著者
野田 伊津子 Itsuko Noda
出版者
金城学院大学
雑誌
金城学院大学キリスト教文化研究所紀要 = The bulletin of Christian culture studies, Kinjo Gakuin University (ISSN:13418130)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.79-94, 2017-03-31

本稿は,マリー・ローランサン(1883-1956)が「鎭靜劑 Le Calmant」によって提示した普遍的な痛みに対し,「忘れられたのは誰か」という問いを抱きながら,神学者カレル・ヴラーナ(1925-2004)が言葉について述べた論稿と対話し,劇作家ヴァーツラフ・ハヴェル(1936-2011)との違いを探ることによって,忘れられたのは誰か,忘却される恐怖はどこからくるのか,そして,この恐怖への処方箋を明らかにすることを目的とする。第一に,ヴラーナとハヴェルが言葉に対して理想としていることを示した。第二に,神との関係に光をあてた。第三に,支配階層が言葉に対して知覚していることに着目した。第四に,「忘れられたのが誰か」について,論考を通して導かれる処方箋が有効であるための条件までを検討して結びとした。
著者
水谷 秀樹 平工 雄介 川西 正祐
出版者
金城学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の目的は、抗がん剤と活性酸素(ROS) との関係に注目し、抗がん剤の効果・副作用の発現を酸化ストレスの観点から明らかにすることである。今回、薬物としてマイトマイシンC (MMC)、ピラルビシン (THP)、カルノシン酸 (CA)を使用した。THP, CAは、Cu(II)存在下では濃度依存的にDNAを損傷し、この損傷にはROSが関与していた。また、培養細胞の実験で、MMC, THP, CAの細胞死において共にH2O2の関与を示唆しており、これらの細胞死誘導因子すなわち抗がん作用因子としてROSの1つであるH2O2が重要であることが明らかになった。
著者
大石 晴美
出版者
金城学院大学
雑誌
金城学院大学論集. 英米文学編 (ISSN:04538862)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.51-66, 1998-03-20