- 著者
 
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             山田 晋
             
             大久保 悟
             
             北川 淑子
             
             武内 和彦
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 社団法人 日本造園学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 日本造園学会 全国大会 研究発表論文集 抄録
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.2007, pp.49, 2007 
 
          
          
          
        
        
        
        水田面積の減少が顕著な大都市圏では,全国的には水田で普通に生育する種の希少化が深刻で,とくに水稲作に強く依存して生育する種(水田農業依存種と定義)を保全する必要性が高まっている。本研究では,耕起管理と代かき管理を,耕作放棄水田で4年間実施した。集約化が進んでいない水稲作地や,耕作放棄地で水稲作が再開された場合と比較しながら,各管理による成立植生の特徴を把握し,代かきや耕起が,水田雑草群落や,そのなかの1種群である水田農業依存種の維持に対し有効か検討した。耕起管理区における水田農業依存種数は,管理年次とともに減少した。一方,代かき管理区では,その種数は概ね維持され,復元水田と類似した。代かき管理は水田農業依存種を少なくとも4年間の期間内維持する点で,有効な管理手法と判断された。