著者
洲崎 文哉 樫山 和男 琴浦 毅 石田 仁 吉永 崇
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F3(土木情報学) (ISSN:21856591)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.I_131-I_139, 2021 (Released:2021-03-15)
参考文献数
14

本論文は,iOSに対応したARKitを用いて,地下埋設物の設計・施工・維持管理を支援するAR可視化システムの構築を行ったものである.具体的には,地下埋設物のCADモデルを設計図面上に重畳させるシステムおよび現地においてCADモデルを重畳させるシステムの構築を行った.設計図面上にCADモデルを重畳させるシステムでは,3次元都市モデルを同時に重畳することで位置関係の把握を容易にした.また,現地においてCADモデルを重畳させるシステムでは,地下埋設物のAR可視化を現地において違和感なく行うマスキング処理について検討するとともに,CADモデルの重畳位置の精度を向上させるための方法について検討を行った.本システムの有効性を検証するため,実際の埋設構造物のAR可視化に対して適用を行った.
著者
齋藤 清二 西村 優紀美 吉永 崇史 TRISHA Greenhalgh
出版者
富山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

物語共有の場における経験的学習を推進することが、発達障害を有する大学生に対する心理・社会的支援として有用であるという暫定仮説に基づき、Webサービス(PSNS : Psycho-Social Networking Service)が構築された。PSNSは彼らの日常経験や想像上の経験を意味づけ、自由に表現することのできる、物語共有の場として機能した。PSNS上で交流されたテクストをデータとして、彼らが自らの経験を意味づけつつ学習することへの支援を通じて、どのような自己変容的プロセスが展開していくかについての質的分析を行い、発達障害大学生のための新しい支援モデルを提案した。
著者
酒井 渉 松井 祥子 高倉 一恵 立瀬 剛志 吉永 崇史 水野 薫 原津 さゆみ 瀬尾 友徳 日下部 貴史 島木 貴久子 佐野 隆子 四間丁 千枝 島田 尚佳 宮村 健壮 舟田 久 康川 慎一郎 宮脇 利男 北島 勲
出版者
富山大学保健管理センター
雑誌
学園の臨床研究 (ISSN:13464213)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.77-82, 2013-03

富山大学杉谷(医薬系)キャンパスは、医療系2学部4学科のみからなる。従来、暗黙理に、医師・医療職を目指すに十分な能力とモチベーションをもった学生のみが在籍し、学生支援は必要ないものと理解されてきた。そのため、学生支援を担う部署や教員組織は存在していなかった。かつて学生支援は、医薬系学生課(現医薬系学務グループ)職員、保健医学教員など、その必要性をいちはやく認識した一部の教職員によって個人的に行われていた。杉谷キャンパスの学生支援体制には不備があり、大学としての安全配慮義務の履行や、学生の修学環境保全に、支障をきたしている。支援職種は単一部署に配置すべきである。
著者
吉永 崇史
出版者
The Academic Association for Organizational Science
雑誌
組織学会大会論文集 (ISSN:21868530)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.47-52, 2017 (Released:2017-12-23)
参考文献数
7

This paper proposes three ideas for the possible roles of an organizational studies researcher (hereafter referred to as an OSR) when practicing the narrative approach described by Yoshinaga and Saito (in press). First, in order to device a method for extracting diverse narratives, it is necessary for an OSR to have a sufficiently trusting relationship with the practitioners. The positive attitudes of the practitioners trying to incorporate an OSR in order to encourage diversity management and of the researchers that are trying to contribute to co-constructing narratives in the field are required. Therefore, the OSR must appeal to the practitioners and demonstrate that the researcher can become someone who will promote diversity management within the organization. Second, by witnessing how the narrative approach is practiced, an OSR can be involved in the field without interfering with the autonomy of the practitioners. In addition, the OSR will be able to present positive meaning for each practitioner's practice. Finally, for an OSR to administrate the organizational practice of a narrative approach, after OSRs have been grouped into teams, they can conduct a process that consists of four steps: 1) a dialogue between the OSRs, 2) a presentation of the dialogue summary to the practitioners, 3) a dialogue with the practitioners and the researchers, and 4) a dialogue between the practitioners. The process needs to be designed as action research.