著者
大木 裕子 根木 昭
出版者
長岡技術科学大学
雑誌
長岡技術科学大学研究報告 (ISSN:03885631)
巻号頁・発行日
no.23, pp.45-53, 2001

Many Japanese orchestras have difficulty thriving due to the lack of adequate subsidies, the abundance of competition or the inability to attract new patrons In order to grasp a common problem in Japanese orchestras, we investigated fiom the viewpoint of organization and management, having used mainly eight Japanese orchestras as the case study We conclude the solution of their problems on three levels, governance, business and management In governance, we insist on the necessity of increasing subsidies for art and a taxation system with good tieatment to donations In business, since income and expense is not well balanced, income increases and cost reductions must be carried out In order to increase income, they have to aim at not only ticket sales but the income expansion of those other than a mam business, symphony gift shop It is also necessary to cut down the personnel, especially artists' expenses with the heaviest burden in orchestra for cost reduction Finally in management, the big issues are marketing and consistent perfoimances Japanese orchestras have performed marketing foi new customers eagerly However, marketing is indispensable in order to survive For consistent and high quality performances to attract the audiences, executive director will become more important, who has the responsibility for strategic management to solve organizational dilemmas between economics and professional artists
著者
大木 裕子
出版者
文化経済学会〈日本〉
雑誌
文化経済学 (ISSN:13441442)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.87-96, 2002

日本の文化交流は、芸術家・文化人の派遣、招聘など人的交流を中心に始められ、その後オーケストラや歌舞伎の公演、日本古美術展など単発の催し物事業、近年では次第に大規模な文化事業として展開されるようになった。「フジヤマ・ゲイシャ」に代表された日本の姿から、現在の世界に認められる日本文化は、歌舞伎をはじめとした日本伝統文化に留まらず、文学からマンガ・アニメといつた大衆文化にまで拡大の一途をたどっている。
著者
大木 裕子 Yuko OKI 京都産業大学経営学部
出版者
京都産業大学総合学術研究所
雑誌
京都産業大学総合学術研究所所報 (ISSN:13488465)
巻号頁・発行日
no.9, pp.119-142, 2014-07

はじめに1.バレエ・リュスの活動 第1期「エキゾティシズムとプリミティヴィズムの時代」(1909-1914年)2.バレエ・リュスの活動 第2期「モダニズムとの結合の時代」(1915-1920年)3.バレエ・リュスの活動 第3期「アヴァンギャルドの実験と狂騒の時代」(1921-1929年)おわりに資料 バレエ・リュス初演年表
著者
大木 裕子
出版者
京都産業大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

無形文化財としての国際的音楽祭の価値について、伝統、革新、市場の観点から分析をおこなった。事例研究の対象としたのは、ヨーロッパにおける主要音楽祭として、バイロイト音楽祭、ザルツブルグ音楽祭、ルツェルン音楽祭、PROMS、ブレゲンツ音楽祭、ヴェローナ音楽祭、アメリカの主要音楽祭としてサンタフェ・オペラである。無形文化財としての音楽祭の価値を保つためには、クラシック音楽の持つ伝統、演出的な革新、顧客の鑑識眼、そして市場を見る経営者としての能力が必要になる。
著者
尾崎 弘之 大木 裕子
出版者
東京工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究のまとめとして、2012年に著書「社会変革期の成長戦略:グリーンラッシュで生まれる新市場を狙え」を出版した。元々、エネルギー、リサイクルなど限られた業界が担ってきた環境ビジネスに、幅広い業界からの参入とシナジー効果が見られる。新しい市場が形成される状況を「グリーンラッシュ」と名付けた。グリーンラッシュとそこから生まれるベンチャー企業のイノベーションは今後の経済成長に貢献する可能性が高く、研究意義が高いと思われる。
著者
大木 裕子
出版者
Japan Association for Cultural Economics
雑誌
文化経済学 (ISSN:13441442)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.117-126, 2000-09-30 (Released:2009-12-08)
参考文献数
15

フランスではオーケストラの運営資金の大半が公的助成で賄われているため、民間企業をスポンサーとするアメリカとは異なり、景気に左右されることの少ない安定した経営が可能である。EUの統合により、国の境界線が低くなることによって、これまで伝統的な経営を行ってきたフランスのオーケストラの中にも危機感が強まり、ディレクタージェネラルが中心となって、積極的なマネジメントを行うオーケストラが現れてきている。
著者
大木 裕子 柴 孝夫 高尾 義明 野長瀬 裕二 山田 英夫
出版者
京都産業大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

楽器のブランドは楽器作りの長い歴史の中で形成されてきた部分が大きく、楽器を進化させてきたメーカーは確固たるブランドを築いている。更に必要とされるのは、トッププロの音楽家を囲い込むマーケティング力である。技術経営とマーケティングの相乗効果によって、ハイエンドユーザー向けの信頼性の高いブランドを獲得することが、ニッチな楽器メーカーにとって不可欠な戦略である。ハイエンドを狙うことができない後発のメーカーは、総合楽器メーカーとしてマス市場を狙う方法を取らざるを得ない。
著者
日置 弘一郎 波積 真理 大木 裕子 王 英燕 関 千里
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

景徳鎮の現況は活性化しているものの、クラスターとしての機能は低いことが確認された。現在の活況は文革期に多くの磁器製品が壊され、それを再度求めることによって引き起こされたもので、製品としては古典的な作品の写しが大半である。つまり、クラスター内で製品を作る技能や起業への志向は強いものの、どのような製品を作るべきかを指示するプロデューサーが不在である。現在の状態で需要が飽和すると、作るべき製品についての方向を示すことができなくなる。現在、技能と人件費の安さで海外ブランドのOEMを行うというオファーが多く寄せられ、その意味では中国の他産業と同様の道を歩むものと思われる。