著者
土田 英三郎 植田 克己 檜山 哲彦 畑瞬 一郎 亀川 徹 関根 和江 岩崎 真 畑 瞬一郎
出版者
東京芸術大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

東京芸術大学が明治期以来の長い歴史の中で、学内各部署に分散蓄積してきた貴重な資料群の所在を確認し、目録を作成のうえ、近年とみに劣化が激しく、このままでは、死蔵されたまま歴史の片隅に埋もれてしまいかねないアナログ録音のオープンテープをデジタル化し、音のデータベース構築する基礎を形成できたこと、そして一部ではあるが、公開の機会を得ることができたことは、本研究の大きな成果である。今後は、本研究で採り上げられなかったアナログ資料をデジタル化し、積極的に公開する方法を探り、公共の財産として活用する方向を目指したい。
著者
亀川 徹
出版者
日本音楽知覚認知学会
雑誌
音楽知覚認知研究 (ISSN:1342856X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.33-43, 2016 (Released:2022-01-11)
参考文献数
6

デジタル技術の登場によって誰でも簡単に録音ができるようになった。しかし音楽の録音を適切におこなうためには,ある程度の知識が必要である。本稿では,音楽を録音する際に必要なマイクロフォンの基本的な原理や扱い方などを紹介しながら,音楽を録音する場合に注意するべき点について説明する。
著者
松野 誠 亀川 徹 松原 隆一郎 森山 威男
出版者
東京藝術大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

フリー・スタイルであるのにスイングするという独特の演奏法を編み出し、1974年のヨーロッパ公演では爆発的な反響と評価を勝ち取った「初期山下洋輔トリオ」の技術構成について、ドラマーである森山威男氏のドラミングを撮影することを通じて解明した。フリー・スタイルであるのにスイングする秘訣は、固定したメンバーと演奏を繰り返し、ビートや楽譜ではなく「間」を共有することにある。それを実証するために、森山・山下、森山・坂田のデュオを収録した。本研究の成果は追加画像も含めてヤマハ・ミュージック・エンターテインメント・ホールディングスから今年中に出版される予定で、鋭意編集中である。
著者
亀川 徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.235, pp.41-48, 2001-07-20
被引用文献数
2

2000年12月から始まったBSデジタル放送では、マルチチャンネルステレオ再生方式として、従来の3-1サラウンド方式に加えて5.1サラウンドが可能となった。NHKではこれまでのハイビジョンでの3-1サラウンド放送での経験をもとに、5.1サラウンド制作に取り組み、2001年3月から数本の番組を放送している。本稿では、これらの番組制作手法について紹介すると同時に、NHKにおけるマルチチャンネルステレオ制作の現状とデジタル放送の将来展望について報告する。