著者
近藤 千之 小林 幸夫 宮原 誠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ
巻号頁・発行日
vol.97, no.350, pp.35-42, 1997-10-29
被引用文献数
14

高品位なAudio-Visualの限界を明らかにし、Audio-Visualで、品位、実在感、質感等の高度の芸術的印象をどこまで再現できるか、又、高度な感性コミュニケーションができるかを明らかにしたい。そのためのインフラ技術の開発研究のための基礎研究として、どの物理要因と特性が重要か、その新たな発見法を述べる。これは帰納的方法であり、演鐸的方法では発展が困難になった他の多くの分野で、有効と考えられる。
著者
寺岡 文男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.137, pp.15-20, 2008-07-17

我々はクロスレイヤアーキテクチャCEALを提案しており、これをネットワークレイヤにおける高速ハンドオーバ、TCPにおけるハンドオーバ時の最適な輻輳制御、SCTPにおける高速フェイルオーバや高速ハンドオーバなどに応用している。本稿はこれらの技術について概略を紹介する。
著者
亀井 聡 森 達哉 大井 恵太
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.178, pp.39-46, 2003-07-04
被引用文献数
11

インターネットヘのアクセス環境の向上により,P2Pアプリケーションの普及が著しく,ネットワークに多大な影響を及ぼしつつある.本稿ではP2Pアプリケーションの中でも最もネットワークヘの影響が大きいP2Pファイル共有アプリケーションについてその実態を明らかにするため,WinMX, Gnutella, Winnyについて,ネットワークレイヤとアプリケーションレイヤ両面からの測定と分析を実施し,トラヒック測定,トラヒック制御,ネットワーク設計/管理についてそれぞれ今後の課題を示した.
著者
箭内 浩典 中里 秀則 富永 英義
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.356, pp.49-54, 2006-11-09
被引用文献数
1

分散型サービス拒否(DDoS)攻撃対策のひとつとして,IPトレースバックがある.現在多くのトレースバック手法が提案されているが,実用化には不十分で次のような欠点がある.確率的パケットマーキング方式は,パケットがルータを通過する際に部分的な経路情報をマークする手法であるが,攻撃被害者が攻撃経路を再現するためには非常に多くの計算時間がかかり,大規模な攻撃に対応できない.ICMP方式は,低い確率でルータを通過するパケットをサンプリングし,その中身とリンク情報をICMPトレースバックメッセージとして送信する手法であるが,ひとつの攻撃経路あたり数万パケットほどの多量のパケットを再現に要する.そこで,本稿ではICMP方式とマーキング方式を併用する複合型IPトレースバック手法を提案する.2つの情報を活用することで,マーキング手法の欠点である攻撃元までの経路構築・攻撃元探査に要する時間を減らす手法について示す.
著者
中島 慶人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.281, pp.55-60, 2005-09-08
被引用文献数
1

電気所構内の充電部への不用意な接近は, 人身事故につながるため監視が重要である.しかし, 目視による監視は, コストなどの制約から作業時などの特別な場合に限られる.既に電気所構内には多数の監視カメラが設置されているが, 電気所の無人化などに伴いその数が増える傾向にある.そこで, 既存監視カメラの有効活用の一つとして, 充電部等への人物の接近を実時間で監視する画像処理方式を提案する.機械学習による人物判定を取入れた人物検知は, 一般に画像全体を検索するため高速な処理が困難である.本論文では, 充電部等の監視領域が既知であることに着目し, 処理する画素を限定することで高速に人物検知を実現する方式を示し, 実験結果によりその有効性を示す.
著者
鈴木 健嗣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ
巻号頁・発行日
vol.105, no.564, pp.49-50, 2006-01-19
被引用文献数
2

本稿では, 人間同士のコミュニケーションの基本的な要因に着目し, 単純な情報の交信を繰り返し行うことによるコミュニケーション手法として, 1ビット通信によるコミュニケーションを紹介する.携帯端末サイズのデバイスは, ボタンを押すという利用者の単純な行為を1ビット情報として伝送し, 光の点滅を用いた双方向コミュニケーションを提供する.本デバイスは伝達できる情報は少ないが, その使用方法を出来る限り限定することなく, 利用者の能動的な行動によりコミュニケーションを誘発するための「シグナル通信」について概説する.
著者
山根 大祐 今井 慈郎 定行 修
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.441, pp.65-70, 2004-11-11

遠隔監視制御システムの開発を行っている.システムではネットワークカメラから取得した画像をサーバ上で加工し,クライアントに転送して表示させる.またクライアントからの指示によりサーバを経由して電源のON/OFFなど行う.今回の研究ではクライアントのGU1部分に携帯電話を活用し,サーバに動体キャプチャリング機能を付加することでシステム全体の機能向上を図った.
著者
森部 敦 毛利 公美 森井 昌克
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.281, pp.11-16, 2005-09-08

電話による音声理解による自動応答システムやパソコンによる文字理解に基づく応答システムがある.他方, 以前から会話を成立させるシステムとして人工無能がある.人工無能は文字通り, 主として会話の内容に関しての目的や意図もなく, 会話としての成立だけを目的としている.本研究では, 人工無能において, より自然に会話を成立させるための手法の開発と, その応用として自動応答システム, 特にマーケティングとしての情報提供および情報収集システムへの可能性について考察する.
著者
高橋 玲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.19, pp.49-54, 2007-04-16
被引用文献数
4

ユーザに経済的で快適な通信サービスを提供するためには,サービス提供前のネットワーク及び端末の品質設計ならびにサービス提供中の品質管理が重要である.適切なサービス品質設計・管理のためには,音声・映像メディアのユーザ体感品質(QoE: Quality of Experience)を安定かつ効率的に評価する方法が不可欠である.通信品質の評価は人間が品質を判断する主観品質評価が基本であるが,品質評価・設計の効率化や品質管理への適用のためには,通信の物理的な特徴量から主観品質を推定する客観品質評価技術が重要となる.本稿では,音声・映像メディアの主観品質評価技術と客観品質評価技術を様々な観点から分類し,それぞれの技術領域における国際標準化動向を概観する.
著者
須田 洋平 矢守 恭子 田中 良明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CQ, コミュニケーションクオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.495, pp.61-66, 2007-01-18
被引用文献数
1

携帯端末の進化により,様々な場所での映像コンテンツ視聴の機会が増えている.移動中の映像視聴において,映像品質に対するユーザの評価には,固定された場所での映像視聴では考慮されていない要因が存在する.本稿では,携帯端末での映像視聴における映像品質のユーザ評価を主観評価実験により調査し,映像評価に与える要因を多変量解析している.その結果,ユーザ満足度に影響する要因を明らかにしている.