著者
高田 理恵 蓮池 公威 戸崎 幹夫 田丸 恵理子
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.48, pp.284-285, 2001-10-15

The purpose of study is to investigate image structure about interaction views of products. We used the questionnaire to derive image structure of interaction views. We conducted several analyses on interaction views of 5 photocopier products. It was founded that each of interaction views had a different validation point of view. Value in use is important in office products. Because many of customer realize the value of a product in a office. So I think that the control of interaction image build strong product identity.
著者
山田 博之 江原 一幸 キャラメプロジェクトチーム・株式会社クリプトワンソフト Qript One Soft Inc.
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.7, no.7, pp.58-61, 2001-03-30
被引用文献数
1

現在、インターネットの常時接続は爆発的に普及し、これに伴って、メッセージをリアルタイムに取捨選択するメッセンジャーソフトウェアの需要が大きな広がりをみせている。「キャラメ」の大きな特徴は、メッセージを伝達するキャラクターが、送り手の感情伝達を補助できる点にある。従来のメールソフトやインスタントメッセンジャー、及びBBSやチャットでは不可能であった抽象的な概念を、アクションを指定しながら伝達することにより、抽象性を保ったまま伝達できる点が革新的である。キャラメにおいては、インスタントメッセンジャーとしての中核であるキャラクターの動作データを、ビットマップによって作成する。そこでこの「ビットマップ」を、デザイン全体のキーワードとして取り上げた。また、キャラクターデザインにおいても、デスクトップ上での表示に関する制限に対応するため、5種類のガイドラインを設けた。同時に、データを3Dオブジェクトで管理する事で、画像作成の効率化を計っている。
著者
斎藤 共永
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.37-46, 2002-05-31
被引用文献数
1

本稿は、デジタル機器に求められる製品コンセプトのイノベーションは、どのようなデザインプロセスによって達成されるのかを具体的な開発事例をとおして、探ったものである。製品デザイン開発の担当者などへの取材から以下のような諸点が抽出できた。(1)非モノ特性に焦点をあてたデザイン目標の設定。(2)技術シーズ主導型や市場ニーズ主導型ではない、開発者のビジョン主導のデザインプロセス。(3)プロトタイピングによるデザイン目標の形成プロセス。(4)トップダウンとボトムアップによる双方向的なコンセプト形成過程。(5)開発関係者どうしの組織を超えた知のインタラクション。これらはいずれも公式的な組織構造に依存しているものではなく、関係者どうしの非公式的な相互作用のありかたによるものであり、創発的なデザインプロセスである。デジタルがキーになる機器デザインにおいて、イノベィティブなデザインを実現するためのプロセスとして創発性が重要なキーとなることが明らかになった。
著者
深澤 琴絵 植田 憲 朴 燦一 宮崎 清 樋口 孝之
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.47-56, 2007-11-30

本稿は、「風呂敷」の語が定着するようになる以前の飛鳥時代から平安時代初期にかけての「包み」の文化の様態、すなわち、「包み」の素材・仕立て方・「包むもの」と「包まれるもの」との関連などを、聖徳太子遺品、正倉院御物、古書などを通して調査・解析したものである。その結果、次の諸点が明らかになった。(1)日本における現存する最古の「包み」は、飛鳥時代の仏教合戦に用いられた聖徳太子遺品で、それが今日の「風呂敷」の原初形態といえる。(2)奈良時代には、さまざまな正倉院御物を保護するための「包み」が出現する。御物はまず「包み」に包まれ、その後、袋や櫃に入れられて保存された。租庸調の産物を利用して「包み」に仕立てたものや舶来品の布を用いて「包み」の制作がなされた。(3)奈良時代から平安時代にかけての「包み」の平均寸法は約1mである。また、「包み」の仕立て・寸法・使い方は、「包まれるもの」との関係性によって工夫されていた。(4)「包み」を表す漢字はすでにAD100年頃の『説文解字』にみられ、魂に活力を付与して再生する意味が込められて「包み」が使用されていた。(5)『延喜式』には、渤海国や新羅との交易に「包み」が積極的に用いられたことが記されている。
著者
玉垣 庸一
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.55-62, 2005-05-31

コンピュータ生成された様々な色立体を比較、評価する場としての色空間を構築する目的で、三色表色系にユークリッド計量を適用した。よく知られている適用例はマトリックスR--ユークリッド性の色光空間からその三次元部分空間のひとつである基本メタマ空間への正投影行列--であるが、基本メタマ空間に色立体を生成すると、等輝度面と斜めに交わる不自然な無彩色軸ができてしまう。その原因は等エネルギースペクトル単色光をアプリオリに正規直交基底としたことにある。本稿ではまず色光空間でアフィン投影を行う平行投影作用素を提案した。次に色光空間にユークリッド計量を導入し平行投影作用素の正投影行列表示を試みた。等エネルギースペクトル単色光とは別の正規直交基底を導入することによってマトリックスRおよび基本メタマ空間とは異なる新たな正投影行列と部分空間が得られ、無彩色軸と無輝面の直交化を達成することができた。
著者
玉垣 庸一
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.55-62, 2005
参考文献数
9

