著者
伊藤 克敏
出版者
神奈川大学
雑誌
人文研究 : 神奈川大学人文学会誌 (ISSN:02877074)
巻号頁・発行日
vol.153, pp.1-2, 2004-09-30
著者
隠塚 俊満 中山 奈津子 伊藤 克敏 持田 和彦
出版者
国立研究開発法人水産研究・教育機構
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

作用機序の異なる11種の除草剤の珪藻キートセロスおよび鞭毛藻ヘテロシグマに対する急性毒性を検討した結果、珪藻はブロマシルなど光合成の光化学系Ⅱ阻害剤に対してより高い感受性を示した。また、近年赤潮が頻発している福山港の環境水中除草剤濃度を測定した結果、環境水中濃度は毒性値より50倍以上低い濃度であった。さらに、福山港表層の微細藻類計測値から微細藻類の多様度変化検討し、多様度を説明する環境パラメータを検討した結果、ブロマシル濃度は多様度変化と有意な相関が認められた。そのため、除草剤は実環境中で鞭毛藻赤潮の発生を含む微細藻類の群集構造に影響を及ぼしている可能性が想定された。
著者
濃沼 政美 西澤 光代 瀬尾 誠 高瀬 知永 平野 公晟 伊藤 克敏 荒川 秀俊 前田 昌子
出版者
一般社団法人日本医療薬学会
雑誌
医療薬学 (ISSN:1346342X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.6, pp.541-550, 2002-12-10 (Released:2011-03-04)
参考文献数
5

The most important aspect of an indwelling inter vascular catheters is to maintain the patency of the catheter. We recently developed a Heparin Lock Flush Solution Kit for use with center vein catheters (only in use at our Hospital). The kit consists of a syringe filled with 9 mL of normal saline (NS) and 1 mL of heparin (1000 IU/mL). We performed the following tests to evaluate the stability, sterility, seal, and dust identification in the preparation. The stability and sterility data indicated that heparin maintained its potency and had no bacterial contamination for 3 months. Testing the seal of the syringe indicated that the seal remained patent at a temperature range of 5°C to 60°C. We also found that even if we sterilized a syringe made of polypropylene using ethylene oxide gas (EOG), no toxins (i.e., ethylene oxide, ethylene chlorohydrin, ethylene glycol) were produced. Next, we examined the preparation time and cost to evaluate the practical benefit of developing the kit. According to our results, the estimated preparation time and cost were 43% and 29% less than for previous methods, respectively. Finally, we put a label on the medicine kit to prevent any misuse by the medical staff.
著者
三留 真珠美 伊藤 克敏 荒川 秀俊 前田 昌子
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.355-361, 2000-06-05
被引用文献数
2 3

先天性代謝異常症であるフェニルケトン尿症,メイプルシロップ尿症及びガラクトース血症の診断の指標となる血液中フェニルアラニン(Phe),ロイシン(Leu)及びガラクトース(Gal)を迅速かつ簡便に定量することを目的として,固定化酵素カラムを用いるセミミクロFIAによる3成分同時定量法の検討を行った。本法は試料量20μl,分析時間17分間で3成分同時に定量可能であった。本法を先天性代謝異常症スクリーニング用血液濾紙ディスクの測定に応用したところ,それぞれの検量域は0.3~19.6(Phe),0.8~18.4(Leu),0.4~18.2(Gal)mg/dlであり,現在マススクリーニングで行われているカットオフレベルを十分カバーできた。日内変動は標準血液濾紙の各ポイントにおいていずれも2.4%(RSD,n=5)以下と良好であった。また,ヒト成人血液を用いて調製した血液濾紙からの平均添加回収率はPhe,Leu,Galそれぞれ,77.4,78.5,97.4%(n=11)であった。本法を用い正常新生児血液濾紙の測定を行ったところ,その平均血中濃度(n=30)はそれぞれ1.5(Phe),2.4(Leu),2.6(Gal)mg/dlであった。