著者
森谷 峰雄
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.466, 2002 (Released:2019-05-01)

本報告は、筆者が20代の時に得た宗教体験を示し、人間能力の限界乃至可能性の一例を示したいと思う。学術的報告ではなく、たとえば、ウィリアム・ジェイムズ張りの「宗教体験の諸相」の一例にはなるであろう。しかし、私は散文ではなくて、詩の形で報告することをお許し願いたい。人間の生き方如何の問題の根本的問いかけに対するひとつの答えになると思う。キリスト教における宗教的体験は人に巨大な量の霊的エネルギーと新生を与えるものである(発表は筆者個人の経験による)。宗教経験は次の8つの要素で特色つけられる、1)罪の悔い改め、2)神の御子による罪の許しの真の感覚、3)心に洪水のような喜びが湧き上がる、4)霊的的宇宙に到達する、その広大さの中で、自らが針の大きさに縮小する現実感を得る、5)知性・感性は冴えている、6)良心の感覚は例外的に強まる、7)この世は神の世界からは絶望的なほど堕落しているという意識を持つ、8)超越的なるある実在者と常に一体となってその方から純粋の喜びが来る。
著者
種市 孝
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.42-45, 2016 (Released:2016-08-01)
参考文献数
3

物理学的基盤の上に立って、脳活動以外に意識の源泉を求める場合、多次元宇宙描像は困難で非自明な問題を解決してくれる。しかしそのような描像の、問題への単純適用は、ある種の階層性の問題とも言える別の問題に抵触してしまう。パラサイトフェルミオンは余剰次元、即ち我々の住む4次元宇宙の外側に存在する物質粒子である。我々の宇宙に存在する、ホストフェルミオンと名付けられる物質粒子とそれとの性質上の相違を、その相違を生む出すメカニズムと共に概括する。このメカニズムにより、当該物質粒子は、我々の近傍に存在するにも拘らず不可視となり得る。では、この新規な物質の存在様式を心身問題に適用すると、どのような成果が期待できるであろう?脳外に心の源を求める際に乗り越えなければならない問題を、パラサイトフェルミオンモデルが解決できることを示す。
著者
中村 泰治 河野 貴美子
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.96-102, 2007-03-01 (Released:2019-04-30)
参考文献数
6

祈り、統一により人は宇宙の根源と一体になりそのエネルギーを受け、その人の命は生かされ、同時に他の命も癒す。本研究は、報告者の一人が被測定者になり、祈り (統一)の測定中に本人が実体感した意識状況と測定された結果とを対比し、祈りと肉体の関連を究明するため行われた。祈り、統一中の脳波測定の結果、特にα波の変動状況は坐禅、瞑想、静功などに共通な点があることを前回述べた。今回測定したのは、脳波、脳内血液流量変化、皮膚電気活動である。脳波について、被測定者が深い統一に入っていたという時間帯を今回さらに詳細に検討し次の結果を得た。α波は徐波化が進み、減少し全頭においてθ波と周波数の低いα波が優勢となった。その時、β波は特に頭頂から左前頭部にかけて強く、左後頭部にも現れた。脳内血液流量変化の測定結果、頭頂と左前頭部に特に大きな変化(Oxyヘモグロビンの増加)が観測された。この部位は深い統一時のβ波の強い部位と一部一致しており、その関連性について今後研究する必要があると思われる。皮膚電気活動測定では、EDAは統一開始直後から低下し続け180秒以後はほぼ安定して低いレベルを保ち続けたことが認められた。この結果は、被測定者が実感したとおり、開始後3分頃から深い統一に入っていたとことを科学的に裏付けたものと言える。
著者
木戸 眞美
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.552-560, 2004-09-01 (Released:2019-05-03)
参考文献数
7

養生気功の1つである六字訣における中国人、日本人気功師による発声の音声解析を行った。その結果、14.8kHz 以上の高い周波数成分があることが分った。基本周波数は2次に倍音が基本だったが、どちらの六字訣の発声音かにより構造に違いが見られた。さらに、六字訣の気功師による発声音を聴くことによりどのような生理物理的変化が経絡に現れるかを、15人の被験者で単一矩形パルス法により測定した。六字訣による経絡間の順位変化の平均値は系統的な傾向を示した。つまり、これまで六字訣の実践は嘘、呵、呼、〓、吹、〓の6音韻を発声して体に響かせることにより対応した臓器を強化できると考えられてきたが、実際に特定の内臓や経絡に影響すると考えられる。
著者
有田 秀穂 滝本 裕之
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.73, 2016 (Released:2016-08-01)

