著者
岡本 将彦 辰己 丈夫
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム一般講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2002, no.4, pp.299-300, 2002-09-13

ネットワークを適正に運用するには規約が必要であるが、それを白紙の状態から作成するのは容易ではない。しかし、運用規約はある程度構造化されていて、組織毎に共通な部分と異なる部分が存在することから、計算機による作成支援が可能である。そこで、我々は教育機関をターゲットとして、ネットワーク運用規約作成支援システムの開発を行なっている。本稿では、その設計指針とプロトタイプのデザインについて述べる。このシステムを用いると、学校関係者が必要な項目を入力・選択することで、各学校の状況に対応した規約の雛型を半自動的に作成することができるようになる。
著者
石先 広海 Herring Susan C. 服部 元 小野 智弘 滝嶋 康弘
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.47-52, 2013-08-20

We analyze user behavior on SoundCloud.com, a web-based music distribution site, using the methodology of computer-mediated discourse analysis. The broad goal is to infer patterns of use that can inform the development of methods to facilitate communication among online users. In order to achieve this goal, we analyze SoundCloud comments and identify site design features that facilitate users' actions, using speech act analysis and dynamic topic analysis. We address two research questions: What are the most common communicative acts on the music distribution site, and which commenting function of the site contributes most to facilitating interactive commenting? Results of speech act analysis show that 56% of comments are REACT which means site users mostly react to the song in short, simple comments. Additionally the users tend to be more interactive when using the timed comment function, which appear below the song waveform, provided by the site. Dynamic topic analysis reveals that the structure of regular comments, made on the song as a whole, shows prompt focused such as blog comment, and structure of timed comments shows sequential threads are more interactive as is the case in chatting. These findings indicate that comments which focus on particular part of the song have possibility to facilitate user's interactive comments.
著者
黒川 奈桜子 斎藤 博昭
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム講演論文集
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.165-170, 2012-09-04

和音推定の既存手法であるクロマベクトル法とスペクトルディップ法の2手法を組み合わせることで,2手法の弱点を互いに補い合い,より高精度な和音推定のシステムの開発を行う.実験では96パターンの単和音とピアノ楽曲を対象に,各フレームで正解の和音を出力する平均順位を求めた.単和音ではクロマベクトル法3.80位,スペクトルディップ法4.19位に比べ提案手法は2.98位となり,楽曲でもクロマベクトル法15.18位,スペクトルディップ法11.57位に対して提案手法は11.31位となった.
著者
橋本 弥弦
出版者
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会
雑誌
情報科学技術フォーラム一般講演論文集
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.357-360, 2006-08-21
被引用文献数
1

Captchaとは、相手がコンピュータではないことを確認するシステムの総称である。一般によく見かける形式に、画像の中に描かれている数字やアルファベットをユーザに入力させるものが多く、不正にWebサービスの登録を試みるボット(bot)への、有効な対策手段とされている。しかし、近年のOCR技術の発展と共にその解析コストは低下し、世界的に有名なCaptcha"Gimpy"が約30%の精度で解析され、世間を騒がせた事は今も記憶に新しい。本研究では、未だ理論的に解明されていない錯覚現象「主観的輪郭」を応用することにより、本質的に解析の困難なCaptcha画像生成の可能性を示した。