著者
クリスチャン ジェン―レンデュ 吉田 実
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.1193-1197, 2015

製紙メーカーは多くの品質的な課題に取り組む一方,生産コスト削減のため様々なアプローチを行っている。このような今日の製紙業界の課題に対する新たな解決策として,BASF社は革新的な生産性向上剤ゼロレックスを提案する。<br>ゼロレックスはポリビニルアミンをベースにした製品である。あらゆる紙,板紙に容易に適用でき,抄紙工程のトータルコスト削減に大きく寄与できる。本製品は海外で多くの採用実績があり,アジア地域においても既に20社以上の採用実績がある。本製品はカチオン電荷を有するビニルアミン基とビニルホルムアミド基をあわせもつ。ビニルアミン基により疎水性物質を繊維に定着させ,ビニルホルムアミド基の存在により水素結合が増強し紙力が増大する。<br>本製品を抄紙工程に適用することによりわずか1製品で,定着,ろ水,歩留りの改善に加え紙力の向上も可能となる。それによって古紙のような安価な原料や填料の使用を増やすことができ,紙切れの減少,蒸気使用量削減,抄速アップといった生産性の向上が期待できる。このように本製品でマシンを最適化することによって,抄紙工程のトータルコストの削減が可能となる。
著者
今井 茂夫 和田 充弘 和田 丈晴 岩﨑 圭 片桐 律子 美濃部 安史 石井 聡子
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.11, pp.1243-1250, 2018 (Released:2019-02-01)
参考文献数
29

衛生ナプキンや使い捨ておむつのような衛生用品は,皮膚との長期間の接触で使用されるため,これらの製品に含まれる化学物質が人体に悪影響を及ぼすかどうかを確認することが重要である。衛生用品の主要材料であるパルプは,その白さを増すためにアルカリ薬剤による漂白が行われるが,製造メーカーの環境配慮の高まりによって二酸化塩素に基づくECF漂白が広く採用され,これまでの漂白方法に比べてクロロホルムおよびクロロフェノールの生成は大幅に減少した。しかも,ECF漂白プロセスにおける塩素化合物の発生および持続性に関する知識が蓄積されている。一方,衛生用品に塩素化合物が含まれていると,汗などの体液に溶けて皮膚に吸収される可能性があり,人的影響を把握するためにはその含有量を定量的に測定する必要がある。但し,塩素化合物の悪影響は化学種によって大きく異なるため,塩素の総量のみを計算することでは不十分であり,溶出液中の化学形態を特定することが重要となる。当社では,生理用ナプキンに使用されるパルプ中のダイオキシン類を分析し,たとえ毎日40年間使用されても大丈夫なよう,衛生用品の消費者の健康への影響を評価している。筆者らは,生理用品への漂白パルプの使用可否を決定すべく,皮膚暴露を想定した溶出試験を実施し,溶出された化合物の定量を含む化学形態ベースの定量分析フローを作成,安全性に関する評価方法を確立した。これにより,ECF漂白パルプに含まれる塩素化合物の量的な把握,及び化学的形態の解明に至り,当社製品が安全であることを確認した。本レビューでは,これらの研究成果を紹介する。
著者
鍛治 裕夫 兵頭 建二 加藤 真 重松 俊広 笠井 誉子
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.1177-1180, 2015 (Released:2016-02-01)
被引用文献数
1 1

近年の携帯電子機器の普及およびその高性能化に伴い,高エネルギー密度を有する二次電池が望まれている。特に,リチウムイオン二次電池は,他の二次電池に比較して,高エネルギー密度を達成することができる電池として,電池を構成する部材やシステムの点から,様々な改良・開発が進められている。電池を構成する部材の一つである電池セパレータに対しても,更なる安全性と電池特性の向上が求められている。従来,リチウムイオン二次電池用セパレータとしては,シャットダウン機能を有するセパレータとして,微多孔を有したオレフィン系樹脂フィルムがセパレータとして使用されてきたが,ショートトラブル時の電池内での熱暴走を防止するには,より耐熱性に優れたセパレータが求められている。本報告では,耐熱性,電池特性に優れたセルロース系電池用セパレータの開発検討内容について報告する。本検討の第一段階では,不織布セパレータを構成する繊維の種類が,電池特性にどのように影響するかを調査した。検討の結果,セルロース繊維,PET繊維が不織布セパレータを構成する繊維として適していることを見出した。次いで,本検討の第二段階では,セルロース繊維単独系の不織布セパレータとセルロース繊維とPET繊維の混合系不織布セパレータについて比較を行い,セルロース繊維とPET繊維の混合系不織布セパレータが電池特性・安全性の点で優れていることを見出した。
著者
細田 雅士
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.73, no.12, pp.1199-1208, 2019