脳幹のセロトニン神経は各種のリズム運動(丹田呼吸法、自転車漕ぎ、ガム噛みなど)によって活性化され、その結果として、脳波に開眼覚醒状態で、β波の中にα2成分(10−13Hz)が混入するようになる。この時、全血中のセロトニン濃度が増加し、POMS心理テストでネガティブな気分の改善が認められることを既に報告してきた。通常、α波は開眼から閉眼に移行すると直ちに出現することが知られているので、開眼状態で、かつ、リズム運動実施5分位から出現するα波に着目して、本研究では各種のセラピーによってセロトニン神経の活性化を検討した。その結果、眼球のリズミカルな運動と、顔面および背部のリズミカルなマッサージがセロトニン神経の活性化に有効であることを見出した。なお、マッサージは脳内オキシトシン分泌を促す効果が知られているので、オキシトシン受容体を持つセロトニン神経が二次的に活性化されたものと推察した。
著者
高木 治 坂本 政道 世一 秀雄 小久保 秀之 河野 貴美子 山本 幹男
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.60, 2019 (Released:2019-12-29)
参考文献数
13
被引用文献数
3

我々はピラミッド型構造物 (pyramidal structure: PS)の未知なる機能について2007年以来、10年以上研究を続けている。PSの研究方法として、PS内部に人間が入り瞑想をした。PSの未知なる機能を明らかにする手段として生体センサ (キュウリ果実切片) から放出されたガス濃度を測定した。生体センサの作成、設置、ガス測定は、零点同時補正法 (simultaneous calibration technique: SCAT) によって行われた。この方法は、国際総合研究機構 (International Research Institute: IRI) で研究開発され、ヒーラーに関わる多くの研究成果を得ている。ピラミッド型構造物と人間とが関わった実験において、次の2つの結果を得ることが出来た。(1) PS内部に人間が入り瞑想する以前に、人間の無意識 (フォースタイプI) による、生体センサに対する未知なる遠隔作用 (6 km以上離れた地点から生体センサに対して、遅延なく影響を与える長距離の非接触効果) が検出された。(2) PS内部に人間が入り瞑想した後、人間による何らかの影響 (フォースタイプII) によって、10日間以上続く遅延を伴った非接触効果 (PS内部の人間と生体センサの距離が0.5 mである短距離の非接触効果) が検出された。これらの結果から、ピラミッド型構造物と人間との関わりにおいて、人間から発する2つの異なるフォースタイプがあることが示唆された。しかし、2つの異なるフォースタイプは、PSによって変換速度は異なるが、どちらも生体センサが反応し得るエネルギーに変換され、非接触効果として検出されたと考えられる。ピラミッドパワー (効果) に関する学術的な研究において、統計的に高い有意性のある実験データを示した研究は、我々のグループ以外では皆無である。
著者
奥 健夫
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.412-427, 2006-09-01 (Released:2019-05-03)
参考文献数
49

