- 著者
 
          - 
             
             伊神 正貫
             
             阪 彩香
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 国立研究開発法人 科学技術振興機構
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 情報管理 (ISSN:00217298)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.52, no.5, pp.255-266, 2009 (Released:2009-08-01)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 13
 
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             2
             
             
             2
             
             
          
        
 
        
        
        サイエンスマップとは,注目を浴びている研究領域が,互いにどのような位置関係にあるのか(近いのか遠いのか,周辺にどのような研究があるのか)を示した科学研究の地図である。サイエンスマップは共引用分析を用いて論文のグループを生成した後,その位置関係を2次元平面にマッピングすることで作成される。共引用分析の利点は,論文グループを生成する際に,キーワードを用いない点である。頻繁に共に引用される論文のペアを作っていくことで,互いに何かしらの関係性がある論文のグループを生成する。これにより,科学研究全体を俯瞰できるようなマップの作成,科学の動的な変化の観測が可能となる。本稿では,まずサイエンスマップの作成手法について説明した後,サイエンスマップ2004と2006の比較から見える科学研究の変化について示す。また,サイエンスマップの応用例についても紹介する。