著者
植村 恒一郎
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.89-95, 1987-03-25 (Released:2010-01-20)
参考文献数
12

伝統的な知覚表象説 (the representative theory of perception) は, バークリーによるロック批判にみられるように, しばしばその理論的難点を指摘されてきた。それにもかかわらず, その理論的難点は, バークリー等の知覚一元論の立場とは違った方向で解決されるべきものであるように思われる。その理由は, たしかに知覚の場面では対象=表象という二元的対置を維持することが難しく, 知覚一元論の主張に分があるように見えるにしても, しかし人間の認識一般を問題にするためには, 物質=意識という対置概念が不可欠であり, この対置概念を原理的に廃棄する知覚一元論では問題の究極の解決にはならないと考えられるからである。小論では, 知覚表象説の難点の一つである, 知覚表象の空間的時間的位置の問題を取りあげ, 知覚の物質的過程と知覚経験の関係を, 空間的時間的構造という観点から考察してみたい。それは, 知覚表象説の難点を知覚一元論によらないで解決するための重要な論点の一つと思われるからである。

1 0 0 0 OA 超越論的身体

著者
中島 義道
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.97-102, 1987-03-25 (Released:2010-01-20)
参考文献数
19

1 0 0 0 OA 書評

著者
西脇 与作
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.109-110, 1987-03-25 (Released:2009-07-23)
著者
柳瀬 睦男
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.15-20, 1986-12-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
10
著者
黒崎 宏
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.21-27, 1986-12-25 (Released:2009-07-23)

私は1986年の春, 「心の因果説」を主張するアームストロング (D.M.Armstrong) とそれに反対するマルカム (N.Malcolm) の論争によって成り立っている『意識と因果性-心の本性をめぐる論争-』という本Consciousness and Causality-A Debate on the Nature of Mind-, Basil Blackwell1984) を翻訳し(産業図書から) 出版しました。ところが, この翻訳で私の頭に渦巻いた両者の論争が未だ私の頭から去らないうちに, 1986年の科学基礎論学会の年会のシンポジウムで, 「たましひ」の問題について発表することになりました。そこで私は, この機会に, アームストロングとマルカムの論争を念頭におきながら, 「心」あるいは「たましひ」の問題を, 私なりに突っ込んで考えてみようと思いました。その結果出来上がったのが以下の論考です。私もマルカムに近い立場からアームストロングを批判したわけですが, 私としては, マルカムよりは批判の論点をはっきり出せたと思っています。なお, 彼らの論争に出てきた例や用語, および学説のまとめ方をそのまま使ったところもあります。
著者
小澤 正直
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.35-43, 1986-12-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
12
被引用文献数
2 2
著者
奥田 栄
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.187-192, 1986-03-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
9

1 0 0 0 OA 生命系と情報

著者
熊倉 功二
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.193-197, 1986-03-25 (Released:2010-01-20)
参考文献数
8