著者
増田 直紀
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

近年,計測技術の向上などを背景として,人と人がいつ,どのくらいの長さだけ相互作用するか,という「テンポラル・ネットワーク」のデータが急速に蓄積されつつある.また,類似のデータは人の社会行動以外の文脈でも記録されるようになってきている.しかしながら,その解析手法の開発はまだ十分でない.本発表では,テンポラル・ネットワークとそのいくつかの解析手法を紹介し,課題,今後の展望などについて述べる.
著者
増田 直紀 中丸 麻由子
出版者
一般社団法人 日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.219-229, 2006-12-05 (Released:2016-09-10)
参考文献数
62
被引用文献数
1

複雑ネットワークは、要素と要素のつながり方の構造と機能に焦点をあてた新しい研究分野である。生態学の多くの対象においても、地理的空間、あるいは抽象的空間で個体や個体群同士がどのようなつながり方にのっとって相互作用するかは、全体や個々のふるまいに大きく影響しうる。本稿では、複雑ネットワークについて概説し、次に食物綱や伝播過程の例を紹介しながら、生態学へのネットワークの応用可能性を議論する。
著者
増田 直紀 郡 宏
出版者
日本神経回路学会
雑誌
日本神経回路学会誌 (ISSN:1340766X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.173-185, 2007-09-05 (Released:2008-11-21)
参考文献数
77

In this paper, we first explain basic concepts of complex networks, which have attracted broad interests in the last decade. Then, we introduce a recent study on the relation between spike-timing-dependent plasticity and the emergent structure of neural networks. Synaptic plasticity facilitates formation of feedforward structure in neural networks with pacemakers, and it lessens the threshold for frequency synchrony in comparison to the case of networks with quenched synapses.
著者
増田 直紀 中丸 麻由子
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会誌 (ISSN:00215007)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.219-229, 2006-12-25
参考文献数
62
被引用文献数
1

複雑ネットワークは、要素と要素のつながり方の構造と機能に焦点をあてた新しい研究分野である。生態学の多くの対象においても、地理的空間、あるいは抽象的空間で個体や個体群同士がどのようなつながり方にのっとって相互作用するかは、全体や個々のふるまいに大きく影響しうる。本稿では、複雑ネットワークについて概説し、次に食物綱や伝播過程の例を紹介しながら、生態学へのネットワークの応用可能性を議論する。
著者
増田 直紀
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.511-516, 2008-09-01
被引用文献数
1

現実世界に見られるグラフは複雑である.複雑でありながらも,スモールワールド,スケールフリーなどといった特徴が同定されている.そのような複雑ネットワークの研究は1998年ごろから始まった.10年が経過した現在,多くの研究者の参画によって,様々な方向へ研究が発展している.本稿では,複雑ネットワークの代表的なモデルを概観した後に,ネットワーク上の現象論やその応用可能性を述べる.
著者
谷澤 俊弘 増田 直紀
出版者
高知工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

次数による選択的ノード除去に対する強相関複雑ネットワーク上のパーコレーション転移を記述する解析的表式を導出し,その表式を用いてスケール・フリー・ネットワークの選択的ノード除去に対する脆弱性を著しく改善するネットワーク構造を見つけることができた。この構造はほぼ同じ次数を持つノード同士が結合し,さらにそれらの同次数ネットワークがゆるやかに相互結合するという独特な階層構造を持っている。その他にも,囚人のジレンマゲームにおいて協力者同士が形成するクラスターがパーコレーション転移を起こすことなどを含む有益な結果を数多く得ることができた。
著者
増田 直紀 河村 洋史 郡 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.248, pp.77-78, 2009-10-15

世の中の複雑ネットワークの多くは、枝に方向をもつ有向グラフである。有向グラフに特化した中心性指標の代表例は、グーグルの検索エンジンの基幹をなすページランクというアルゴリズムである。本発表では、ネットワークが巨大であるなどの理由で各頂点のページランクが正確には求められないという状況のもとで、ページランクを近似する手法を紹介する。近似手法を開発するために、線形代数の行列=木定理を用いる。結果の実データへの応用例についても講演で触れる。
著者
増田 直紀 合原 一幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.365, pp.19-24, 2001-10-12

ニューロンの同期は生物の情報処理において重要な役割を果たす。そこで、様々な神経回路網モデルにおいて同期条件が理論的・数値的に研究されてきた。ところで、ほとんどの解析では、全結合か局所的結合といった単純なトポロジーが仮定されてきたが、実際の神経回路網ではsmall-worldネットワークなどの高次構造の存在も示されている。本研究ではパルスで結合されたleaky integrate-and-fireニューロンの同期現象を様々なトポロジーのもとで考察し、small-worldネットワークがランダムネットワークやローカルネットワークに比べて同期を導きやすいことを示す。
著者
増田 直紀 巳波 弘佳 今野 紀雄
出版者
一般社団法人日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:09172270)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.2-16, 2006-03-28
被引用文献数
3

Recently, complex networks have drawn increasing interests. It is often convenient to regard this research area to be composed of studies of network structure and network functions. Studies of network structure are concerned about topological characteristics of complex networks such as the small-world and scale-free properties. Studies of network functions deal with processes and phenomena on complex networks such as virus propagation. This article is a minireview of complex networks from these dual viewpoints.
著者
増田 直紀
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.652-658, 2008-09-01
被引用文献数
1