著者
野村 卓生 吉本 好延 明崎 禎輝 冨田 豊 濱窪 隆 藤原 亮 東 大和生 佐藤 厚
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.D0503, 2006

【緒言】適度な身体活動の継続は,他の要因から独立して慢性疾患リスクを減少させるが,運動療法に関する教育を体系的に受けた糖尿病患者においても運動の継続は極めて困難である.数ある運動の中でも「階段を昇る」ことは,多くの個体集団に適用可能で,日常生活における運動習慣定着へのモデルになると考えられる.本研究では,階段使用促進を目的としたメッセージを付記したバナー(バナー)を用い,不特定多数を対象に「階段を昇る」行動が促進されるかどうかの検討を行った.<BR>【方法】測定場所は,階段(37段)とエスカレーター(昇り)が隣接したH県内某私鉄の駅構内とした.測定者は2名とし,測定者1が階段を昇る通行者,測定者2がエスカレーターを使用する通行者を記録した.測定は平日,午前7時からの2時間30分とし,週2回,計16回の測定を実施した.通行者は,性別,年代層別(高齢層,青中年層,学生層,新生児及び小児は除外)に分類し,カウンターで記録した.2週間隔で通行者数を合算し,SPSSを用いて統計解析を行った.<BR>【介入手順】まず,ベースライン測定を2週間行った.ついで,バナーを階段前額面,柱側面,壁面に計45枚貼付し,同様の測定を4週間行い,4週目の測定最終日にバナーの撤去を行った.フォローアップ測定としてバナー撤去から3週後に2週間,同様の測定を行った.なお,本研究は臨床研究に関する倫理性に十分に配慮した.<BR>【結果】全測定期間において通行者は計43,241名測定された.階段使用者の割合は,全通行者でベースライン3.58%,バナー貼付後1-2週4.93%,バナー貼付後3-4週5.80%,フォローアップ3.68%であり,ベースラインに比較してバナー貼付後1-2週,3-4週においては有意な増加を示した(p<0.001).性別及び年代層別では,ベースラインと比較してバナー貼付後1-2週においては男性高齢層,青中年層,学生層でそれぞれ3.76%,0.10%,6.33%,女性高齢層,青中年層,学生層でそれぞれ1.44%,0.42%,16.6%の増加を示した.バナー貼付後3-4週において,男性高齢層,女性高齢層,女性学生層ではバナー貼付後1-2週より階段使用者率は低下したが,ベースラインと比較して高い階段使用者率が維持されていた.フォローアップでは,男性青中年層のみ有意な階段使用率が維持されていた.<BR>【考察】階段の昇り1回に要する消費カロリーは小さいが,生活範囲の多くの場所において身体活動促進のための啓発・教育が実施されるならば,個人の運動消費カロリーを現状よりも増加させ,慢性疾患の予防・進展抑制効果が期待できる可能性は高い.人の運動行動を誘発し,行動を維持させることは非常に困難である.本研究では,不特定多数の人の行動を簡便な方法で,全体で約2%であるが変容させることに成功できたことは非常に意義深い.
著者
水関 博志 アンビガパシー スビータ ベンカタラマナン ナタラジャン・サシャムールシー 佐原 亮二 川添 良幸
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
計算力学講演会講演論文集 (ISSN:1348026X)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.23, pp.647-648, 2010-09-23

エネルギー問題、環境問題の解決策の一つとして、安価に作製できる多結晶シリコンを用いた太陽電池に注目が集まっている。古典的アプローチと第一原理計算を組み合わせて、シリコン結晶粒界の原子構造と電子状態を調べ、粒界による太陽電池特性への影響について検討した。すなわち、<100>,<110>,<111>,<112>に方位を揃えた二結晶のエネルギーの回転角依存性、結合長・結合角分布を求め、粒界制御、方位制御の有用性を評価した。さらに、Σ3(111)シリコン粒界に関する密度汎関数理論に基づく計算を行ない、粒界近傍の侵入型、置換型サイトにおけるNi,Fe,Cu,Cr原子不純物の影響を調べた。不純物の偏析エネルギーは置換型サイトではCu,Ni,Crに比べてFeが大きく、侵入型サイトではCu,Fe,Niに比べてCrが大きいことが分かった。偏析エネルギーの計算結果は正の値であり、Σ3(111)粒界では析出が起こらないことを示している。置換型サイトに不純物原子を置いた系では、ギャップ内に新しい準位が見られ、かつ、バンドギャップは小さくなり、これは太陽電池性能に影響を及ぼすと考えられる。
著者
植原 亮
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.11-20, 2007-12-25 (Released:2010-02-03)
参考文献数
25
被引用文献数
1 1

The theory of knowledge as a natural kind holds that knowledge has a theoretical unity in the causal structure of the world. Since knowledge supports causal explanation and prediction, we can investigate knowledge empirically like other natural kinds such as water. But epistemological nihilism holds that knowledge does not have such a theoretical unity because we can always observe the diversity of knowledge. This paper aims to defend the theory of knowledge as a natural kind from epistemological nihilism. To do this, I will suggest that we can understand knowledge as a biological kind like species or organs, and then accommodate the diversity of knowledge to this viewpoint positively.
著者
植竹 勝治 田中 瑞穂 野坂 香林 桑原 亮祐 山田 佐代子 金子 一幸 田中 智夫
出版者
Japanese Soceity for Animal Behaviour and Management
雑誌
日本家畜管理学会誌・応用動物行動学会誌 (ISSN:18802133)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.169-173, 2014-12-25 (Released:2017-02-06)

都市部住居地域等におけるノラネコの個体数および日中の移動距離に関する基礎的データを得るため、横浜市においてルートセンサス法におる野外調査を実施した。各調査地域(住居専用4地域とその他の用地区分4地域の計8地域)において、1日3回の徒歩によるルートセンサスを2010年から2013年のそれぞれ3月、7月、11月に実施した。ルート上にネコを発見するごとに、その地点を地図上にプロットした。住居専用4地域における平均個体数(8.7±3.9頭/10,000m^2)は、その他の用地区分4地域(3.6±2.2頭/10,000m^2)よりも有意に(P<0.05)多かった。未去勢雄の日中の移動距離(62.9±44.2m)は、去勢雄(34.0±24.7m)よりも長い傾向(P=0.06)にあった一方で、未避妊雌(30.0±20.0m)と避妊雌(33.1±17.4m)の移動距離に有意差は認められなかった。
著者
福原 亮厳
出版者
龍谷大学
巻号頁・発行日
1961

博士論文
著者
福原 亮厳
出版者
龍谷大学
雑誌
仏教学研究 (ISSN:02870312)
巻号頁・発行日
no.2, pp.88-100, 1949-03
著者
福原 亮厳
出版者
龍谷大学
雑誌
仏教学研究 (ISSN:02870312)
巻号頁・発行日
no.16, pp.40-60, 1959-10
著者
福原 亮厳
出版者
龍谷大学
雑誌
佛教學研究 (ISSN:02870312)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.1-73, 1955-01-20
著者
福原 亮厳
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷大學論集 (ISSN:02876000)
巻号頁・発行日
vol.397, pp.146-151, 1971-10
著者
福原 亮厳
出版者
龍谷大学
雑誌
仏教学研究 (ISSN:02870312)
巻号頁・発行日
no.28, pp.1-31, 1972-03
著者
福原 亮厳
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷大学論集 (ISSN:02876000)
巻号頁・発行日
no.386, pp.1-27, 1968-08
著者
福原 亮厳
出版者
龍谷大学
雑誌
仏教学研究 (ISSN:02870312)
巻号頁・発行日
no.18, pp.56-72, 1961-10