著者
吉野 知義 菊地 高志 白幡 恵子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第14回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.73-76, 2017 (Released:2017-11-01)

図書館の利用状況を測る指標としては入館者数や貸出冊数が一般的に使用されているが、いずれも1年間の合計の数値であり、図書館における個々の取り組みや活動による効果測定の指標とすることはできない。 大学図書館で実施している各種のガイダンス(講習会)やイベントなどの活動が実際の図書館や電子資料の利用にどのように反映されるのか、個々の活動の成果を評価できる材料とする必要もあると考えられる。 本発表では、学部1年生前期の必修科目「基礎演習」において全クラスで実施しているガイダンス「文献検索案内」の大幅な内容刷新が、入館者数や各種電子資料の利用状況へ与える影響について利用統計を分析し検証した結果を報告する。
著者
高石 静代 朝倉 和子 上野 亮磨 左右内 敏浩 都築 泉 出口 哲也 渡邉 薫
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第14回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.27-33, 2017 (Released:2017-11-01)
参考文献数
3

新製品・新事業探索は、企業が持続的な成長をしていく上で必要な取り組みであり、様々な方法が提案・実践されている。本研究では、新しい手法として段階的発想法を考案し、その適用について検討した。段階的発想法とは、共出語を用いてキーワードを段階的につなげて、新製品・新事業につながる発想を広げていく方法である。 従来より、コア技術のキーワードを用いて特許文献を絞り込み、作成した集合を分析して新製品・新事業を探索する方法が知られているが、段階的発想法は、この従来法よりも発想を飛躍でき、広い範囲で新製品・新事業を探索できるものと期待される。 本研究では、実在するK社のコア技術であるマイクロレンズを題材に、特許、学術文献、新聞、ソーシャルメディア、ウェブ情報から段階的発想法を用いて新製品・新事業の探索を試みた。その結果から、情報源による違い、従来法と段階的発想法との違いや有用性を考察した。
著者
法宗 布美子 大久保 三四朗 大森 照夫 木下 光博 酒本 裕明 杉山 典正 都築 涼香 西田 彩子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第14回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.21-26, 2017 (Released:2017-11-01)
参考文献数
3

本研究では, 知育玩具にAR(拡張現実)技術を適用したAR知育玩具について, ITベンチャー企業がビジネスモデル主導で新規事業を創出することを想定し, ①事業アイデアが市場視点からビジネスシーズとなり得るかの判断, 及び②具体的な製品の提案を行った. ①について, ARの市場, 知育玩具の市場がそれぞれ拡大傾向にあること, また, 両者を組合せた場合に相乗効果が見込まれることから, AR知育玩具市場の有望性が確認された. ②について, テキストマイニング・トピックモデル分析を用いて, 全体を概観するマクロ分析からセミマクロ分析へ, さらにはミクロ分析へと展開する新たな手法を試みた. その他, ブログを対象としたニーズ分析などを行い, AR知育玩具と親和性の高い要素として, 「積み木」, 「英語学習」, 「Tangible Interface」に着目した. これらの要素をもとに, 「積み木を用いた Tangible Interface 型の幼児向け英語学習玩具」を提案した.
著者
加我 由佳里 内田 直樹 土田 哲平 室谷 好美
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第14回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.13-19, 2017 (Released:2017-11-01)
参考文献数
5

技術的にコモディティ化した事業領域においては、技術によってもたらされる機能的価値以外の付加価値で勝負することが重要である。そして、自社製品の知財ステージがどの段階にあるかを評価した上で、知財戦略を立てることが肝要である旨提唱されている[1]。 本研究では、付加価値で勝負する戦略における、技術だけでは得られない付加価値としての「感性価値」に着目した。そして、「デザイン」の観点から「感性価値」を向上させることによって技術のコモディティ化が解消され得るか、という仮説に基づき、グッドデザイン賞の受賞歴に基づいて特定した家電製品の特許情報および口コミ情報を分析した。 その結果から、「感性価値」が高い製品が市場に与える影響について考察する。また、よい "デザイン" がなされているか否かを判断する「デザインのコモディティ度」を考慮し、感性価値が問われる時代における新たな事業戦略・知財戦略の1つの考え方を提案する。
著者
瀬戸 真由美 正原 和幸 鈴木 亮典 渕上 和幸 望月 聖子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第14回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.7-12, 2017 (Released:2017-11-01)
参考文献数
7