本研究では、量子論及びホログラフィック宇宙原理に基づき、人間生命体における意識・心を情報・エネルギーとしてモデルを構築し、心身の健康に及ぼすメカニズムを考察することを目的とした。ホログラフィック原理による全宇宙時空間に遍在する情報・エネルギーは、非局在情報に関わり、それが局在化した状態が個人の意識として認識されると考えられる。これらの意識情報のフォトン的なエネルギー変換から、量子脳理論により説明される脳細胞内に発生するコヒーレントなトンネル発生及びそのエネルギー変換により、脳波微弱電圧の発生、微量伝達物質の脳内化学合成-制御などが生じ、結果としてDNAから身体全体の健康に影響が及ぶと考えられる。非局在医療のメカニズムとして二つの共時性モデルを提案した。第一が3次元境界ホログラム上の虚数時間で表される意識情報I_<C1>(r_1, it_1)及び健康に関する情報を含む非局在情報I_<NL>(r,-it)が共鳴する領域に生じる共時性モデルである。2つのホログラムが重なる領域での4次元時空r_<SH>・実時間t_<SH>において、I_<SH>の情報を有する非局在医療的共時性現象が生じる。第二のモデルとして、意識波動関数Ψc=Ae^<i(px-Et)/h>と非局在情報波動関数Ψ_<NL>が共鳴[(px-Et)c=n(px-Et)_<NLC>]した領域が、共時性現象として通常の4次元時空に現れ、非局在的癒しが生じるメカニズムを提案した。また非局在医療から心身医学、そして人間の存在全体を癒すホリスティック医療を、I_<NL>⇒I_C⇒hv⇒mc^2により情報エネルギーモデルとして記述する可能性を示した。特にI_Cは、希薄ながら宇宙全体の情報を含むホログラムであり、内部意識集中による非局在情報との共鳴により非局在的癒しが生じる可能性を示した。
著者
Manami OZAKI
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.115-122, 2007-03-01 (Released:2019-04-30)
参考文献数
17

目的:本研究の日的は、宗教的伝統のあるS大学の学生と一般大学学生におけるスピリチュアリティーを比較し、意志の働き、内的な喜び、超越性、道徳性にどのような差があるか探索することである。その結果より、スピリチュアル・ヘルスとメンタルヘルスの構成概念を再考し、モデル構築をも目的とする。方法:心理的成熟度として表れるスピリチュアリティーの測定尺度であるSBAS-TEST(尾崎、2005)を、首都圏の一般大学生(N=287)とS大学生(N=107)とに試行し、総得点、各カテゴリー、因子ごとの単純加算得点を比較した。結果:S大学学生は、信念に基づいた行動、超越次元への気づき、倫理観、気遣い、スピリチュアリティーで、一般学生より有意に高得点を示した。しかしながら内面からあふれ出るスピリチュアルな喜びに関しては、一般学生と比較し低い傾向を示した。考察:S大学の宗教教育を背景とするスピリチュアリティーの側面は、超越的次元への気づきと、それに伴う道徳1生として表れた。しかし喜び得点が低いことから、それが必ずしも精神衛生の高さを意味しない可能性を示唆した。道徳性の高次への変容をスピリチュアル・ヘルスとして、適応中心のメンタルヘルスから区別することにより、スピリチュアリティーが、道徳性で記述できる可能性が示された。結論:メンタルヘルスとスピリチュアリティーの高さは必ずしも一致しない。高次の道徳性は、スピリチュアル・ヘルスのひとつの指標となりうる。
著者
河野 貴美子 坂本 政道 世一 秀雄 高木 治 小久保 秀之 山本 幹男
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.34-39, 2013-03-01 (Released:2018-12-11)
参考文献数
7

意識探究プログラムとして知られるヘミシンクは、左右の耳にわずかに異なる周波数の音を聞かせることにより、深くリラックスした状態を作り出し、通常と異なる意識状態に導くことが容易な方法とされている。著者らは、今まで様々な変性意識状態下の脳波を検討してきた。今回、5名のヘミシンクトレーナーの脳波計測からヘミシンク聴取による脳の変化を検討することを試みた。後頭部のα波平均振幅値は、セッション中に減少し、軽眠を思わせたが、各帯域含有率で、α帯域における比率が大きく減少していたわけではなく、通常の入眠時とは異なると思われた。β帯域含有率はフォーカスレベルF10とFl2で、交互に変化する様子が見られ、刺激音のうなり周波数との関係を示唆させた。左右脳波のコヒーレンス値が聴取時に大きくなる傾向が見られたが、セッション中に後頭から前頭にかけて位相同期的な瞑想様脳波が見られた被験者も複数おり、瞑想に近い状態を容易に実現することで、コヒーレンスが高くなっていることも考えられた。
著者
田中 禎
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.175, 2019 (Released:2019-12-27)

