著者
八木 正紀 平栗 覚 伊賀 聡一郎 安村 通晃
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.50, pp.461-462, 1995-03-15

近年、音声認識・音声合成を利用したエージェントベースの音声対話システムの研究が多くみられるようになってきた。エージェントに様々な表情を持たせることで新しいヒューマンインターフェイスを提供している。しかし、エージェントに様々な表現力を持たせる反面、それらの人間に与える影響が考慮されていない。そこで、本研究では人間とコンピュータ内のエージェントが互いに音声を用いてやりとりする上で、エージェントからの情報提示の変化による人間側の発話に与える影響を調査するために、Wizard of Oz(以下WOZ)方式による模擬音声対話システムを構築し、その実験の結果について考察を加えることとする。
著者
児玉 哲彦 清水 友理 安村 通晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.11, pp.29-33, 2007-02-09

近年東京都秋葉原の電気街において再開発が進み、来訪者の行動において、これまでの電気街と線路を挟んだ再開発地域との間の分断等の困難が生じていることが明らかとなった。本研究では、電気街についての土地勘を共有し、街の多様な利用を促進するため、携帯電話と QR コードを用いて来訪者の訪れた店舗の履歴を記録し、利用者間の交換を可能にする街のソーシャルブックマークシステム「ここ HORE」システムの開発と運用について報告する。ユーザビリティ評価実験の結果、スポットのマーキングと検索については概ね問題なく利用できるものの、地図情報の表示については改善が必要なことが明らかとなった。Nowadays in the Electric town of Akihabara, Tokyo, due to the redevelopment which is in progress, there are multiple difficulties in exploring the town, such as diversion between the electric town and the redevelopment area. In this research, in order to share the locality knowledge and to promote various experiences in the town, we developed and operated a social bookmarking service for town called "KokoHORE" that records the spots which a visitor has visited combining the cellular phone and the QR code and let the users exchange the record. From the usability testing, we concluded that the marking of the spots and the search generally functioned well, but the map view needs improvement.
著者
湯浦 克彦 高田 綾子 青島 利久 安村 通晃 黒須 正明 武市 宣之
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.475-476, 1986-10-01

自然言語解析、設計自動化、知識処理システム等の基本言語としてLispが注目されている。我々は、Lispの共通言語となりつつあるCommon Lispに準拠したHiLISP(High Performance List Processor)のインタプリタ/コンパイラの基本方式を設計し、HITAC Mシリーズ計算機上に処理系を作成した。HiLISPの設計方針としては、compiled-functionの実行速度を向上させることとインタプリタでの性能も軽視せずに高速性を維持することを取り上げた。Lisp言語では、まず、関数制御の最適化がcompiled-function/インタプリタの高速化の要となる。さらに、Common lispでは、多値の導入、インタプリタでの変数管理規則(スコープとエクステント)の厳密化のほかキーワード・パラメータの追加、引数の型の汎用化など機能が拡張されているので、これらの拡張に伴う性能の劣化を防ぐことが大きな課題となった。本稿では、多値の扱いを含む関数制御およびインタプリタでの変数管理について、HiLISPで適用した特徴的な技法と処理系の性能評価結果を報告する。
著者
小泉 芳 小池 英樹 安村 通晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.129, pp.51-56, 2004-12-20

本研究では、ウイルスの拡散過程において、感染国数に注目した解析を行う. 特にIPアドレスを基にターゲットを選ぶウイルスを対象として ターゲット選択方法が地理的な拡散にどのような影響を及ぼしているかをシミュレーションにより分析する.また感染国数を急増させることを目的とした新しいターゲット選択方法であるハブリストスキャンの効果についても述べる.In this paper, we analysis the relationship betweeen viruses spread process and infected number of countries. We investigates the dynamism of geographical spread of viruses by target selection mechanism. We also investigates the effect of new scan method, named hub list scan.
著者
後藤 孝行 武田 英明 安村通晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.68, pp.65-70, 2007-07-07

我々は多様なメタデータを容易に利用し効率的な検索を行うためのデスクトップ検索インタフェース「DashSearch」を提案する。DashSearchは、メタデータ(日付 作成者など)を表現したウィジェットと呼ばれる簡易アプリケーション(カレンダー,アドレス帳など)によって検索条件の設定を行う。次に,条件の異なる複数のウィジェットを直接操作によって組み替えることで容易に複雑な検索式を作成できる。そして,検索結果をウィジェットの種類に応じたさまざまな視点から表示する.これらの検索結果は再帰的に検索条件として利用することができ、結果に関連するファイルを連想的に検索できる。これらの機能を使うことで検索効率が向上したことをシステム運用によって確認した。We propose a novel desktop search interface, called the DashSearch, which enables users to retrieve stored data efficiently using various metadata. The DashSearch consists of several 'widgets': simple applications (e.g. a calendar or an address book) related to metadata (e.g. date or users).These widgets enable users to set search conditions.Next, users can set complex search formulas easily by modifying the conditions with direct manipulation. Then, users can browse search results in various views mapped to each widget. Moreover, since these results can be used reclusively as search conditions, the DashSearch helps users find other data associated with the results.We have confirmed the efficiency of our approach through preliminary evaluation.
著者
清水 大悟 安村 通晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.28, pp.1-8, 2009-03-06
被引用文献数
3

