著者
小山 虎
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.49-59, 2007-03-25 (Released:2010-02-03)
参考文献数
14

In this paper, I try to defend Presentism. First of all, I explore how Presentism diverges to its versions and show that none of them, which include the currently standard Presentism that invokes tense logic, are tenable. Next, I point out that some philosophers argue that by replacing the Quinean criterion of existence with the Truthmaker Principle, another version of Presentism, which invokes tensed properties, can emerges. However, this version has a highly implausible conclusion. Finally, I argue that it can be avoided by taking the evidences of the past or future truths to be typical truthmakers of them.
著者
實川 幹朗
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.71-82, 2007-03-25 (Released:2010-02-03)
参考文献数
17
被引用文献数
1 1

The modern psychology and the positivism as a methodology of science in general both emerged hand in hand in the middle of 19th century. At the beginning, they regarded human consciousness as the absolute basis of knowledge, i. e. the “consciousness worship”. The misunderstanding that the consciousness is evidently known led to a false conviction that they could know all that should be known in the world. Meanwhile, natural sciences continued researches in their own way upon their own material evidences. With the decline of introspectionist psychology, the material evidences unnoticedly succeeded the overconfidence in the old evidence of the consciousness. The process opened the way to a belief that the being in the world is exhausted within the realm of positivistic science, i. e. “onto-delusion”. However, the “consciousness worship” is still in effect, because even the positivism based on material evidences cannot avoid depending upon “normal” human consciousness as a premise of objectivity. Psychology has played the central role in this delusional process. We have no right to demand universal validity from the beginning in any method of science.
著者
虫明 元
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.41-50, 2006-03-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
6
著者
桐谷 理
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.95-98, 2005-03-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
13

Millikan (1984) は, 生物の器官, 行動, 言語使用など様々な機能担体に備わる規範を, 自然選択の観点から統一的に捉える, 「直接固有機能 (direct properfunction) 」論を提出している (Millikan 1993, chapters 1 and 2, 2002も参照).直接固有機能論は固有名の使用にも適用されるが (1984, p.75), Millikanはこの理論とKripke (1980) の固有名の指示の因果説とを比較してはいない (Millikan 1993, 2000, 2004も参照).本稿では, Kripkeの固有名の指示の因果説が, 直接固有機能の定義の諸要件をすべて含意していることを論証する.それにより, Kripkeの因果説が, 固有名の使用に備わる規範を, 自然選択の観点から捉えていることを示す.まず, 第1節では, Millikanによる直接固有機能の定義の込み入った部分を明らかにしておく.そして, 第2節で, Kripkeの固有名の指示の因果説が, 直接固有機能の定義の諸要件をすべて含意していることを論証する.それにより, Kripkeの因果説が, 自然選択の観点から, 固有名の使用連鎖内の過去の使用と同じ対象を指示するという, 固有名の使用に備わる規範を捉えていることを示す.
著者
倭文 知騎 藁谷 敏晴
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.61-66, 2003-03-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
45
被引用文献数
1 1
著者
今田 高俊
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.9-15, 2002-12-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
8

科学の目的は現象を記述し説明することにある.このことに異論をさしはさむものは誰もいないであろう.しかし, 現象を記述するとは何か, また説明するとは何かという方法論の話になると, しばしば論争の的になる.これまで科学の方法については, 法則定立科学か個性記述科学か, 実証主義か理念主義か, 検証主義か反証主義か, などをめぐって様々な論争が展開されてきた。しかし, 私はこうした論争で展開された方法論の対立が必ずしも有益であるとは思わない.というのも, こうした方法論論争には, 認識対象のリアリティ (現実味) にかんする相容れない前提がそれぞれの立場にあるため, 議論が生産的にならないからである.普遍法則として認識できるリアリティに対して, 個別の事例であるが本質としてのリアリティを対峙したり, 具体的で経験的検証が可能なリアリティに対して, 反証できないかぎり有効な法則であるとする反証可能なリアリティを対峙したりする例がそれらである.しかし, リアリティというものは, 特定の観点から切断されるだけでは全体像が明らかにならない.科学の方法を問う場合, 方法が扱っているリアリティの全体像にまで遡って検討する必要がある.
著者
徳安 彰
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.17-22, 2002-12-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
21
被引用文献数
1
著者
雨宮 民雄
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.31-36, 2003-03-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
24
被引用文献数
1 1
著者
中山 康雄
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.37-42, 2003-03-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
10
著者
三浦 謙
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.97-102, 2002-03-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
19