2 0 0 0 IR 力能と様相

著者
加地 大介
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.65-80, 2016
著者
水野 博介
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.247-252, 2013

1 問題意識2 「アニメの聖地巡礼」とは何か? ① "宗教的"行為としての「聖地巡礼」 ② 作品世界への没入あるいはファッション3 「らき☆すた」を用いた地域活性化 ① 本来あった「地域資源」の活用 ② 祭りの全国化あるいは国際化 ③ 他のメディア関連イベントとのリンク ④ 他のコミュニティ・イベントとのリンク4 結語:コミュニティと若者
著者
髙山 巖
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.95-118, 2006 (Released:2007-06-18)

2 0 0 0 OA 艾未未2011

著者
牧 陽一
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.179-192, 2011 (Released:2011-10-28)
著者
野中 進
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 = Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.87-103, 2023

本論では、まず差別語とメトニミー(換喩)的表現の関係について検討する。すべてではないにせよ、相当数の差別語がメトニミー的原理、すなわち〈部分で全体を言い表す〉表現方法に拠っている。なぜ〈部分で全体を言い表す〉と、言葉は差別的に響くのか考察する。論文後半では、前半の議論を「能力主義/業績主義(meritocracy)」に当てはめ、能力/業績(merit)とは人間の部分か全体かという問題を考える。その際、この問題について大学生たちのいくつかの発言を紹介し、考察に付したい。
著者
辻 絵理子
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 = Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.97-103, 2021

ヴァティカン図書館所蔵ギリシア語写本1927番は、ビザンティン世界で制作された挿絵入りの詩篇写本である。全289葉に145もの図像を有する貴重な作例だが、その独特の図像体系には比較対象となる写本が現存しない。そのため1940年代のモノグラフ出版の後は、旧約の王ダヴィデの表現に着目した分析などは見られたものの、写本全体を取り上げて各挿絵と対応する本文を詳細に検討する包括的な研究は為されてこなかった。本稿では同写本のテクストと挿絵を突き合わせ、同じ章句に挿絵を有する他の詩篇写本作例と比較しながら、紙幅の許す限り分析を進めていく。
著者
都築 正信
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 = Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.219-286, 2018

序文プロローグ第一章 古代ギリシア科学第一節 古代ギリシア初期自然学第二節 アリストテレス自然学第三節 ヘレニズム期科学第二章 アリストテレスの栄光第一節 古代ギリシア科学の伝搬第二節 アリストテレスの栄光第三章 近代への序曲第一節 イタリアルネサンスの勃興第二節 動的対象の把握第四章 近代科学の成立第一節 物体運動の解明第二節 近代科学の成立第三節 実験と観測第四節 ニュートン力学の言語エピローグ
著者
平林 紀子
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 = Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.95-121, 2022

米国大統領ドナルド・トランプの第一期政権(2017-2021) および2020 年再選選挙における政治マーケティングと戦略広報を「ブランド」戦略の観点からアプローチする研究の予備作業の二回目として、ブランドコミュニケーションおよび戦略広報に焦点をあてる。第一部では両陣営のブランドマーケティング戦略を概観し、第二部~第五部では、ブランドコミュニケーションおよび戦略広報を、広告、ビジュアル、トランプ陣営と保守派ならびにバイデン陣営とリベラル派双方のデジタルコミュニケーション戦略の新動向に分け、ブランディングとのつながりを詳しく検討する。
著者
劉 志偉
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 = Saitama University Review. Faculty of Liberal Arts (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.121-135, 2018

本稿は、実生活では日々耳にするものの、日本語教材には取り上げられることがほとんどなかった言語現象であるラ行音撥音に注目して考察を行った。音声学や音韻論における専門用語を可能な限り避け、日本語学習者にとって分かりやすい学習ルールを提案することが、その目的である。具体的には、まず、マスメディアを中心に集めた用例をもって、ラ行音撥音の全体像を明らかにした。続いて、筆者自身が来日以来、記録してきた学習メモに基づいて、ラ行音撥音の中で、学習者にとっての難点と考えられる箇所を示した。そして、以上の点を踏まえた上で、ラ行音に由来する撥音を体系的に理解する学習ルールを提案した。また、近畿方言を含む「準標準語」を学習する際に、上記のルールが援用できる可能性についても言及した。日本語学と日本語教育が「別居」状態にあると言われる中、日本語学習者の視点を重視し、いわゆる標準語に限定せず、方言を視野に入れて学習する必要性、また、通時的観点を部分的に取り入れることがより効率的な現代語の学習に繋がる可能性を、「越境する日本語」という枠組みで捉えるものである。
著者
中村 大介
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.75-92, 2020

先スキタイの馬具には大別してノヴォチェルカッスク類型とチェルノゴルフカ類型の二系統がある。本稿ではそれぞれの類型の特徴を整理し、時期による差異ではないことを再確認した。また、チェルノゴロフカ類型は東方のアルタイ・サヤン地域を起源とすると考えられているが、少なくとも鑣については、直前の型式は黒海周辺で連続的に変化しうることを明示した。加えて、馬に操縦に関する馬具の改良についても、アルタイ・サヤン地域ではなく、黒海から西アジアの範囲で先行することを指摘した。
著者
水野 博介
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.251-259, 2015

1 はじめに2「都市メディア論」とは何か?~その問題意識~3 おおまかな守備範囲①都市の要素1)都市の成立条件となる建造物2)都市インフラとなる建造物3)住宅4)都市間を結ぶインフラ5)マスメディア②都市の構造1)同心円型2)ゾーン型3)役割分担型③都市空間構成の方略1)垂直ルール2)水平ルール3)直交ルール4)空虚な中心4 都市の歴史①京都②江戸・東京5 都市機能の解読①モニュメントあるいは博物館都市②デパートやモールあるいは消費都市③テーマパークあるいはエンターテインメント都市6 都市のシンボル論①ランドマーク②都市の起源③都市名・市章・ニックネーム④祭り・イベント⑤景観⑥有名人⑦架空の存在⑧映画やドラマなどのロケーション⑨ゆるキャラ⑩B 級グルメ⑪アニメの聖地⑫ローカル(ご当地)・アイドル⑬ローカル(ご当地)・ヒーロー⑭ご当地の風景や都市景観を織り込んだ映画・テレビドラマあるいはご当地ソング等7 結語
著者
加地 大介
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.21-36, 2021

本稿に始まる一連の論考では、実体的対象を基礎的存在者として認定する「実体主義的形而上学」の観点から要請される「部分論理」はどのような基準のもとでどのような選択を行うべきであるかを検討していく。本稿では、その具体的作業に踏み込む前の基礎的考察として、ダ・コスタとフレンチがパースやジェイムズのプラグマティズム的真理論を参照しつつ『科学と部分的真理』(2003)の中で展開した議論を手がかりとしながら、部分論理の前提となる「部分的真理」の形而上学的含意について考究する。その結果として、彼らの議論には実体主義的形而上学の観点からも評価できる側面をいくつか見出せるが、彼らの真理論がもっぱら認識論的観点に基づいているために、真理の部分性や時間性を消極的な形でしか捉えられていないという問題点を指摘する。そのうえで、特にジェイムズの真理論にはより積極的な動機があったことを確認するとともに、存在論的観点に基づけば、部分的真理には実在そのものの動的性格や形而上学的な不確定性を捉える等の積極的意義を見出すことができる、ということを示す。