著者
伊神 正貫 阪 彩香
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.255-266, 2009
被引用文献数
3 2 2

サイエンスマップとは,注目を浴びている研究領域が,互いにどのような位置関係にあるのか(近いのか遠いのか,周辺にどのような研究があるのか)を示した科学研究の地図である。サイエンスマップは共引用分析を用いて論文のグループを生成した後,その位置関係を2次元平面にマッピングすることで作成される。共引用分析の利点は,論文グループを生成する際に,キーワードを用いない点である。頻繁に共に引用される論文のペアを作っていくことで,互いに何かしらの関係性がある論文のグループを生成する。これにより,科学研究全体を俯瞰できるようなマップの作成,科学の動的な変化の観測が可能となる。本稿では,まずサイエンスマップの作成手法について説明した後,サイエンスマップ2004と2006の比較から見える科学研究の変化について示す。また,サイエンスマップの応用例についても紹介する。
著者
阪 彩香 伊神 正貫 伊藤 裕子 重茂 浩美
出版者
科学技術政策研究所
巻号頁・発行日
2013-06 (Released:2013-08-01)
著者
青木 治三 伊藤 潔 多田 堯 藤井 巌 山内 常生 伊神 煇
出版者
東京大学地震研究所
雑誌
東京大学地震研究所彙報 (ISSN:00408972)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.1181-1194, 1970-11

9月9日の岐阜地震は犬山地震観測所の北方約50kmに発生し,数多くの余震が観測された.震源の精度をあげるため予備観測および郡上郡奥明方村奥住小学校における10日間の余震観測を追加した.犬山観測網のDataにより9月20日より11月30日までの余震の分布を調査した.余震は主震の南東約3km地点を中心にとしNW-SE方向にのびる二次元の正規分布で近似できる.標準偏差は推定断層に垂直および平行な方向にそれぞれ2kmおよび4kmであった.この余震の中心は古生層,濃飛流紋岩の境界をなす構造線と一致し,観測された余震は主震に伴った断層がこの構造線により大きな残留歪を生じたことを示していると考えられる.|Since the earthquake of September 9, 1969 occurred at about 50km north of the Inuyama Seismological Observatory, a number of aftershocks were recorded at four recording stations: Inuyama, Sinpukuzi, Takazawasan and Ohira. It was intended immediately after the main shock to conduct a preliminary observation of damage and aftershocks for the estimation of the aftershock region and to find the best complementary recording site for the determination of hypocenters. During the two-day observation beginning Sep. 10, we could not find on the ground surface any sign of an earthquake fault. The observed P-S duration times however suggested that the depths of the aftershocks were very shallow.
著者
伊神 正貫 阪 彩香
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.255-266, 2009 (Released:2009-08-01)
参考文献数
13
被引用文献数
2 2

サイエンスマップとは,注目を浴びている研究領域が,互いにどのような位置関係にあるのか(近いのか遠いのか,周辺にどのような研究があるのか)を示した科学研究の地図である。サイエンスマップは共引用分析を用いて論文のグループを生成した後,その位置関係を2次元平面にマッピングすることで作成される。共引用分析の利点は,論文グループを生成する際に,キーワードを用いない点である。頻繁に共に引用される論文のペアを作っていくことで,互いに何かしらの関係性がある論文のグループを生成する。これにより,科学研究全体を俯瞰できるようなマップの作成,科学の動的な変化の観測が可能となる。本稿では,まずサイエンスマップの作成手法について説明した後,サイエンスマップ2004と2006の比較から見える科学研究の変化について示す。また,サイエンスマップの応用例についても紹介する。
著者
上原 圭介 長谷川 洋 小木曽 清二 塩見 正哉 籾山 正人 伊神 剛 太平 周作 高橋 祐 雨宮 剛 宮崎 晋
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.33, no.9, pp.1643-1647, 2000-09-01
被引用文献数
4

症例は48歳の女性.23年前より慢性腎不全のため長期血液透析を施行中であった.平成11年1月19日の透析中に左下腹痛, 左下腹部腫瘤が出現したため当院を受診, 腹部CT・MRI検査より非外傷性腹直筋血腫と診断した.外来にて経過観察中, 5月7日に吐血, 前胸部痛を主訴に当院を受診した.緊急上部消化管内視鏡検査にて上部食道から胃噴門部にかけて青紫色の血腫を認めたため, 食道壁内血腫と診断し, 保存的治療を開始した.第5病日には自覚症状は消失した.第13病日の食道内視鏡検査では血腫は完全に消失し, 一部粘膜脱落による腫瘍形成を認めたが, 第21病日には潰瘍瘢痕を残すのみとなり, 他に異常所見を認めなかった.食道壁内血腫はまれな疾患で、保存的治療で治癒する予後良好な疾患である.また, 腹直筋血腫経過中に合併した症例の報告はなく, 若干の文献的考察を加え報告する.
著者
森 由紀 伊神 久美子 杉田 明子 木岡 悦子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.233-240, 2005-04-15
被引用文献数
1

Pajamas are worn for long hours in direct contact with one's skin : so we assume that the contact sensation of the material of pajama cloth might influence the quality of one's sleep. In this study, we looked at pajamas made of RAFUMA-mixed cotton cloth, which is called "Wearable Chinese medicine" which is said to be good for one's health, and studied clothing comfort through wearing experiments. Subjects wore RAFUMA-mixed cotton pajamas (A) and nylon-mixed cotton pajamas (B) alternately. Their biological reactions were measured and subjective examinations were also performed. In Wearing Experiment (I), the subjects' EEGs were measured for 30 min when wearing pajamas. In Wearing Experiment (II), subjects' hormone secretion levels and skin temperature during normal sleep were measured. The EEG measurement results showed a significantly high ratio of α-waves when the subjects were wearing pajamas (A), proving that the subjects were in a state of relaxation at the time. It was also observed that melatonin secretion was promoted and small skin temperature differences occurred between the trunk and peripheral regions. From these observations, it is suggested that one can obtain effective sleep while wearing pajamas (A). The biological reactions observed while subjects wore RAFUMA-mixed cotton pajamas coincided with the results of the subjective examinations on wearing comfort and feeling of sound sleep.