企業の企画担当者が、経営層に対して新規事業を提案するにあたり、他社の新規事業参入事例をベンチマーク分析することを想定した。「他社の新規事業参入」として、N社の核酸医薬事業への参入を取り上げ、該事例の自社分析(N社分析)、環境分析および技術分析から、新規事業提案のための分析手法の一形態について提案する。
著者
平川 雅彦
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第14回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.47-52, 2017 (Released:2017-11-01)
参考文献数
7

自動車に搭載する自転車認識技術を特許情報から解析する。特許情報の課題と解決手段を記述している文章を抽出し、トピック分析を行った。分析にはLDA法を用い特徴キーワード群を抽出する。信号灯、道路種別などの複合語は抽出できなく、このため、形態素3-gramの頻度で解析した。その結果、衝突の可能性などの特徴語を把握できるようになった。また、特許間の距離は潜在的意味解析により3次元の図形表示し、最も正確な位置関係のものを選定した。今後は、解析精度をさらに向上できる手法を検討する。
著者
PENDLEBURY David A.
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.546-549, 2017

<p>ユージン・ガーフィールドは20世紀後半の情報革命の牽引者であった。彼は,著者が自分の論文の中の引用文献で作ったリンクを活用して,引用索引を科学文献検索の世界に導入した。引用索引は,研究者に新たに正確な情報検索の手段を提供するだけでなく,科学文献から科学の構造と動向研究を可能にし,科学をマッピングする方法に拡大するとともに,国,研究機関,雑誌,著者の研究のパフォーマンス分析にも導入されている。彼は,情報科学者としてだけでなく,科学と芸術分野やホームレス支援の社会福祉団体へも多大な貢献をおこなった。デービッド・ペンドルベリー(安藤聡子 訳)</p>
著者
永崎 研宣
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.61-66, 2017

<p>デジタル文化資料のWebでの流通の仕方を抜本的に改革し,より効果的効率的に共有するための規格,IIIFが研究図書館を発信源として国際的に広く支持を集めるようになってきており,英国図書館やフランス国立図書館をはじめ,多くの関連機関がこれに積極的に関わるようになっている。本稿では,IIIFの初期段階の構想を採り上げ,それが現在にどのように実現されているかを明らかにする。そして,IIIFが現在提供する様々な利便性について紹介するとともに,現在国内外でどのように広まっているか,その広がりがどういった状況をもたらし得るか,について検討する。さらに,人文学向けのテクスト資料のデジタル化に関するデファクト標準であるTEIについても触れ,両者の対比と今後の可能性を提示する。最後に,デジタル文化資料の国際的な規格に日本が積極的に関わっていくことの意義を述べる。</p>

1 0 0 0 OA 編集後記

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.612-612, 2017-11-01 (Released:2017-11-01)

1 0 0 0 OA 行事予定表

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.609-609, 2017-11-01 (Released:2017-11-01)

1 0 0 0 OA 標準化の世界

著者
宮澤 彰
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.594-599, 2017-11-01 (Released:2017-11-01)
著者
伊神 正貫
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.589-593, 2017-11-01 (Released:2017-11-01)

本稿では,ユージーン・ガーフィールド博士が開拓した情報資産や分析手法が,科学技術政策研究において,どのように活用されているかを,科学技術・学術政策研究所(NISTEP)におけるScience Citation Indexを用いた調査研究やサイエンスマップ調査の展開,これらの調査と科学技術政策立案との関係の変化を事例として概観する。
著者
佐々木 良一
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.577-581, 2017-11-01 (Released:2017-11-01)

