著者
中尾 充宏 栄 伸一郎 田端 正久 長藤 かおり 村重 淳 山本 野人 渡部 善隆 大石 進一
出版者
佐世保工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2008

非線形偏微分方程式に対する解の数値的検証法の開発とその適用を中心として研究を進め、特に、これまでほとんど研究例を見ない非線形発展方程式に対し、十分有効な数値的検証原理を見出すことに成功した。また、従来から蓄積してきた楕円型方程式の解に対する解の検証方式に新たな知見を加え、その拡張・改良を行うとともに、流体方程式をはじめ理論解析が困難な実際問題に適用して数値的証明を行い、その有効性を実証した。
著者
中島 賢治 廣瀬 圭
出版者
佐世保工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

ラグビーでは、ウェアラブル慣性センサを選手に装着、ゲームの中で戦略的かつコーチングに活用できる有用情報を取得する取り組みが行われている。本研究では、逆動力学理論に基づくMATLABコードを作成し、センサから得られる加速度・角速度・地磁気情報から体幹各部の関節トルクを算出する試みを行った。実験においては、選手がボールを持ってダミーバッグに当たる「ヒット動作」を試技として、慣性センサによる計測とビデオ撮影を行った。その結果、スキルトレーニングに有用な定性的情報を得ることができた。身体各部の関節トルクは、コーチングの際に選手に説明する上で理にかなったデータが定性的に得られていることがわかった。
著者
吉塚 一典 濱田 臣二 縄田 亮太 川尾 勇達
出版者
佐世保工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の目的は,暑熱環境での運動時において熱中症などの事故やパフォーマンス低下を防ぐため,過度な体温上昇を抑制し,体温をコントロールする方法を検討するものである.本研究により,ランニング中(計21分程度のインターバル走)の体温をコントロールするためには,帽子の着用は効果がみられず,冷水を頭部にかけることが重要であることが分かった.また選手の感覚としては,強制対流が頭部に当たることで,無帽の方がより快適に感じていることが分かった.
著者
志久 修
出版者
佐世保工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究では、斜めから撮影することにより射影ひずみを受けている文字列の認識方法の開発を行った。具体的には、(1)射影ひずみを受けている文字の形状正規化方法の開発、(2)個々の文字の認識結果(文字コード+画像中の文字位置)から、文字列辞書(文字コード列)を利用することにより、個々の文字を文字列にグループ化(文字列を認識)する方法の開発を行った。実験により開発した方法の有効性を確認した。
著者
中島 賢治
出版者
佐世保工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究の目的は、ラグビー競技の中で起こる接触プレイを工学的に解析し、その衝突力学モデルを構築することである。そのため、小型慣性センサを実際の選手に装着し、実践的なスキル(タックルとサイドステップ)について、運動特性を計測した。センサから得られる電気信号を運動解析に有用なデータへ加工するため、(1)姿勢回転行列の適用、(2)電気的ノイズ除去、(3)スパン誤差補正(ドリフト誤差修正)を施した。実験においては、本校のラグビー部員を対象として、計測・検証を繰り返した。科研費助成期間の研究で、ラグビー選手の実践的スキルにおける運動特性を数秒間計測することに成功した。衝撃力と運動軌跡の計測結果を実際の値(真値)と比較したところ、ほぼ5割の確率で計測が可能であった。
著者
志久 修
出版者
佐世保工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

実環境内の文字を認識するため、(1)全方位カメラ、ステレオカメラ、通常のカメラを用いた撮影システムの開発、(2)全方位画像からの特定マーク検出方法の開発、(3)斜影ひずみを受けている文字列の認識方法の開発を行った。特に、(3)においては斜めから撮影した文字列や湾曲している文字列も認識できるように、文字列の補正法と文字の正規化法を開発した。
著者
長嶋 豊 志久 修 真部 広紀
出版者
佐世保工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

近年の気候変動の影響により、水産資源の枯渇、海洋環境汚染の拡大等の問題が一層深刻になっており、海洋調査の必要性は高まるばかりである。本研究では、自律型海中ロボットと遠隔操縦型海中ロボットのハイブリッド化をめざして研究に取組んだ。まず、表層域では無線式(Wireless Remotely Operated Vehicle、以下WROVと略す。)、浅海域では光ケーブル式(Untethered Remotely Operated Vehicle、以下UROVと略す。)として使い分けることのできるハイブリッド型海中ロボットを開発した。UROVとして使用する場合には小型ブイを使用し、海中ロボットの機動性を向上させた。(1)WROV及びUROV用にPSoCマイコンを用いて、電子コンパス、GPS、深度、ソナーからのセンサ信号を統合、抽出し操縦に必要なデータを伝送するコンパクトな専用コントローラを開発した。(2)海中ロボット運用時の操縦者の負担軽減を図るために、位置、深度、針路等のセンサデータを見ながら操縦できるような操縦支援ソフトを開発し、実海域で実証した。(3)可変ベクトルプロペラの可変翼を従来のステンレス製矩形型から樹脂製7角形翼へ改善し、プロペラ効率を約6%向上することができた。(4)海中ロボットの脚部に取り付けて底質の泥や砂を自動的に取り込む採泥器を開発した。(5)河口表層域の海洋環境データや浅海域での水中遺跡調査で性能評価を行い良好な結果を得た。(6)光ケーブルの伸張具合をセンサで感知して、ケーブルを自動的に繰出し・巻取り可能な小形ブイを開発した。(7)FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いた小形測距装置を開発した。(8)ROVとAUV(Autonomous Underwater Vehicle)とのハイブリッド化に備えた制御ソフトウェアの開発を行った。