アドラー心理学は、臨床現場における「人間が健康的に生きていくこと」「他者を援助し、協力的に暮らしていくこと」などをテーマに、理論的に「全体論」「目的論」「仮想論」「社会統合論」「個人の主体性」などの基本前提から構築されている臨床心理学である。機械論的な人間解釈や動物実験の延長で人間を理解しようとする動きとは一線を画し、人間を人間として、機械でも動物でもない人間として、固有の精神を持った人間としてみようとする立場をとる。その理論は、仮説検証的な自然科学的理論ではなく、仮想のシステムに過ぎない。いわゆる真理の追究ではなく、ある一つの解釈の仕方に過ぎない。 人間が健康的に生きていくこと、特に人間が精神的に健康で生きるためには、他者との関係が良好でなければならず、他者との関係が良好であるためには、他者の関心に関心をもち、それにもとづいて他者に貢献しようと決心していなければならない。そのような他者への関心と貢献の感覚を「共同体感覚」と呼び、アドラー心理学の思想の根幹をなす。また、この思想があるため、アドラー心理学は科学そのものではない。 アドラー心理学の技法としては、「目標の一致」「解釈と推量」「課題の分離」「代替案の提示」「勇気づけ」「ライフスタイル診断」などがある。しかし、多くのアドラー派の治療者は、心理治療の技法は流派を超えた共有財産だと考えており、折衷的で、古典アドラー心理学に忠実にライフスタイル診断を行うこともあれば、アドラー心理学の理論と思想の文脈において、認知行動療法やナラティブ・セラピーやミルトン・エリクソンの系統のさまざまな治療を採用することも珍しくない。さらに近年、日本では、サイコドラマに古武術的技法を取り入れたボディ・ワークなども報告されている。 本シンポジウムでは、このようなアドラー心理学の文脈においてあらためて「自然治癒力」及び「その可能性について」考察してみたい。
著者
上田 至宏 樫葉 均 石井 昌明 柳田 利雄 喜多村 祐里 佐伯 吉捷
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.269-275, 2000-03-01 (Released:2019-04-30)
参考文献数
2

オルゴールの音色には可聴域以外の高周波が含まれ、かつオルゴール特有のリズムとも相俟って心が安まると指摘する人があり、この効果を癒しとして利用しようとする音楽療法の一種にオルゴール療法がある。そこでオルゴール音の脳波、光トポグラム等への影響を検討した。一般に健常人の安静閉眼時の脳波は後頭部を中心にα波成分が優位になるが、リラクゼーションが得られると、α波パワーの増大と徐波化がみられる。しかし、今回のオルゴール音を使用したリラクゼーション時の結果では、αパワーの増大と徐波化もみられたが、他の周波数帯域(特にβ帯域)のパワーも増大した。今回、脳梗塞後に末梢の感覚障害等を有する患者に、オルゴール療法を行っている時の脳波を測定する機会があり、その患者では特にβ帯域のパワーの増大傾向が顕著に表れた。オルゴール音は、皮膚の活動を賦活する働きがあるだけではなく、高周波による影響が骨伝導を通して深部の脳波活動にも影響をあたえているようであった。
著者
足達 義則
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.82-86, 2011-03-01 (Released:2018-12-14)
参考文献数
5

人は日々様々な刺激にさらされており、これから強弱様々なストレスを受けている。ストレスは自律神経の働きに影響を及ぼし、長期間のストレスが病気の引き金になっていると思われるケースが多く報告されている。本研究では、数種類の精神作業負荷、運動負荷が与えられたときに生じる自律神経の働きの変化を、心拍数、R-R間隔変動のLF/HFの値から測定し、リラックス度の指標となる副交感神経の働きを推測した。その結果、自然の中での散歩や好きな本の読書、クラシック音楽などをリラックスを得るために適した負荷として推奨した。
著者
西本 真司
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.668-674, 2002 (Released:2019-05-01)
参考文献数
6

人体は60兆から100兆の細胞の集合体であるが、その一つ一つの細胞は、遺伝子の命じるままの働きを役割として果たしている。個々の細胞のクエン酸サイクルでのミトコンドリアが作り出すエネルギーの物質的な面での化学的な解明は、既になされている。人体は、それ以外のもっと微細で、未知のエネルギーの影響を受けている可能性が研究されてきている。東洋で、その存在は『気』という表現をしている。生物すべて、万物の根源という表現でも述べられている。1978年、生体に対してプラスに働くエネルギーを照射する装置が、野口総合研究所・野口氏により開発された。開発時、エネルギー照射水(銀河水^@、野口カタライザー21^@)や肥料によって作られた農作物は、素晴らしい品質を誇り、高い注目を得た。その後エネルギー照射水や、クリスタルを使用したピーリングが注目されてきた。特に、疼痛改善が体験例でみられることが判明した。今回、このヒーリングの生体に及ぼす影響が、脳波と気流においてどのような結果を出すかを調査したので報告する。
著者
津田 康民 内田 誠也 山岡 淳 新田 和男 千代島 靖 葛原 俊作
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.111-113, 2005-03-01 (Released:2019-05-03)