胸部にディスプレイを用いて発話を視覚化することでコミュニケーションの新しいチャンネルとして利用できるウェアラブルインタフェース 「しゃべりカス」 を提案・試作し,2 つ評価実験をおこなった.評価 1 では,試作システムが生産的な思考を支援するのかを検証した.評価 2 では,発話内容の表示場所を入れ替えた 2 つの条件で,コミュニケーションがどのように変化するのかを検証した.We developed a new system called Chatting Chips which visualizes the utterance of users and uses them as a new channel for communication. Also we conducted two types of evaluation tests. In evaluation (1), we examined if the system supports users to create constructive ideas. In evaluation (2), we examined the transition of conversation when we change the place for displaying the utterance of users in a face-to-face communication.
著者
安村 通晃 高田 綾子 青島 利久
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.28, no.11, pp.1169-1176, 1987-11-15

汎用大型機上で動く Common Lisp の最適化コンパイラを設計・試作した. Common Lisp は 人工知能等の分野における実用的な応用に必要な機能を十分に備え かつ関数性を従来 Lisp 以上に取り込むことを目的とした近代的な Lisp 言語である.一方 従来の Lisp 処理系のユーザは 実行性能の点などで必ずしも満足していなかった.このため 我々は Common Lisp に準拠した高速の処理系 HiLISPとそのコンパイラを設計・試作した.ここでは HiLISP コンパイラの設計と最適化の方式を中心に述べる.HiLISPコンパイラは 高速性と移植性を考慮して 仮想 Lisp マシン語である Lcode を中間語として生成する.最適化の方式として 関数呼出しの最適化 型判定の最適化 局所最適化の各々の課題に対して それぞれ 自己再帰展開 コンパイル時の型判定・型推定 パイプラインを意識した命令列の並べ替えなどの方式を設計し 試作した.試作した HiLISP コンパイラに対して Lisp コンテスト代表12題ベンチマークにより 各最適化項目の性能を評価した.この結果 組込み関数展開の効果が最も大きく 次いで型判定・型推定の効果が大きいことがわかった.再帰関数展開 命令列の並べ替えなどの効果も確認できた.ここで提案する最適化方式は Lisp コンパイラ 特に Common Lisp コンパイラに有効な方式である.
著者
児玉 哲彦 清水 友理 安村 通晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.122, pp.29-33, 2007-02-09

近年東京都秋葉原の電気街において再開発が進み、来訪者の行動において、これまでの電気街と線路を挟んだ再開発地域との間の分断等の困難が生じていることが明らかとなった。本研究では、電気街についての土地勘を共有し、街の多様な利用を促進するため、携帯電話とQRコードを用いて来訪者の訪れた店舗の履歴を記録し、利用者間の交換を可能にする街のソーシャルブックマークシステム「ここHORE」システムの開発と運用について報告する。ユーザビリティ評価実験の結果、スポットのマーキングと検索については概ね問題なく利用できるものの、地図情報の表示については改善が必要なことが明らかとなった。
著者
伊賀 聡一郎 安村 通晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.16, pp.75-80, 1997-02-07

我々は実世界のものからのアフォーダンスの計算機インタフェースへの応用を試みている。本研究では、実世界のものを利用した計算機システムにおける合成音声のアフォーダンスに関する実験を通じて実環境の音声情報による拡張に関する検討を行なう。合成音声に対する知覚の際のカテゴリーの判断基準、SD法による合成器のパラメータ変化による印象の違い、実環境の指示操作における合成音声の影響に関しての実験を行なった。合成音声のカテゴリーの種類による実操作でのモードの表現、合成器のパラメータの切替えによる実環境の状況表現の可能性について検討した。また、実世界の指示操作でのパラメータの変化による影響について実験を行ない、心理的な印象を元にした合成器のパラメータの切替えについての可能性を示した。This paper describes on applying speech synthesizer in computer interface which utilizes real world affordance. We have conducted three experiments which are to categorize voices of speech synthesizer, define mental images of voices by the difference of parameters (accent, pitch, and speed), and observe the actions of users in instructed tasks. And we have shown the possibility of using speech parameters in the computer augmented environment by representing modes by changing parameters of speech synthesizer.