著者
古山 周太郎 土肥 真人
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.31-36, 2000-10-25 (Released:2018-02-01)
参考文献数
6
被引用文献数
2

This study makes the actual management and conditions of local communication in the Group homes of mental disturbed persons clear. I surveyed these 57 Group homes in Tokyo by hearings and analyzed the surround area of these Group homes with maps. In conclusion, first, we can see they have various operating organizations and principals such as the law for Group homes hopes. And Group homes are the house where mental disturbed persons can live in the local community. Secondly, more than half of all Group homes did the local communication in their own local areas. And the surround area of group homes or the principals of their operating organizations influences the local communications.
著者
河西 奈緒 押野 友紀 土肥 真人
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.816-823, 2022-10-25 (Released:2022-10-25)
参考文献数
18

狭いホームレスの定義を採用する日本では、不安定居住の全体像が把握されておらず、その対応は属性グループごとに異なる制度内に位置付けられている。これに対し、異なる不安定居住グループを支援する民間団体らが結集し、市民から資金を募って、緊急宿泊支援の費用を拠出する「東京アンブレラ基金」を設立した。本研究は、広範な不安定居住を横断的に支えるシステムの先駆けとして基金を捉え、基金を設立した各団体の活動実態および居住支援や基金設立に対する意識を明らかにし、システム創出の意義を考察することを目的としている。研究の結果、団体らの活動から不安定居住が様々な年代や性、国籍、世帯構成の人々に広がっている実態が確認された。また基金の利用実績から、公的制度が緊急あるいは一時的な宿泊支援ニーズに適合しづらく、協働団体が自費や民間助成金を用いて対応している状況がうかがえた。基金が初めて創出した不安定居住に対応する枠組みは、対象者を属性や事情で選別せず、居住の状態によって等しく捉え、行き場のない誰しもに対応する地域や都市の在り方を示している。
著者
土肥 真人
出版者
京都大学
巻号頁・発行日
1993

identifier:oai:t2r2.star.titech.ac.jp:99001999
著者
杉田 早苗 土肥 真人 松井 啓之
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.621-626, 1998-03-30
参考文献数
15
被引用文献数
2 4

本研究は,利用者の行動によって生起すると考えられる空間の分節を,公共空間を対象として考察することを目的とする。対象地を日比谷公園噴水広場に設定し,利用者の行動観察を行なった。観察の結果明らかになった事象に関して,従来の行動観察で用いられている定性的な分析を行ない,特に移動者と滞留者それぞれに見られる空間分節の特徴を明らかにした。次に,定性的な分析の結果について,GISを用いた定量的な分析方法による検証と考察を加え,移動者,滞留者それぞれのパーソナルスペースを数値として示し,その特性を明らかにした。また,人間の行動による空間の分節の定量的な分析方法についても,検討を加えた。
著者
十字 文子 高嶋 宏哉 須甲 松伸 土肥 真 高石 敏明 奥平 博一 伊藤 幸治 宮本 昭正
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー
巻号頁・発行日
vol.39, no.11, pp.1515-1522, 1990
被引用文献数
5

17歳の女子.既往に気管支喘息, アトピー性皮膚炎, アレルギー性鼻炎あり.巻貝(トコブシ, SSとして売られていた通称ラパス貝.以後トコブシ[○!L]と略)を食べて55分後, 運動中に全身の蕁麻痺, 呼吸困難, 意識消失発作を起こし, 救急治療を受け数時間内に回復.3ヵ月後, 巻貝(サザエ, TC)を食べて30分後, ランニング途上にて同様症状起こり, 救急治療により, 数時間以内に回復した.自家製のトコブシ[○!L], サザエ粗抗原によるRASTスコアは4と2.ELISAによるinhibition testにより, KLHとトコブシ[○!L], サザエ間に高い共通抗原性を示したが, トコブシ[○!L]-サザエ間では共通抗原性は低かった.SephacrylG-200ゲルクロマトグラフィーによる溶出分画を用いたELISAにて.トコブシ[○!L], サザエ各々に数種の互いに異なるアレルゲンの存在が認められた.運動誘発後のFEV_<1.0>の変化では即時型の反応と血中ヒスタミンの有意の上昇を認めた.