浜名湖花博会場において公開実験を行い、いけ花の体験および観賞による心身の変化を指尖容積脈波とアンケートを用いて評価した。推定血管年齢、波高、脈拍を指尖容積脈波およびその加速度脈波から計算した。血管年齢はいけ花の体験やその観賞により有意に減少した。10項目のアンケートの主成分分析を行った。その第一主成分得点(癒され感)の高値群は、低値群に比べいけ花の観賞による血管年齢の低下が顕著だった。 6月19-27日に浜名湖花博会場内の国際花の交流館に出展したMOA美術文化財団静岡支部のブースにおいて実施された、いけ花(一輪挿し)体験コーナーにおいて公開実験を行った。 会場では、花をいけたり、鑑賞したりすることが人の心身に影響を与えていることを、体験をもって実感することで、ライフスタイルの中に花を取り入れることの素晴らしさを来場者に伝えることが出来、大きな反響を頂いた。
著者
西本 真司
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.150-152, 2015-09-01 (Released:2018-10-03)

統合医療3日断食(低分子化フコイダン100ml使用)、糖質制限食等で、潰瘍性大腸炎、肺気管支カルチノイド、再発膵臓癌症例のケトン体、アディポネクチンの各濃度も高い数値を示し、内臓脂肪との逆相関の傾向が認められた。今回の症例で、ケトン体及びアディポネクチンの高値と内臓脂肪との間の逆相関関係が、症状改善のより信頼性のある指標となる可能性が示唆されたので若干の考察を加えて報告する。

1 0 0 0 OA 解離性障害

著者
黄 〓淑 西松 能子 遠藤 俊吉
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.495-501, 2000-09-01 (Released:2019-04-30)
参考文献数
3

解離性障害とは過去の記憶、アイデンティティの自覚、直接的に感じられる感覚、身体運動のコントロール等の正常な統合が一部ないしは完全に失われた状態である(ICD-10)^<1)>。解離性障害の代表的な疾患として解離性健忘、解離性遁走、解離性昏迷、トランスおよび憑依障害、多重人格性障害(解離性同一性障害)などが挙げられる(ICD-10)。我々が臨床場面で遭遇した解離性健忘、解離性遁走、多重人格性障害の症例を紹介したい。2症例は女性であり不倫相手との離別、配偶者との離婚という性的葛藤を背景に事例化している。1症例は男性であり社会的役割の破綻を防衛するために解離が引き起こされた。いずれの症例も主体性を快復し解離を葛藤の解決にしないことが可能となり症状が軽快した。
著者
栗田 昌裕
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.26, 2020 (Released:2020-04-01)
参考文献数
29

指回し体操は、空間認知兼姿勢制御運動を特徴とする簡便な健康法として筆者が創案した方法である。それは1992年に拙著により一般社会に紹介された。その生体に及ぼす効果は多彩であり、運動系、自律系、感情・情緒系、感覚系、認知・言語系、代謝系に亘る。指回しは運動系では柔軟度や筋力に影響があり、自律系では皮膚血流や瞳孔対光反射に影響が生じ、感情・情緒では主観的な元気度が増す。指回しは脳波への影響が観察され、認知・言語系では、迷路抜け速度、計算速度、読書速度、数字記憶力、数字認知速度などが改善し、代謝系では体重変動が生ずる。また、交番磁場に対する感受性の亢進も生ずることが分かった。このように多彩な影響が生ずる理由は、指が知的機能の拠点であり、空間認知を支える視覚と連動しながら、姿勢制御系とも密接に関わり、しかも食べる動作を通じて内臓諸機能とも連携しているからである。指回し体操を活用した指回し健康法は、心身を総合的に高めて、健康を促進する上で有用と思われる。特に高齢者の健康寿命を促進する手法としても有意義である。
著者
高木 治 坂本 政道 世一 秀雄 小久保 秀之 河野 貴美子 山本 幹男
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.38, 2018 (Released:2018-07-26)
参考文献数
4