近年,IoT(Internet of Things)が注目されており,異なる分野の機器やシステムが相互に連携し,新しいサービスの提供が可能となると期待されている。一方,IoTを構成するシステムのセキュリティがIoTを実用化する上で大きな課題になっている。本稿では,最初に,重要インフラの制御システムや,コネクティドカー,防犯カメラなどの主要なIoTシステムに対する過去のサイバー攻撃や今後考えうる攻撃方法について紹介する。次に,IoT機器の認証基盤や,リスク評価手法,サプライチェーン対策なども含む種々のセキュリティ対策について解説している。IoTシステムのセキュリティの問題は今後ますます重要になると考えられ,研究の強化が必要となっている。
著者
村居 昌俊
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.573-576, 2017-11-01 (Released:2017-11-01)

近年,大学図書館に期待される機能や役割はますます増加している。本学図書館では,従来コレクションの構築と適切なナビゲーションを主機能としていたが,学修支援や教育活動への直接の関与が必要とされはじめている。そのため,2016年9月開館の新図書館では,人的リソースを定型業務から学修支援や教育活動への関与へとシフト,場所的リソースを本の置き場所から学修の場所へとシフトする必要があり,ICT機器やネットワークによる仕掛けを模索してきた。そこで本学新図書館におけるICT機器の導入経緯,選定方針,各機能,運用方法などを紹介していきたい。
著者
田口 忠祐
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.559-559, 2017-11-01 (Released:2017-11-01)

今月は,「IoT:モノのインターネット」をテーマにお送りいたします。現在,インターネットの普及はもちろんのこと,様々なセンサーの小型化,低価格化,省電力化が進み,これまでインターネット接続とは無縁だったモノにも各種センサーや情報通信端末が搭載されるようになってきました。さらに,私たち自身もスマートフォンの爆発的な普及により,インターネットに繋がった端末機器を携帯している時間が多くなり,自ずと様々な「モノ」がインターネットにつながることで受けられるサービスを享受するようになってきています。最近では「IoT:Internet of Things モノのインターネット」という言葉も定着してきています。そこで今回の特集ではIoTに注目し,その最新動向や事例紹介を行うことにより,現在の正確な状況把握,課題点の認識,そして今後のサービス展開などを考える契機となることを目指し,専門家の方々に論じていただきました。まず,境野哲氏には,IoTについて,現在の状況から今後の展望,課題について広範に論じていただきました。続いて,IoTを活用した事例として,藤井篤之氏,中西華子氏には,現在,スマートシティのモデル地域となっている福島県会津若松市の事例について論じていただきました。また,村居昌俊氏には,スマートフォンやビーコンを活用し新たなサービスを展開している大学図書館の事例について論じいただきました。一方で,これまでインターネットに接続していなかったモノがインターネットに接続することによる新たなリスクやセキュリティ対策といったことが求められてきています。そこで,佐々木良一氏には,実際のIoTシステムに対するサイバー攻撃の事例,セキュリティ対策,リスク評価等について論じていただきました。最後に,別所正博氏,坂村 健氏には,今後到来するであろうIoT時代に活躍できる人材の育成について,現在大学で行われている教育の事例を論じていただきました。本特集が,インフォプロの方々にとって,今後ますます進展するであろうIoTについて,現状や課題を適切に把握し,活用するための一助となれば幸いです。(会誌編集担当委員:田口忠祐(主査),長野裕恵,古橋英枝)

1 0 0 0 OA 編集後記

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.558-558, 2017-10-01 (Released:2017-10-01)

1 0 0 0 OA 協会だより

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.556-557, 2017-10-01 (Released:2017-10-01)

1 0 0 0 OA 行事予定表

出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.67, no.10, pp.555-555, 2017-10-01 (Released:2017-10-01)