<p>我々にとって最も身近な素材の一つであるプラスチックは,包装容器から電気製品・電子部品,自動車,医療用器具などの様々な形で活用されており,生活に安全性や利便性をもたらしている。一方で,プラスチックは化石燃料から作られており,製造や廃棄の過程での環境負荷が問題となっている。特に,近年ではマイクロプラスチックによる海洋汚染が注目されており,生態系への影響も深刻になっている。資源消費量の削減や環境負荷の低減のため,使用済みプラスチックの適切なリサイクルシステムの構築が国内外で求められているが,現在のところ,日本国内で発生するプラスチックの総廃棄量のうち,マテリアルリサイクルされている割合は約22%にとどまっている状況である。</p><p>全国の優良な産業廃棄物処理及びリサイクル事業者のネットワークを運営するエコスタッフ・ジャパン㈱では,日本全国の各地における廃棄物処理及びリサイクルの現場や排出事業者との繋がりの中で,中央省庁を含めた産官学連携の中で,業界最新動向のヒアリングを積み重ねてきた。本論では当社が近年実施した「製品製造時のプラスチック再生材活用促進事業のニーズ調査」を例に今後の資源循環の動向を概観する。</p><p>本調査においては,将来的な国内の再生プラスチック市場の拡大につなげるため,メーカー,コンパウンダーおよびリサイクラーの代表的な企業にヒアリング調査を行い,プラスチック再生材市場の需要と供給のマッチング条件を明らかにするとともに,再生プラスチックの活用促進における課題に対して,各主体がどのような対策を講じていくべきかについて方向性を示した。</p>
著者
喜多 久博
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.7, pp.444-448, 1958-07-10 (Released:2009-11-17)
参考文献数
11

1 0 0 0 資源と技術

著者
駒形 作次
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.9, no.7, pp.266, 1955
著者
大栄 英雄
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.328-332, 1967-06-01 (Released:2009-11-11)
参考文献数
16
著者
安原 賢
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.7, pp.786-798, 2017 (Released:2017-10-01)
参考文献数
38

化学工学の分野で塗布は重要な要素技術であり,日本の産業界ではVOF 法を用いた塗布ビードの自由表面解析が盛んに行われてきた。この解析手法にて,空気同伴,リビング,リビュレット,段ムラ,塗布エッジ膜厚不均一等の各種塗布故障が解析結果として再現された。また,これら塗布故障の発生状況と塗布条件の相関を定量的に整理したコーティングウィンドウにおいても,実際の塗布試験結果と良好な一致が見られた。このように,塗布解析を活用した塗布故障発生原理の解明,未知の操業条件における塗布故障発生予測が実用化され,近年では主に電子材料分野の塗布最適設計に役立っている。現状この分野では,スロット塗布方式による単層塗布が一般的だが,多層同時塗布技術の応用も期待されている。他方,製紙業界の分野では,流体構造連成解析によってブレード塗工挙動を表現し,ブレードやゴムロールという弾性体にニップされつつ塗工膜を形成する挙動が再現されたが,ここでは紙基材への染み込みまでは考慮しきれていない。但し,印刷プロセス解析では,染み込みモデルによってポーラスな紙面へ液体が染み込む挙動が既に再現されており,ブレード塗工との同時考慮が今後の課題である。また,流体粒子連成解析を応用した塗工液中の固体微粒子挙動の解明,更には粒子を数珠状に軟連結した微細繊維挙動解析による抄紙工程の繊維挙動解明も期待される。
著者
齋藤 清
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
パルプ紙工業雜誌 (ISSN:18844731)
巻号頁・発行日
vol.3, no.4, pp.33-35, 1949-07-20 (Released:2009-11-10)
著者
満永 道夫
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.298-306, 1957-05-10 (Released:2009-11-18)
参考文献数
8
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.Preface2-Preface8, 1979-05-01 (Released:2009-11-10)
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, pp.679-684, 2014 (Released:2014-09-01)
被引用文献数
1
著者
黒崎 篤
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.1167-1172, 2006

