著者
上野 敦子 布田 伸一
出版者
一般社団法人 日本移植学会
雑誌
移植 (ISSN:05787947)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.257-264, 2019 (Released:2020-04-02)
参考文献数
35

In recent years, the waiting period until a heart transplant has been increasing. Therefore, the need for rehabilitation after heart transplantation to patients who had severe heart failure before transplantation has been widely recognized. Cardiac rehabilitation is a type of comprehensive disease management including exercise therapy, patient education and counseling. Several reports have shown that even if the left ventricular contractility of the transplanted heart is normal, exercise tolerance is hardly improved. This involves such factors as mechanisms of exercise intolerance in chronic heart failure and deconditioning, denervation of transplanted hearts, and immunosuppressants. It is important to perform rehabilitation after transplantation with understanding of the conditions before transplantation, the specificity of the transplanted heart, type of rejection, and immunosuppressive therapy. In practice, starting from the ambulation in the postoperative acute phase, exercise therapy is performed with the aim of acquiring daily activities equivalent to or greater than those before transplantation and improving exercise capacity. Furthermore, patient education by a multi-disciplinary team is required so that self-management centering on complications of medication, dietary guidance, and infection prevention can be performed. Such comprehensive management is expected to improve exercise tolerance, prognosis, and quality of life (QOL).
著者
上野 敦 刈部 功 浅田 晃一 村上 哲也 中井 一弘
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.1988, no.58(1988-CG-034), pp.29-36, 1988-08-25

ワークステーションやパーソナルコンピュータの普及にともない、その機能も半導体の充実と共に高度化し、いろいろな面で立体視技法の潜在的ニーズも顕在化しつつある。我々は、テレビの信号にジェンロックして動くパーソナルコンピュータを開発し、実用化してきたが、ビデオカメラ,VTR等いわゆるビデオ機器が、学校、職場、家庭に普及して来たことから、これらの機器をシステム化することにより新しく生まれ、寄与できる技術は多いと思われる。ここでは、我々が開発し実用化したこれらの技術の要点を紹介する。内容としては、パーソナルコンピュータと各種映像機器を組み合わせた電子立体映像システム、また、そこに使われる立体グラフィックスのソフトウェア技法、2眼式の立体表示方法等である。
著者
阪本 真基 上野 敦志 田窪 朋仁
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:21888736)
巻号頁・発行日
vol.2016-GI-35, no.12, pp.1-6, 2016-03-01

本論文では,自然言語によって対話を行うコミュニケーションゲーム 「人狼」 において,機械学習を用いてプレイヤの発言から役職の推定を行う手法を提案する.学習データはオンラインで提供される 「人狼 BBS」 のプレイログを用いた.プレイヤの発言を文書としてまとめ,word2vec を用いて単語の意味の類似性を考慮したベクトル表現を獲得する.獲得したベクトル表現を用いて,進行中のプレイヤの発言に基づいてプレイヤのベクトルを求め,k 近傍法,SVM により人狼の役職の推定を行い,交差検証により評価し考察した.
著者
丹野 誠志 羽廣 敦也 林 明宏 金野 陽高 上野 敦盛 葛西 和博
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.56, no.9, pp.3315-3323, 2014 (Released:2014-09-27)
参考文献数
56

膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)のコンセンサスガイドラインが2012年に改訂された.2006年初版と2012年改訂版の最大の違いは,分枝型IPMNの診療方針選択に関するアルゴリズムの変更である.初版では嚢胞径を重視したアルゴリズムが推奨された.しかし改訂版では,壁在結節や10mm以上の主膵管径といったhigh-risk stigmataの有無が重視され,さらに悪性の疑いを示す所見をworrisome featuresと定義した上で,それらを認めない場合は嚢胞径に応じた診療方針を選択するとしたアルゴリズムに変更された.一方,浸潤癌のみを悪性と定義したWHO分類にしたがってcarcinoma in situという用語を廃止し,同程度の異型を示す病変をhigh-grade dysplasiaと定めたことも大きな変更である.2012年改訂版は今後,その有用性についてさまざまな検証を受けるとともに,新たなエビデンスにもとづいてさらに改訂されていく必要がある.
著者
上野 敦弘
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.581-585, 1980-01-10 (Released:2010-02-25)
参考文献数
5

Sound transmission of the femur was recorded by holding a microphone on the pubic symphysis and tapping the patella with a autohammer.The sound transmissions in fractures and pseudarthroses of the femur were low in pitch and long in duration, and they returned to the normal one, delaying a few week after X-ray findings of facture healing.
著者
上野 敦 十河 茂幸
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.51, no.12, pp.967-974, 2013 (Released:2014-12-01)
参考文献数
3

近年,骨材が多様化しており,物性の範囲も広くなっている。このため,既往の測定試験法ではその適用が困難となる場合がある。コンクリートの配(調)合設計上重要な意味を持つ,細骨材の密度および吸水率試験もその1つである。コンクリート基本技術調査委員会では,細骨材品質WGを設置し,細骨材に対する密度および吸水率試験法の整理を行い,それらの測定原理に基づいて,各種の細骨材にこれらの試験方法の適用が困難となる細骨材物性を検討してきた。本報告は,この活動の一環として実施した実験結果をまとめ,広範囲の物性を有する細骨材の密度および吸水率を,異なる測定原理の試験方法で測定した場合の結果の変動について検討したものである。
著者
常見 一樹 上野 敦志 田窪 朋仁 辰巳 昭治
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究の目的は、プログラミング言語において、ソースコードとそのソースコードが示す実行可能なデータ情報との対を要素とする学習データから、コンパイラに必要な構文解析情報を自動的に学習することである。本手法は、従来記号系列のみに特化していた文法推論にトークンの意味処理を追加し、構文の意味解析に繋げることである。この際予め字句解析など構文に関係ない処理は固定する。実験により本手法の学習可能性を示す。
著者
佐治 禎基 上野 敦志 武田 英明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.719, pp.1-8, 2000-03-21

本研究はオフィス内に散在するオブジェクトを対象に, その認識, 管理を行うロボットを作成することを目的とする.実環境でロボットが人間と共存するためには, 環境の変化を自律的に認識管理する機能や人とのインタラクションを行なう機能が必要となる.ロボットはこの2つの機能を持つ事で環境または人間から必要な情報を獲得することができる.本研究で作成したシステムでは, 環境の自律的な認識機能として机の上のオブジェクトに関する情報を自律的に獲得し、認識を行なう事で位置変化のある物体の管理が可能となった.また, 人とのインタラクション機能としてはインターフェースによるインタラクションを行なう.人間はロボットが獲得した情報を閲覧し, 名前や使用方法, 属性なぢの概念的な情報をオブジェクトに追加したり, 必要なオブジェクトをロボットに依頼することができる.ロボットと人間で相互に情報を提示しあう事で環境内の有効な情報を獲得し, 環境全体の知識の共有を支援する.
著者
上野 敦志 中須賀 真一 堀 浩一
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.297-308, 2000-03-01
被引用文献数
9

Real robots should be able to adapt autonomously to various environments in order to go on executing their task without a break. For this purpose, they should be able to learn how to abstract useful information from a huge amount of information in the environment while executing their task. This paper proposes a new architecture which performs categorical learning and behavioral learning parallelly with task execution. We call the architecture Situation Transition Network System (STNS). In categorical learning, it makes a flexible state representation and modifies it according to the results of behaviors. Behavioral learning is reinforcement learning on the state representation. Simulation results have shown that this architecture can learn efficiently and adapt to unexpected changes of the environment autonomously.