著者
鮫島 輝美
出版者
京都光華女子大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

本研究では、「病院」という場を前提とした近代的人間観を見直し、在宅という場の多様性・複雑性をも視野に入れた「ナラティブモデル」の人間観を採用し、在宅ケア支援を総体的に捉えるために、関係論(状況論)的分析を試みた。その結果、以下の4点について成果を得た。(1)在宅医療をめぐる問題点の再整理(2)当事者・利用者が求めている在宅医療のあり方について「療養の場」としての在宅というキーワードからの再検討(3)2つのフィールドワークから、医療者・ヘルパーなどの関係性に注目した考察(4)在宅ケア支援モデルの提案。
著者
一郷 正道 小澤 千晶 太田 蕗子 上野 牧生
出版者
京都光華女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

後期インド仏教の論師カマラシーラによる『修習次第』の翻訳研究を行い,付録に,瞑想の方法を述べる箇所のテキスト対照表,引用文献一覧,シノプシス等を加え冊子にまとめた.本書が提示する実践方法が「唯識観行」に基づくことを,先行する唯識文献の対応箇所をあげることで具体的に提示した.また引用文献一覧では,他の文献で同一文献の同一文言を引用するケースを精力的に収集し提示した.これらは,仏教における「哲学」と「行」の伝承の系譜を明らかにする基礎資料を提供するものともなる.
著者
吉田 香 川添 禎浩 寺本 敬子
出版者
京都光華女子大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2006

微量元素はヒトや動物が生体を正常に維持する上で必要なものが多く、ヒトは生命を維持していく上で適量摂取していく必要がある。微量元素が不足すると欠乏症状が生じ、体調に異変が生じる。しかし、これらの元素を過剰摂取すると健康被害を起こすことも知られている。アルミニウムはわずかな過剰摂取のために神経障害などの健康被害をひき起こす可能性がある元素である。近年、人々の健康への関心が高まり、種々の健康食品を利用する人が増えている。そのため、食品のみから摂る場合には注意する必要のなかった栄養素の過剰摂取が食品とサプリメントを合わせて摂ることにより、起こる可能性がある。昨年度の研究の結果、サプリメントの中には非常にアルミニウム濃度が高いものがあった。そこで、今年度は種々のサプリメントについて微量元素量を測定した。その結果、野菜、ビール酵母、ウコンなどの天然原料由来のサプリメントでアルミニウム含有量が高いものがあった。また、これらのサプリメントの中には、アルミニウムと同時にマンガン、鉄および亜鉛量なども高いものがあった。天然原料由来のサプリメントの摂取によるアルミニウムを含めた微量元素の過剰摂取が健康に及ぼす影響に注意する必要がある。そのひとつの例として、アルミニウム過剰摂取が動物の行動へ与える影響を調べるため、マウスに飲料水として乳酸アルミニウム溶液を与え、マウスの行動(回転カゴ)に及ぼすアルミニウムの影響を観察した。その結果、行動の低下が観察された。ただし、個体差が大きかったため、以後継続して観察を行う必要がある。
著者
須田 千里
出版者
京都光華女子大学
雑誌
光華日本文学 (ISSN:09195882)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.89-106, 1993-07-10