著者
市川 裕 佐藤 研 桑原 久男 細田 あや子 高井 啓介 月本 昭男 高橋 英海 菊地 達也 長谷川 修一 葛西 康徳 江添 誠 牧野 久実 小堀 馨子 鎌田 繁 中西 恭子 土居 由美 嶋田 英晴 志田 雅宏 櫻井 丈 小野 塚拓造 山野 貴彦 アヴィアム モルデハイ
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

ユダヤ教の歴史を調べていくと、のちに出現する二つの一神教、キリスト教とイスラーム、を生み出す基盤になっていることがわかる。宗教学の歴史は信仰を基盤とする西欧のキリスト教を宗教の一般モデルとしたため、このモデルから外れる諸要素は関心から外れた。しかし、イスラームとラビ・ユダヤ教はそれぞれ、シャリーアとハラハーを特徴とする啓示法の宗教であり、預言者に啓示された神の意志は、日常生活の行動様式を詳細に規定している。これら一神教の二つの異なる類型がともに古代ユダヤ社会に起源を有することを示して、一神教の歴史全体を動態的に理解する道筋を示すことは、人類の宗教史を考察する上で文明史的意義を持つものである。
著者
中西 恭子
出版者
朝鮮語研究会
雑誌
朝鮮語研究 (ISSN:13472690)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.61-89, 2022-02-22 (Released:2022-03-31)

本稿の目的は、周時經によってㅎパッチムが提唱されるまで、それに相当する音‘X’はどのように表記されてきたか、また“朝鮮語綴字法統一案”(1933)成立までの十数年間、ㅎパッチムをめぐる国語(朝鮮語)学者・文学者らの実践はどうだったのかを調査することにより、同パッチムに対する母語話者集団の意識をさぐることにある。 まず、開化期の表記法統一の過程でㅎパッチムと並び問題となった‘ㅌ, ㄲ, ㄳ, ㄵ, ㄾ, ㄿ, ㅄ, ㅋ, ㅆ, ㄽ, ᇚ’各パッチムの、歴史資料での出現状況を調べてみた結果、現在用いられていない‘ᇚ’以外はすべて母語話者集団の意識のなかに、少なくとも潜在的には存在していたことがわかった。それに対し、ㅎパッチムは周時經以前に出現事例がなく、‘X’の存在は後続音の表記等により確認するほかない。‘X’は[ㅎ]で連音化することが多いとはいえ、‘ㅅ’や‘ㄴ’(または‘ㄷ’)で表記されたり、何ら表記に反映されなかったり、また稀には存在の痕跡だけを残す、そのような音であった。‘X’が特定の音価と認識されていたとは言いがたい。 また、“한글論争論説集(下)”を対象に、当時ㅎパッチムがどれだけ実践されていたかを調査した結果、ㅎパッチムを肯定しつつも実用例がなかったり、過剰に用いられる例が観察された。それが執筆者による選択の結果であったか出版社側の方針によるものだったか判然としない場合もあるが、いずれにせよ開化期の知識人にとってもㅎパッチムは自然な意識の発露だったわけではなく、「終聲復用初聲」という大原則のもと、他の議論に埋もれる形で採用に至ったものと言える。
著者
須賀井 義教 油谷 幸利 大名 力 中村 麻結 中西 恭子
出版者
近畿大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

朝鮮語CALL(Computer-Assisted Language Learning)教材を開発して利用するためのツールや具体的な作成方法を探究し,普及することを目的として,数度にわたる講習会を行った.また,主にインターネットブラウザを通じて利用することのできる朝鮮語CALL 教材を実際に開発し,公開した.一部の教材は問題を自由に追加,修正することが可能であり,教師が学習者に合わせて問題をカスタマイズすることが可能である.