著者
中西 昭雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.935-940, 2007-07-01

写真はカメラにフィルムを装填して撮るという時代が長く続いたが,ディジタル化の風が吹いてきたと思ったら,あっという間にディジタルスチルカメラがカメラシェアの大半をとるようになってしまった.ディジタルスチルカメラは確かに便利だが,その特性上苦手とする対象もある.天体をはじめとする微弱光の撮影は,露出時間が数十秒から数十分と長くかかるため,撮像センサの暗電流が露出時間を制限してしまうためである.しかし撮像センサやノイズ除去技術の向上により,この欠点が克服されてきている.

1 0 0 0 可視光通信

著者
中川 正雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.1908-1913, 2006-12-01
被引用文献数
6 8

いつでもどこでも情報を受け取ることのできる無線通信の普及にはすごいものがある.電波,特に波長が10cm程度以上の波は,ビルの谷間でも,室内でも,どこからともなく入り込み,いつでもどこでも情報を交換するという我々の要求を満たしてくれる.こうしたモバイル技術の次に来るものとして,ユビキタス技術が期待されている.これはあらゆる物が情報を発する技術であり,物の管理のためだけでなく,街やオフィスなどを,人間にとって便利に,安全に,楽しくするための技術である.こうしたことを可能にする可視光通信技術について述べていく.見える光は電波と同じ波の一種なので,当然ながら,情報を伝えることができる.可視光通信の可能性をユビキタスなインフラとしてのメリットや社会的メリットから探っていく.
著者
米元 聡 有田 大作 谷口 倫一郎
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.409-416, 2000-03-20
被引用文献数
18 1

A realtime marker-less motion-capture system is described that can easily and seamlessly map objects in the real world into a virtual environment. In general, virtual environment applications, such as man-machine seamless interaction, require the system to estimate the motion parameters for natural objects such as human bodies in realtime. To achieve this, the developed motion-capture system achieves multiple-camera fusion and reconstructs the parameters for complete humanbody motion using real-time inverse kinematics. Implementation of this system demonstrated its ability to work in realtime and online on a pc-cluster.
著者
羽鳥 光俊 永田 宇征 和田 正裕 奥田 治雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.62, no.12, pp.1905-1908, 2008-12-01
被引用文献数
1

緒方研二氏は,新聞記者から政治家になった父竹虎氏のもと1917年(大正6年)に生まれた.数学が好きだったことから大学は通信・弱電分野で成果を挙げていた東北帝国大学に進んだ.在学中に委託生として海軍に入り,卒業後技術士官として海軍横須賀工廠を経て技術研究所に所属した.海軍と陸軍の対立や現実離れした研究開発方針に疑問を持ちつつ,わずかの期間に次々と新しい仕事に挑戦し,レーダの開発と実用化,戦地でのレーダの取り付けなどの仕事を任された.そうした中,過酷で悲惨な戦争を体験したことは,その後の研究生活に大きな影響を与えた.戦後は,逓信省電気試験所,電電公社において,マイクロウェーブやケーブル伝送の研究開発などで,リーダーシップを発揮して研究開発本部長まで務め,その後,日本電気の副社長などを務めた.戦時中の苦労に比して,その後の人生は幸運に恵まれ,やりたいことをし終えた.
著者
近藤 邦雄 高橋 雅博 松永 政尚 山嵜 秀樹
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.1615-1622, 2000-11-20
被引用文献数
7 1

A method is proposed for retrieving images from a database using an index color. It is based on a new method for automatically picking index color in images. This method can be used to represent an effect similar to looking at the most several index colors instead of original images. The index color for an image is selected by collecting the colors and picking noticeable one. A method is also proposed for retrieving images as using index colors. This method is very useful, because we can retrieve images based on our impression of images as represented by index colors.
著者
永井 豊
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.1699-1707, 1999-12-20

コンピュータグラフィックスは, 映像制作において現在, 普通の技術として用いられているが, 技術の進歩の速い分野であり, 新しい技術が多く現れている.今回の海外文献特集は, 1999年8月8日から13日にロスアンゼルスで開催されたコンピュータグラフィックスに関する国際会議SIGGRAPH'99で発表された52編の論文から抜粋した5編を紹介する.VR関連の3編(音声に同期した顔全体のCGを生成するシステム, 仮想空間の移動インタフェースの比較, 仮想環境による視聴者参加生放送番組の試み)と3次元手書き描画インタフェース, 電子透かし技術である.
著者
佐藤 純生 福江 一智 木下 雄一朗 小澤 賢司
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.110-113, 2009-01-01
被引用文献数
2

Vertical orientation on the ventriloquism effect inherent to flat panel display televisions has been evaluated. The stimuli were an image of a metronome and its accompanying sound. These evaluations were aimed at understanding the extent of the effect during real use. The results show that with loudspeakers placed in a low position the effect was too minor to lift a sound image to the upper part on the screen.
著者
森村 淳 吾妻 健夫 魚森 謙也
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.228-234, 1997-02-20
被引用文献数
11 2

We have developed a wide-dynamic-range image processing technology that compresses video signal level while preserving image contrast. Applying this technology to wide-dynamic-range images improves the contrast of the images which are displayed on a conventional display. In this paper we discuss the S/ N ratio of wide-dynamic-range images which are synthesized from two different exposure-time images. In order to display wide-dynamic-range images on conventional displays with high contrast, we propose video signal expression which is not in proportion to luminance. This new expression of video signal is obtained from the divided region and edge base histogram equalization process.