市清田区里塚1条地区の住宅街では、地震によって大規模な液状化が生じた。道路の陥没や沈下、大きく傾いた家屋などが、およそ2haの範囲に集中する(図1)。 「ここは先日まで平らな道だった」。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.408, pp.26-31, 2006-09-22

東京港臨海大橋の9基の橋脚の基礎に,鋼管矢板井筒基礎を採用した。東京湾は海底が軟弱地盤なので,直径1.5mの鋼管矢板の長さは最大で60m以上に及ぶ。工事では,隣接する鋼管同士を接続する継ぎ手に,内部に突起が付いている「縞鋼管継ぎ手」と呼ぶ継ぎ手を使用。継ぎ手のせん断強度を高めて杭の本数を減らし,基礎工事費の36%に当たる約40億円を削減した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.302, 2002-04-26

産業全体では人がだぶつき気味だが,本当に必要とされる人材が不足している建設産業。では,必要とされる土木技術者の条件とは何か。これまでみてきた事例を基に,改めて整理してみよう。 中堅社員の不足に悩む大手建設会社は,30歳代の社員のスキルアップに力を注いでいる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.302, pp.51-53, 2002-04-26

技術士やRCCMの資格を持つ社員が不足しているために,入札参加の機会を減らす地方の中小建設コンサルタントが増えてきた。そうしたなか,個々の企業の努力には限界があると判断して協会が研修を充実させた結果,地元企業の資格取得者が大きく増えた地域がある。地元企業の技術力向上に一役買おうと,大手企業と地元企業の設計JV結成を促す自治体も現れた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.425, pp.12-14, 2007-06-08

長崎市の伊藤一長前市長の銃撃事件だけではない。暴力団関係者が公共工事に因縁を付け,下請け工事への参入や金銭などを求める不当な介入や要求が後を絶たない。長崎市の事件に便乗した脅迫も相次いでいる。国土交通省は2007年3月,暴力団の排除に向けて対策を強化。通報しなかった受注者には,工事成績の減点や指名停止といったペナルティーを科す。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.453, pp.10-12, 2008-08-08

米国ミネソタ州のミシシッピ川に架かる州間高速道路35W号線の橋が崩落した現場で7月16日、「セントアンソニーフォールズ橋」と名付けられた新しいPC箱桁橋の中央径間が閉合した。工期は2007年10月から2008年12月までの予定だが、早ければ2008年9月にも完成する見込みだ。工期を3カ月短縮したJVは、最高で2000万ドル(約21億5000万円)の報奨金を追加で獲得する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.625, 2015-10-12

戸田建設はコンクリート構造物に生じるひび割れを抑制する補強材「ハイグリップ・メタルバンド」を開発した。穴を開けた薄い鋼板である補強材を鉄筋などに結束してコンクリートを打設する。 開発した補強用鋼板は、幅13cm、厚さ0.6mmの帯状の材料で、直径40mm…
著者
青山 佾
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.580, 2013-11-25

例えば、東京メトロの半蔵門線住吉駅から有楽町線豊洲駅までをつなぐ地下鉄8号線延伸だ。このルートの南側には20年の五輪で競技会場の大部分が集積する。既存路線も混雑度が高く、五輪がなくても必要だ。規模も、わずか約5.2kmにすぎない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.367, pp.60-62, 2005-01-14

ゴムなどの材料を利用して,地震時の地盤の揺れを構造物に伝わりにくくする免震技術。従来は橋や建物に使われる例が多かったが,横浜市では既設の地下駅への採用を決めた。既設のトンネルを免震化するのは珍しく,「実際に施工するのは,おそらく国内では初めてだろう」と,免震化技術の開発に携わった(財)鉄道総合技術研究所構造物技術研究部の室野剛隆主任研究員は語る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.699, pp.38-41, 2018-11-12

女性部下の育成に当たる男性上司は、経験が乏しいなりに良好な関係を築こうと頭を悩ませる。だが、現実は厳しい。「指導しただけで泣かれた」、「セクハラと誤解された」─。日経アーキテクチュアの調査では、こうしたトラウマを抱える男性上司から女性…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.456, 2008-09-26

川をまたぐ橋と観覧車が合体した世界に例のない施設が、中国天津市に10月にオープンする見通しだ。 天津市は、市内を流れる海河をロンドンのテムズ川やパリのセーヌ川に匹敵する世界の観光名所にしようと意気込む。目玉となるのが、この「永楽橋」だ。設計を担当したのは川口衞構造設計事務所。川口衞代表は、「橋が美しいだけでは観光客を引き付けられない」と考えた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.639, pp.15-17,19, 2016-05-09

地盤や道路では、人の手を加えた盛り土の部分で被害が発生しやすいことを改めて確認した──。防災学術連携体が4月18日に開催した共同会見で、東京大学大学院の本田利器教授は土木学会による益城町のインフラ被害調査の結果を踏まえてこう評した。 地震によ…
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.470, pp.46-47, 2009-04-24

国土交通省が2009年度に新たに導入した施策の一つが、自治体が実施する橋の健全度調査への補助だ。予防保全に向けた修繕計画の作成に先立って実施する点検業務に対して、費用の2分の1を補助する。 07年度に創設した「長寿命化修繕計画策定事業費補助制度」を拡充したものだ。これまで修繕計画の作成だけだった補助対象を、点検業務にも広げた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.531, pp.65-66, 2011-11-14

過剰供給構造が続く一方、建設業界は疲弊し、道路や河川の維持管理、除雪などの「地域維持」がままならなくなっている地域もある。 そんな状況に対処するために国土交通省が打ち出した新施策が、地域維持型契約方式だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.582, pp.22-24, 2013-12-23

公共事業の削減に苦しんできた建設業界にとって、明るい話題が並んだ2013年。リニア中央新幹線のルート決定や、20年の東京五輪招致によって、インフラ整備に対する国民の関心が高まった。土木や公共事業に染み付いた負のイメージを大きく変えるきっかけになりそ…
著者
吉兼 亨 西村 隆司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.282, pp.54-57, 2001-06-22

構造物の耐久性を低下させると指摘されながら,生コンクリートに余分な水を加える「加水」がなくならない。その実態を初めて調査したところ,「土木でも加水の要求が多いのは意外だった」。しかも,都市部では100%の生コン工場が加水を求められた経験があり,要求を断るのはわずか数パーセント。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.543, pp.54-59, 2012-05-14

「第二次中東ブーム」「中東ルネサンス」──。韓国紙に躍る派手な見出しが、建設会社の海外事業の好調ぶりを伝える。 入札で日仏を破って総事業費186億ドルのアラブ首長国連邦(UAE)原子力発電所事業を受注し、2010年の海外受注額は過去最高の716億ドルを達成。11年はやや落ち込んだものの、史上2位の591億ドルを記録した。
著者
上野 将司
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.529, pp.68-72, 2011-10-10

山腹斜面に位置する道路の上方斜面が集中豪雨で崩壊し、道路を通行中のバス1台と乗用車3台が土砂に押し流された。車両は道路下の畑に転落し、3人が死亡した。 事故のあった場所は、年間雨量の少ない地域だが、当時は梅雨末期の集中豪雨によって昼すぎから午後6時まで連続雨量200mm、最大時間雨量76.5mmを記録した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンストラクション (ISSN:09153470)
巻号頁・発行日
no.585, pp.28-33, 2014-02-10

2024年夏。「こんにちは。お荷物届けに上がりました」。ジャパン運輸便のトレードマークである赤いユニフォームを身にまとった男が、インターホン越しに声を上げる。男が運ぶ荷物の大半は、食品や雑貨など日用品。