著者
山田 光宏 佐藤 康二 麻生 明義
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.9, no.4, pp.154-162, 2010 (Released:2011-03-01)
参考文献数
19
被引用文献数
1

人間の様々な動作において1/fβゆらぎがみられるが,ヒューマンアニメーションに1/fβゆらぎを適用した研究は,従来,みられない.そこで,本論文では,人間の動作として拍手を採り上げ,1/f^βゆらぎを用いたヒューマンアニメーションに関して検討している.まず,1/fβゆらぎを拍手の周期や振幅に対して加えた,拍手のヒューマンアニメーションを制作した.次に,SD法を用いて被験者による評価実験を行い,実験結果に因子分析およびテューキーのWSD検定を適用した.その結果,拍手の周期および振幅を一定とした場合よりも,拍手の周期を一定とし拍手の振幅のみに1/fゆらぎを加えた場合のほうが,より自然で,違和感のない,人間らしいものとなった.
著者
ソソラバラム バトゥチメグ 藤本 忠博 千葉 則茂
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.140-153, 2010 (Released:2010-10-01)
参考文献数
32
被引用文献数
1 1

本論文では,ポイントベースレンダリングにとって重要であるレンダリングのパフォーマンスと品質を改善する新しいアルゴリズムを提案する.提案する手法では,ポイントの数を減らすことによりレンダリングパフォーマンス,また,異なったサイズのポイントを用いることによりレンダリングの品質も改善することが可能である.具体的には,バイラテラルフィルターを用いて,特徴点を保持しながらポイントの数を減らす.この手法により,ポイントの大きさとポイントの分布が自動的にバランスをとるためレンダリングの品質が改善される.また,レベル・オブ・ディテールによる異なる詳細度レベルに対応するモデルの生成も可能である.最後に,いくつかの実験例により本手法の有効性を示す.