著者
鈴木 章悟 永山 明彦 大井 昇
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.1-6, 2005-03-25 (Released:2010-01-21)
参考文献数
5

Uranium glass is yellowish green glass which is produced by adding a small amount of uranium as a coloring agent into ordinary glasses. The glass has a characteristic of emitting strong fluorescent light of around 550nm under ultraviolet light. Most of uranium glass was fabricated before World War 2 but still small amount of uranium glass is being fabricated nowadays. In this study, various kinds of uranium glass were subjected to the measurement of the γ-ray by Ge semiconductor detector. It was found that in older glasses (fabricated from the late 19th century to the early 20th century), γ-ray peaks from 214Pb and 214Bi were clearly identified which are in equilibrium with 226Ra that was apparently not completely separated from uranium due to the level of purification technology at that period. From the comparison of gamma peaks of 235U and 234Pa, it was found that many uranium glass samples fabricated after World War 2 use depleted uranium. The content of 40K in uranium glass was found to vary with where specimens were produced.
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.320-321, 2011 (Released:2019-09-06)

日本原子力学会は、東京電力福島第一および第二原子力発電所において、放射性物質の環境への放出があり、各地の放射線測定値が通常の何倍にも上がっていることに深く憂慮しております。そこで当学会におきまして、下記のとおり今般測定された放射能レベルについてまとめました。
著者
篠田 佳彦 山野 直樹
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.95-112, 2015 (Released:2015-05-15)
参考文献数
32
被引用文献数
1 3

The Fukushima Daiichi nuclear accident has led to changes in the acceptance of nuclear power in many people. The authors conducted an opinion survey of 300 adult inhabitants of Tsuruga city in Fukui prefecture, Japan. The aim of this survey is to obtain people’s opinions concerning radiation and its risks. Authors classified Tsuruga inhabitants on the basis of responses to questions on the concept and knowledge of risk and the cognition of radiation by factor and cluster analyses of multivariable analysis. Using the results of these analyses, Tsuruga inhabitants have been assigned to five categories: “acceptance group,” “anxiety group,” and three intermediate groups.
著者
石 禎浩 森 義治 井上 信 上杉 智教 栗山 靖敏 長内 昭宏 プロンシュ トーマス ラグランジュ ジャンバティスタ 高島 将 山川 恵美 酒井 泉 岡部 晃大 今津 英樹 高鉾 良浩
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.128, 2009

2009年3月、京都大学原子炉実験所において陽子加速器を用いた世界初の加速器駆動未臨界炉実験が開始された。実験に用いたシステムは固定磁場強収束(FFAG)加速器と京都大学臨界集合体(KUCA)を結合させたものである。本発表ではFFAG加速器複合系の研究開発について報告する。
著者
佐藤 聡 中尾 誠 べりじろふ ゆーり 落合 謙太郎 西谷 健夫
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.734, 2004

原型炉ブランケットのトリチウム生成率(TPR)等の核特性へのWアーマの影響を、原研FNSの14MeV中性子源を用いて、実験的に評価した。F82H(厚さ16mm)、Li2TiO3(厚さ12mm)、Be(厚さ200mm)から成る原型炉ブランケット模擬試験体(高さ約660mm、幅約660mm)を組立、線源から約450mmの位置に試験体を設置し、FNSの80度ビームラインを用いて、DT核融合中性子照射実験を行った。Nb、Al、Auの金属箔、及び炭酸リチウムペレットを予め試験体中に設置し、照射後、高純度Ge検出器及び液体シンチレーションカウンターを用いて、崩壊ガンマ線及びベータ線を測定することにより、中性子束及びトリチウム生成率(TPR)を評価した。その結果、Wアーマを設置することにより、高速及び熱中性子束とも減少し、12.6及び25.2mmのWアーマを設置することにより、積算のTPRは各々、3及び8%減少した。
著者
桝本 晃章
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.50, no.9, pp.568-570, 2008 (Released:2019-06-17)

原子力の広報は一般広報と違い,世論獲得競争である。世の中には様々な考えがあり,異論や異説がある。このことを十分に認識したうえで,共感と納得をいただくため,説明をし,広報をするのだ。そのためには“相手を知り,己を知る”必要がある。また,透明性を高めるためには,「全部出した」といえる状況を組織内部に作り出すことも必要である。メディアの記者を始めとして,一般的には,納得をしてもらうため,討論よりも,時に,ダイアローグ(対話)が重要である。一方で誤った報道には毅然とした対応も必要である。 中越沖地震では,TV報道の影響の大きさが改めて認識された。文字のメディアとは異なり,即時的,直感的な訴えをするTV報道への対応を真剣に考えなければならない。
著者
金子 英二
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌 (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.7, no.11, pp.616-621, 1965-11-30 (Released:2009-03-31)
参考文献数
5

Several design factors of the period meter for nuclear reactors are analyzed. Using the results, a new transistorized period meter is developed.Experimental data of this device are:(1) Input signal level: 0.5V/decade(2) Period range: -15+3sec(3) Stability of period output for ambient temperature -10+60°C and AC line voltage 85115V: ±1%(4) Drift of period output: ±0.1%/10hr(5) Hysteresis of period scram level: ±0.1%(6) Stability of period scram level for ambient temperature -10°C×60°C and AC line voltage 85115V: ±11%
著者
高城 美穂
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.305, 2011

ヒューマンファクターが要因とされるトラブルの低減のため、現場の作業責任者を主な対象とするヒューマンファクター教育教材(冊子)を開発した。開発の目的は、(1)HFの知識を技術・技能と一体化させた教材を開発する、(2)現場の保有する「当たり前」「基本」を記述し、顕在化・共有化を図る、の2点である。本報告では、冊子の開発、および使用者に対して実施した開発目的の達成度評価結果について述べる。
著者
彦野 賢
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.405, 2010

原子力発電所の定期検査においてさまざまな機器の保守作業を行う作業者、特に作業責任者は、現場作業での品質保証上重要な判断場面や、作業員の安全のキーマンとして特に重要なポジションであるといえる。本報では、現場で作業責任者として従事している方の意識について質問紙調査を試みた結果を紹介する。
著者
佐伯 昭紀 古澤 孝弘 田川 精一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.147, 2006

ピコ秒・サブピコ秒パルスラジオリシスはビーム誘起超高速反応を直接観察する上で非常に強力なツールである。今回、可視光領域において高S/N比で広いスペクトルを高効率で測定できるシステムを開発したので報告する。
著者
森川 佳太 國丸 貴紀 湯口 貴史 上原 倫子
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.598, 2012

原子力機構が岐阜県瑞浪市において実施している超深地層研究所計画では,深部地質環境の調査・解析・評価技術の基盤の整備と深地層における工学技術の基盤の整備を全体目標とし3段階に区分して調査研究を進めている。本稿では,第3段階(研究坑道を利用した研究段階)で実施する物質移動現象や物質移動パラメータに関する調査研究のうち,深度300mステージおよび深度500mステージにおいて計画している調査研究について報告する。
著者
加藤 剣一 野口 恒行 中村 和 原 正憲 赤丸 悟士
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.622, 2010

トリチウム使用実験設備及びグローブボックス用のトリチウム除去設備の開発を行った。分子状ならびに水の形態のトリチウムを含むガスを、常温型酸化触媒塔と水分吸着塔に循環させ酸化捕集させ、さらに水分吸着塔の低漏洩型内熱加熱再生と深冷回収、ならびに排気などの全体運転を、インターロック機能ならびにトリチウムモニタの監視状態で自動・半自動・マニュアルでトリチウム除去処理が可能な機能を有している。この設備の構成・仕様・性能などについて報告する。