コグネックス社の欠陥検査システム「SmartView&reg;(スマート・ビュー)」は,Windows PCサーバを中心としネットワークでオープン化されている。OPC/ODBCや独自のソフトウェア・ツールを利用して,各工程・各セクションにおいて必要な検査データを自由に取り出し活用することができる。例えば,(1)欠陥種類や位置情報に基づきワインダーを自動停止させる,(2)加工部門において小巻ロールごとに欠陥情報を編集する,(3)品質管理部門において欠陥のトレンドやプロファイルを解析し発生原因を解明する,など。欠陥検査システムの持つ豊富な情報をいかに活用していくかの視点から,「SmartView&reg;(スマート・ビュー)」が持つ情報技術を説明する。
著者
塩屋 幸博 鈴木 信昭 星川 雅宥
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.6, pp.629-641, 1982

It has been known that molding characteristics were important factors which contributes to compressive properties among various ones forming the compressive properties of a corrugated fiberboard container. In this study, sources of the vibration on the high-low corrugation as well as the relation between the high-low corrugation and physical properties of corrugating medium were investigated.<BR>The results showed that the resonance of the vibration clearly existed at the velocity of 130 m/ min on the single-facer, and that the vibration remarkably influenced a high-low corrugation. It was also found out that the bite of corrugator rolls mainly caused the vibration. The frequency (f) of the vibration is represented as f=n (number of the gear) &times; (revolution of the corrugator roll), here n is integer. It was clarified that the resonance occured when the frequency became near or agreed with the natural frequency of the corrugator roll.<BR>The evaluation of high-low corrugation aptitude for various corrugating medium becomes possible when evaluation system of high-low corrugation was estabished. It was found that physical properties of corrugating medium greatly influenced high-low corrugation. And further, caliper inversely related to the density of corrugating medium, and related to the thickness of it.
著者
山崎 安彦
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.182-186, 2018

<p>製紙工場内での保守・保全活動の一環で聴音検査というものがある。ステンレスの長い棒で回転機器のハウジングなどにあて,反対側に玉を溶接したものがあり,それを耳に当てて音を聞き回転体の状態を判断するというものだ。このときの判断は,測定者の経験がかぎになる。それを他の人々がシェアできない。IOT(モノインターネットInternet of Things)が求められている時代に入った今でも人による聴音確認で検査をされているのが製紙会社の現状である。</p><p>その聴音で確認されるの情報の中の「潤滑の状態」をいかに可視化するか,またその可視化されたものに対しての対応方法,すなわち改善の対策案などを有効に議論できるものにするかが重要になる。そこで今回はその「潤滑の状態」の音について取りあげる。</p>
著者
栗田 利雄 三橋 重信 金綱 久明 井口 正俊 代田 忠 トリフイジョ エレラ
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.301-310, 1982