我々はピラミッド型構造物(pyramidal structure: PS)の未知現象について研究をしている。これまで、PS内部に瞑想者が入り瞑想することによって、PS頂点に置かれた生体センサ(キュウリ切片)に影響があるかどうかという実験がおこなわれた。瞑想に関する条件は以下である。(1) 瞑想はPS内部でおこなわれた。(2) 全ての瞑想は、共同研究者である坂本政道によっておこなわれた。(3) 瞑想は1回30分。午前中3回、午後3回おこなわれた。(4) ヘミシンクによる瞑想がおこなわれた。(5) 瞑想中、瞑想者はPS頂点に置かれた生体センサに意識を向けなかった。瞑想者と生体センサは接触していない。従って、生体センサに対する影響は非接触効果である。非接触効果の測定は、キュウリ切片から放出されたガス濃度の測定によっておこなわれた。研究の結果、次の3つの発見があった。 (1) PS頂点に設置された生体センサへの非接触効果は、PS内に瞑想者が居る時と居ない時とで異なった(p=3.13×10-10) [1]。 (2) 非接触効果は、PS内に瞑想者が居る時には検出されず、居なくなった後に、10日間程度検出された(p=3.51×10-6) [2]。(遅延を伴った非接触効果)。(3)非接触効果は、PS内に瞑想者が居た場合にのみ起こり、それ以外の条件では起こらなかった(p=2.19×10-4) [3]。PSの未知現象は、PS内部の瞑想者によって引き起こされた現象である。このことから、PSは生体センサでは検出が難しい瞑想者エネルギーを、検出可能なエネルギーに変換する、一種の変換装置であると結論された。瞑想者エネルギーや生体センサに非接触効果を及ぼしたエネルギーは、現代科学においては未知なるエネルギーではあるが、我々はその存在を実証した。
著者
宋 孔智
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.198-214, 1999-03-01 (Released:2019-04-30)
参考文献数
9

この論文は4つ実験シリーズに基づき、特異功能の存在に関して報告する。第1実験シリーズでは、被験者張宝勝が透明なガラス瓶の中からメタクリル酸樹脂(PMMA)チップを取り出した。ガラス瓶に損壊は見られなかった。第2シリーズでは、実験試料は透明なガラス管に入れられたスプリング形状の長い針金であった。被験者はガラス管から針金を取り出したが、ガラス管は損壊していなかった。第3シリーズでは、我々は試料が容器から出る途中の状態を一連の写真で撮影した。第4シリーズでは、1角紙幣(人民元)が2枚のPMMA板の間に封入された。被験者は紙幣に焼けこげを生じさせ、多数の穴を作ることができた。一連の実験で、すべての試料容器には異常が見られなかった。これらの実験結果は、特異功能に物理的・生理的なメカニズムが存在していることを示唆している。
著者
陳 偉中 張 トウ 世一 秀雄 小竹 潤一郎 原口 鈴恵 小久保 秀之 河野 貴美子 山本 幹男
出版者
International Society of Life Information Science
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.703-710, 2002 (Released:2019-05-01)
参考文献数
8
被引用文献数
2

著者らは、気功および手から光を出す(発光)イメージ課題時におけるヒトの生理変化を測定してきた。その結果、熟練気功鍛錬者において、サーモグラフィで計測された中指先の皮膚表面温度は普通の安静時に比べ、発気時の温度が低下し、また、光電子増倍管(PMT)による生物フォトンの測定結果からは発光イメージ時における中指先の放射強度が増加したと報告した。本報では、これまでの報告と同様の実験を気功初心者および一般人に対して行った。その結果、気功初心者の発気時における中指先の皮膚表面温度が安静時より著しく上昇(最大3.3℃、両側t検定P=0.046<5%)した。また、発光イメージ時において、一般人の中指先から出た生物フォトンの放射強度が増加傾向にあった。これらの結果から、気功および発光のイメージが皮膚温度と生理代謝に影響する可能性を示唆している。