著者
宮澤 賢司 依田 一豊 原田 岳 井田 恵 平山 伊知郎 何 方 平松 優
出版者
日本乳酸菌学会
雑誌
日本乳酸菌学会誌 (ISSN:1343327X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.12-17, 2017-03-10 (Released:2018-06-12)
参考文献数
20
被引用文献数
3 1

Lactobacillus rhamnosus GG(LGG 菌)摂取が便秘傾向な女性の排便および皮膚性状に及ぼす影響を投与前後比較試験にて検討した。便秘傾向および皮膚の乾燥を自覚している女性 16 名に 4 週間、LGG 菌(1.4 × 1010 cfu/day)を摂取させた。LGG 菌の摂取により、排便回数は試験開始時の 3.0 回/週から試験終了後には 5.4 回/週と増加し(p<0.01)、便性においては、便の色および形(p<0.05)、排便感(p<0.01)が改善した。皮膚の状態は、皮膚画像解析装置(VISIA)での分析により、皮膚の毛穴、色ムラが改善された(p<0.01)。また、試験前と比較し、頬および前腕部の角層水分量が高まっており(p<0.01, p<0.05)、医師の診断では、皮膚の乾燥および丘疹(p<0.01)、紅斑(p<0.05)が試験前より改善していた。Skindex-16 および被験者のアンケートにより、皮膚の状態は試験終了後に有意に改善し(p<0.01)、自覚症状も改善していた。本試験から、LGG 菌の摂取による便秘および皮膚の状態の改善が認められた。
著者
石井田 恵 Megumi Ishiida
出版者
同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)
雑誌
一神教世界 = The world of monotheistic religions (ISSN:21850380)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.65-89, 2021-03-31

近年、アメリカにおけるキリスト教シオニストの影響力に注目が集まっている。しかし、キリスト教シオニズムは1990 年代以降、東アジアでも影響力を拡大しつつある。このうち、一部の国や地域における特定の団体についての研究は存在するが、それらを体系的に扱った研究はない。そのため、一部の団体に特徴的な--いわば個別的事例を、キリスト教シオニズムに普遍的な事柄と見なし、この運動の実像を見誤る結果を招来しかねない。そこで、本稿では韓国、中文圏、日本におけるキリスト教シオニズムの歴史的展開を辿り、様々な団体による宣教活動、政治活動について概観する。そして、それぞれの組織に共通する特徴が見られる一方で、宣教活動や政治に対する積極性に関しては、差が認められること--多様性が見られることを、指摘する。また、その違いは各国のキリスト教シオニストが置かれている社会的状況や文化的違いを反映している可能性を示唆する。
著者
新井田 恵美 堀毛 一也
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.112-121, 2017 (Released:2017-04-27)
参考文献数
23

男性は女性よりも短期配偶志向が強いということは良く知られている。しかし,短期配偶には様々なコストがかかるため(たとえば「女ったらし」という評判がたつと,望ましい長期配偶相手を得られなくなるため),全ての男性が常に短期配偶をするわけではない。我々は,そうした評判に対するセンシティビティが高まったときには男性は短期配偶志向を抑えると予測した。この仮説を検討するため実験を実施したところ,評判に対するセンシティビティが低いときには男性の方が女性よりも短期配偶志向が強かったが,評判に対するセンシティビティが高いときにはそうなってはいなかった。ただし,この傾向は交際相手のいる参加者に限ってみられていた。評判が短期配偶志向に及ぼす効果について議論した。
著者
石井田 恵 Megumi Ishiida
出版者
同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)
雑誌
一神教世界 = The world of monotheistic religions (ISSN:21850380)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.58-77, 2019-03-31

近年、キリスト教シオニズムは、世界情勢を理解する上で看過できないグループとして存在感を増してきている。キリスト教シオニズムは欧米だけでなく、日本にも存在する。中田重治(1870-1939)は、日本ホーリネス教会の源流となった伝道者である。中田はユダヤ人に強い関心を持ち、1932年以降、イスラエル主義への傾倒を強めた。そして、世界の終わりにイスラエルが回復され、その時、日本人が軍事的および宗教的な使命を果たすと主張した。本稿ではイスラエル主義とも呼ばれる中田の晩年の思想を、日本におけるキリスト教シオニズムの一例として考察し、中田がユダヤ人の回復に救済史的意味を認め、ユダヤ人に過度な理想を投影していた可能性、さらにそれが多重的なユダヤ人理解を形成させ、結果的に、反ユダヤ主義を批判した中田を無意識的に反ユダヤ主義的にさせた可能性を指摘する。また、考察を通して、キリスト教シオニズムが一部のクリスチャンに支持されている理由、キリスト教シオニズムが抱える課題を明らかにすることを目指す。
著者
樋口 収 新井田 恵美 田戸岡 好香
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.148-150, 2022-02-02 (Released:2022-02-02)
参考文献数
7
被引用文献数
2

With the spread of coronavirus disease (COVID-19), citizens have had to comply with the guidelines to prevent infection and the spread of COVID-19. However, not all citizens have been compliant with the guidelines. Based on Zitek and Schlund (2021), we hypothesized that people higher in psychological entitlement would report less compliance with the guidelines, and this relationship would be mediated by less concern for others. We conducted surveys in April 2021 whose results (n=250) supported these hypotheses.
著者
新井田 恵美
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.86, no.1, pp.49-54, 2015

Studies of goal management have examined how to manage multiple goals. Previous research (Finkelstein & Fishbach, 2010) showed that healthy eating made one hungrier. This study hypothesized that participants were hungrier when a health goal was not activated than when it was activated. It is expected that in such cases, goal shifting might be more likely to occur because goal progress had been perceived. Two experiments were conducted and their results were in line with this hypothesis. Participants reported being hungrier when their health goal were not activated than when these goals were activated. We consider the effect of goal activation on goal management and its implications for future research.