著者
小柳 健一 野田 堅太郎 大島 徹 増田 寛之 塚越 拓哉 桒子 嘉美 木谷 尚美
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 (ISSN:21879761)
巻号頁・発行日
vol.89, no.927, pp.23-00128, 2023 (Released:2023-11-25)
参考文献数
26

When mascot suits or plush fabrics are used to cover a human-friendly robot, frequent sterilization may be required, depending on the use of the robot. However, the effects of such sterilization are not sufficiently understood. In this study, variations in the strength and color values of plush fabrics were measured and quantitatively evaluated following 50 cycles of sterilization by ethylene oxide gas (EOG). The fabrics were composed of boa fabric, which is commonly used in mascot suits and plush dolls, and cloth reinforced with polyurethane foam. The tensile strength and the elongation were measured by the tensile strength test for clothes or clothing seams, in accordance with the standard JISL1096. In terms of appearance, red-green-blue (RGB) color values were obtained from photographs taken under the same light conditions to evaluate the color tone. A friction test was used to evaluate the tactile sensation. These results showed that EOG sterilization did not notably affect the properties of the fabrics; however, a single cycle of autoclave sterilization degraded the fabrics. Notably, the boa fabric shrunk and hardened. Thus, EOG sterilization, which does not feature elevated temperatures, may be an effective sterilization approach for these materials.
著者
菅田 耕 黒木 浩史 濱中 秀昭 猪俣 尚規 増田 寛 樋口 誠二 帖佐 悦男
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.86-88, 2012-03-25 (Released:2012-06-26)
参考文献数
5

Cervical anginaはPhillipsによって1927年に初めて提唱された病態で,何らかの頸椎近傍の病変に由来する狭心症発作性前胸部痛と定義され,さまざまな報告がなされている.この胸痛は生命への危険性を有する虚血性心疾患と同様な疼痛を呈することから,心疾患による胸痛との鑑別が重要である.頚椎・頚髄疾患による胸痛の発生機序に関しては後根への刺激,前根への刺激,椎間板や椎間関節からの関連痛,交感神経系の関与などが提唱されているが,明確な原因は不明である.今回我々は,心疾患に由来する胸痛が否定され,CTMやMRIでC7神経孔部での神経根の圧迫を認め,神経根ブロックをおこない,症状の軽快を認めたことから,C7神経根由来のCervical anginaと診断し,椎弓形成術+椎間孔拡大術を施行し,症状の改善がみられた1例を経験した.
著者
永井 良樹 増田 寛次郎
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 = Japanese journal of oriental medicine (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.527-531, 2009-09-20
参考文献数
19
被引用文献数
1

桂枝茯苓丸が卓効したベーチェット病の65歳の男性例を報告する。患者は38歳の時眼痛,ぶどう膜炎を発症,ベーチェット病と診断された。一年余りの後,潰瘍性の舌炎を発症,ベーチェット病の一症状と診断された。56歳の時足関節に関節炎が発症,ついで口内炎,舌炎を発症,コルヒチンとサイクロフォスファマイドが投与された。その後,口内アフタ性潰瘍,関節炎を繰り返し発症した。西洋医薬に抵抗する難治の口内潰瘍を発症したため,漢方治療を紹介された。桂枝茯苓丸が投与され,難治の口内潰瘍は完全に消失,関節炎に襲われることもなくなった。患者はベーチェット病の諸症状から解放された。<br>ベーチェット病を治療するにあたり,桂枝茯苓丸の使用が考慮されなければならない。<br>また,治療初期に,黄連解毒湯によると思われる肝障害が発症した。肝障害は黄連解毒湯を中止することによって消失した。薬剤疫学的に,黄連解毒湯に含有される黄芩が原因として疑われる。
著者
上甲 覚 沼賀 二郎 藤野 雄次郎 増田 寛次郎 平田 蘭子 前田 平生
雑誌
日本眼科學会雜誌 (ISSN:00290203)
巻号頁・発行日
vol.99, no.10, pp.1181-1185, 1995-10-10
参考文献数
20
被引用文献数
5
著者
南部 駿太 増田 寛之 布施 陽太郎 澤井 圭 本吉 達郎 高木 昇
出版者
Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics
雑誌
知能と情報 (ISSN:13477986)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.720-730, 2023-08-15 (Released:2023-08-16)
参考文献数
20

自動運転技術の開発において,乗員が感じる不安を軽減させた車両制御が重要である.しかし,乗員が運転操作を行う必要がない完全自動運転状態では,乗員が不安や違和感を感じる走行状況が明らかになっていない.そこで,本研究ではVRシミュレータによって完全自動運転を再現し,乗員が不安や違和感を感じたときの介入操作のタイミングや操作量に着目して調査を行った.本稿では,危険回避イベントを対象として実験を行い,被験者は不安や違和感を感じたときに介入操作を行うことで意思表示をすることとした.得られたデータに対して,個人ごとの介入操作と手動運転時の操作に着目した分析を行った.実験を通して,被験者毎の操作特性と自動運転に対して感じる不安や違和感の特徴について議論を行う.
著者
永井 良樹 増田 寛次郎
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.527-531, 2009 (Released:2010-02-23)
参考文献数
19
被引用文献数
1 1

桂枝茯苓丸が卓効したベーチェット病の65歳の男性例を報告する。患者は38歳の時眼痛,ぶどう膜炎を発症,ベーチェット病と診断された。一年余りの後,潰瘍性の舌炎を発症,ベーチェット病の一症状と診断された。56歳の時足関節に関節炎が発症,ついで口内炎,舌炎を発症,コルヒチンとサイクロフォスファマイドが投与された。その後,口内アフタ性潰瘍,関節炎を繰り返し発症した。西洋医薬に抵抗する難治の口内潰瘍を発症したため,漢方治療を紹介された。桂枝茯苓丸が投与され,難治の口内潰瘍は完全に消失,関節炎に襲われることもなくなった。患者はベーチェット病の諸症状から解放された。ベーチェット病を治療するにあたり,桂枝茯苓丸の使用が考慮されなければならない。また,治療初期に,黄連解毒湯によると思われる肝障害が発症した。肝障害は黄連解毒湯を中止することによって消失した。薬剤疫学的に,黄連解毒湯に含有される黄芩が原因として疑われる。
著者
頼 泰樹 永澤 奈美子 鈴井 伸郎 古川 純 増田 寛志 鈴木 龍一郎 永澤 信洋
出版者
秋田県立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

イネの各部位で働くK輸送体の発現解析および機能解析、2重変異体のトレーサー実験などにより、主要なCs輸送経路を特定し、イネをモデルとした高等植物のCs吸収・輸送モデルを構築する。また研究過程で根へのCs取り込みおよび体内輸送経路の主要輸送体をノックアウトした変異体を作出し、玄米のCsを極限的に低減させたCs低吸収イネの作出を目指す。