<I>Agave Tequilana</I> has been cultivated in Mexico for the manufacture of an alcoholic drinks well known as &ldquo;Tequila&rdquo;. For this purpose, the root stock of the plant is commercially used by cutting off leaves from the plant.<BR>In the course of &ldquo;Tequila manufacture process&rdquo;, a large quantity of fibrous residue is expelled out of the process as waste by pressing the cooked root stock. The leaves of the plant have not been utilized and left in the plantation as waste material.<BR>In this paper, both of the fibers obtained by decorticating from the leaves (sample A) and fibrous residue (sample B) were investigated for their pulping and paper-making properties, mainly on physical properties in relation to beating.<BR>From the results of this investgation, it was found that : <BR>(1) The fibrials in sample A showed parallel orientation to the fiber axis, and those in sam-ple B showed helical arrangement with respect to fiber axis.<BR>(2) The average length and width in fiber cells were in value of 1.7 mm, 10.3 um for sample A and 0.8 mm, 25.5 pm for sample B, respectively.<BR>(3) The fiber cell in sample A had a thicker cell wall and a narrower lumen compared with those in sample B.<BR>(4) sample A contained a very high quantity of soluble material in 1% NaOH solution, however, the contentes of total-cellulose, &alpha;-cellulose and lignin were in low value. In contrast, sample B contained high contents of total-cellulose, &alpha;-cellulose, pentsan and lignin.<BR>(5) Alkaline sulfite cooking process was applicable successfully to the both samples. But more rigorous condition was required in these samples than would be expected from the chemical constituents of both samples.<BR>(6) The pulp yield of sample A was very low compared with sample B. It was attributed to the low contents of total-cellulose and a-cellulose of raw material.<BR>(7) The brightness of pulp from sample B was low. It might suggest that some lignin remains in this pulp.<BR>(8) The water retention values and the bulk densities of the pulps from sample A increased rapidly on beating. It might suggest that an internal fibrillation in pulp fiber of sample A occurs more easily on beating.<BR>(9) The opacity of papers made from both samples decreased slowly on beating, and the tendency was not so remarkable. As a whole, these values remained at a high level compared with papers made from beaten conventional chemical wood pulps.<BR>(10) The breaking length, burst factor and tear factor of papers from sample A were in a high values than those of sample B. The breaking length and burst factor of papers from sample A were in comparable with papers made from beaten conventional chemical wood pulps, and the tear factors were superior to them.
著者
富永 恭和
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.12, pp.1459-1464, 2009-12-01
参考文献数
2

においは臭・匂と感覚の影響が大きく100人100様であり,色々な研究からも個人差の大きい器官を有している事が証明されている。<BR>近年,臭気苦情の発生は大きな様変わりを見せている。昭和40年代は畜産等第1次産業を中心に苦情の発生が多かったが,住宅地近辺からの移動により苦情は減少に転じた。そして第2次産業の公害対策(騒音・振動・水質等)が進むにつれ,臭気問題が表面化する。住民の移動(マンション・住宅街の造成)による工場周辺を囲むような街づくりが新たな苦情を起こしていることも要因の一つであると考える。第3次産業といわれるサービス業からの苦情対策は現状の悪臭防止法では追いきれない部分があり今後の課題になっている。<BR>本報では,嗅覚の仕組みと特性,悪臭防止法の制定から改正にいたる流れ,三点比較式臭袋法による臭気の数値化(臭気指数)とパネラー(三点比較式臭袋法被験者)選定による資格,更には紙パルプ及び他分野の発生臭気と対策,環境省の薦める感覚環境の街づくりといったにおいを利用した取組み等を報告する。
著者
土田 人史 西向 淳吾
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.72, no.8, pp.879-884, 2018

<p>木材需要の拡大,木材資源の活用,環境に対する関心が高まる中で,高収率で高品質なパルプを得ることのメリットは非常に大きい。しかしパルプ工程は,パルプ成分のセルロース,ヘミセルロースの溶出を抑制して,リグニンを効率的かつ選択的に除去する工程であるが,ヘミセルロースの溶出でパルプ収率ロスに繋がっていること確認されていた。</p><p>本稿ではヘミセルロースの溶出防止と再吸着反応に着目して,最適な操業pH域の調査と同コンセプトの弊社開発品について考察した。</p><p>リグニンおよびヘミセルロースは,pH域によりパルプへ再吸着または黒液へ溶出し,パルプ収率に影響を与えることが確認された。またリグニンを選択的に溶出させ,ヘミセルロースをパルプに再吸着する理想的なpH域が存在した。</p><p>O<sub>2</sub>晒,酸晒工程の操業pHは,吸着量や白色度,カッパー価との相関からパルプ収率や品質に影響を及ぼしていた。これらの再吸着pHや晒工程の操業pHを活用すれば,パルプ収率や品質向上に貢献することが期待できた。</p><p>収率向上剤ポリマスターR-608Kは,実操業上pHの調整が困難な場合電荷中和を利用してセルロースにヘミセルロースを吸着させる機能があり,パルプ収率向上に非常に有望であった。</p><p>また操業安定化剤ポリマスターR-100は蒸解液の木材チップへの浸透を強化し,チップの沈降性を均一化させる機能があり,アルカリ低減,蒸解温度低下,蒸解時間の短縮などの蒸解条件の緩和メリットを提案することができることも確認できた。</p>