- 著者
-
小林 剛
佐藤 賢
山崎 勇一
大山 達也
堀口 昇男
柿崎 暁
草野 元康
山田 正信
横濱 章彦
岡本 宏明
- 出版者
- 一般社団法人 日本内科学会
- 雑誌
- 日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
- 巻号頁・発行日
- vol.105, no.11, pp.2215-2220, 2016-11-10 (Released:2017-11-10)
- 参考文献数
- 19
- 被引用文献数
-
2
52歳,女性.多発性骨髄腫に対して自家末梢血幹細胞移植後,複数回輸血を行った.定期受診の際に肝機能障害が認められ,精査目的で入院.HEV(hepatitis E virus)-IgA抗体陽性からE型急性肝炎と診断し,肝庇護療法にて軽快,退院とした.喫食歴からは感染源は特定できず,輸血による感染を疑った.輸血に使用したロットの保存血清からHEV-RNAが検出され,患者検体とHEVの塩基配列が一致したため,輸血によるE型肝炎と診断した.