コンピュータ生成された様々な色立体を比較、評価する場としての色空間を構築する目的で、三色表色系にユークリッド計量を適用した。よく知られている適用例はマトリックスR--ユークリッド性の色光空間からその三次元部分空間のひとつである基本メタマ空間への正投影行列--であるが、基本メタマ空間に色立体を生成すると、等輝度面と斜めに交わる不自然な無彩色軸ができてしまう。その原因は等エネルギースペクトル単色光をアプリオリに正規直交基底としたことにある。本稿ではまず色光空間でアフィン投影を行う平行投影作用素を提案した。次に色光空間にユークリッド計量を導入し平行投影作用素の正投影行列表示を試みた。等エネルギースペクトル単色光とは別の正規直交基底を導入することによってマトリックスRおよび基本メタマ空間とは異なる新たな正投影行列と部分空間が得られ、無彩色軸と無輝面の直交化を達成することができた。
著者
井上 征矢 山本 早里 三井 秀樹
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.49, pp.212-213, 2002-11-05

When we see the follwing stripe, we can recognize the Border Contrast (BC) vividly. It is already known that the value difference is most influential for the cognition of BC. In this paper, we present the result of the experiment characterising BC, based on hue or chroma difference, and conclude the following. 1) BC can be seen in this stripe composed by hue or chroma difference. 2) Chroma BC tends to be visible in the stripe with red, but hard to be visible in the stripe with green. 3) The strength of chroma BC is influenced by stripe width. In case of yellow or blue, the larger stripe width is more effective for the cognition of BC, comparing with the stripe with red or green.
著者
金 明蘭 樋口 孝之 宮崎 清
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.59-68, 2006-05-31

韓国では1990年から地域の象徴通りとして「文化通り」での整備が進んでいる。本研究では、「文化通り」の街路空間特性の考察、ならびに、完工済みである「文化通り」の現地調査と自治体管理者へのインタビュー調査から舗装面の物理的形態と通りの利用特性について解析を行い、「文化通り」のフットスケープデザインについて総合的な考察を行った。現状では、ローリング工法であるアスファルト舗装と経済的なセメントブロック舗装が大部分を占めており、歩車共存、施工の容易性、経済性が優先されている。美的配慮や地域特性の表現、環境親和へ配慮がなされたフットスケープデザインは少ない。一方で、「文化通り」は地域の要所に設定され人通りも多く、半数の箇所でイベントも開かれていることが確認された。「文化通り」のフットスケープデザインおいては地域のアイデンティティの表現が強く求められ、ブロック舗装をはじめとした多様なパターン展開を容易とする舗装を積極的に活用することが有効である。
著者
阿部 眞理
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.35-44, 2005-03-31
被引用文献数
1

これまでの圧縮木材に関する研究では、家具・建具及び内装用部材へ適用する際に必要となるスギ圧縮材の力学的特性および視覚、触覚といった感覚特性について他の木材と比較し、その位置づけを行った。そのいずれにおいても硬い広葉樹材と同等の特性を保有する結果となったことから、本稿では、家具・建具及び内装用部材へのスギ圧縮材の適用方法を検討した。その結果、スギ圧縮材を無垢で使用するだけでなく、その突き板単板による木質材の製作が可能であることを確認した。そこで、これらによる学校用および家庭用家具、室内用ドア、床材、成形合板による家具及びシロフォンの試作を行った。その結果、スギ圧縮材およびその突き板単板による木質材は、従来の木製品に対する製作技術と同等に扱うことが出来、仕上がりも遜色ない製品の製作が可能であるといった結果を得た。このことから、スギ圧縮材は、高品質の新たな木材料として期待できることが明らかとなった。
著者
山田 貴史
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究. 研究発表大会概要集 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
no.48, pp.332-333, 2001-10-15

;Recently, digital fonts became to be designed easily by widespread use of computers.However, the font design process is not clear. So, in this study, the purpose is to make it clear by systematic approach. To design digital font, at first, it is necessary to decide on the design concept.This is one of the most important process.Afterwards, designing the typeface.This is divided into seven processes. 1)Configuring font environment 2)Making the font image 3)Designing font elements 4)Assembling font elements 5)Putting typeface into shape 6)Regulation of all 7)Assigning character code, and bringing digital font to completion.With these processes, I think that the font design process is more clear.