著者
小山 孝一
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.17-22, 2010
参考文献数
3

放送番組はその時代で最新の媒体を使ってきており,テレビ番組のアーカイブも放送された媒体に合わせて保存されてきた。テレビにおけるアーカイブの歴史は短いが,番組媒体の種類はフイルムから磁気のビデオテープ,ディスク等,いろいろな媒体で保存されてきた。放送形態の変更があると,古い素材を新しい媒体へ変換しなければならず,この作業は繰り返されている。2000年からは徐々にデジタル化が進み,デジタルアーカイブの導入により,保存される番組もファイル化され,社内のLocal Area Network(LAN)を利用して保存された番組の検索,閲覧ができるようになった。
著者
小山 孝一郎 児玉 哲哉
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.65, no.6, pp.178-184, 2017-06-05 (Released:2017-06-05)
参考文献数
21

日本の“ひのとり”,およびフランスの“DEMETER”衛星により得られた電子密度,米国の“DE-2”および“DMSP”衛星により得られた酸素原子イオン密度のデータ解析から見出された大きな地震(M>7)の前駆現象を紹介する.大きな地震発生数日前に見られることのある電離圏擾乱は,経度方向に約80度,緯度方向に約40度の広がりを持つ.電離圏の振る舞いは観測時の地方時,観測高度,震源の緯度,および震源からの距離により異なった様子を見せる.衛星高度が高い(高度300 km以上)と,震源上空で擾乱が見られるとは限らず,日本北部で発生した大きな地震では震源の北上空および磁気赤道上空の電離圏にも擾乱が観測された.震源の緯度,経度を同定するには,衛星高度は約300 km以下である必要がある.電離圏擾乱を引き起こす機構についてはいくつか提案されているが,ここでは大気力学との関連について簡単に議論する.地震により引き起こされた電離圏擾乱の機構を探るには,電子密度・温度測定器を搭載した複数個の超小型衛星とプラズマドリフト測定器などを搭載した小型衛星による観測計画が望まれる.
著者
小山 孝一
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.17-22, 2010-01-01 (Released:2017-04-25)
参考文献数
3

放送番組はその時代で最新の媒体を使ってきており,テレビ番組のアーカイブも放送された媒体に合わせて保存されてきた。テレビにおけるアーカイブの歴史は短いが,番組媒体の種類はフイルムから磁気のビデオテープ,ディスク等,いろいろな媒体で保存されてきた。放送形態の変更があると,古い素材を新しい媒体へ変換しなければならず,この作業は繰り返されている。2000年からは徐々にデジタル化が進み,デジタルアーカイブの導入により,保存される番組もファイル化され,社内のLocal Area Network(LAN)を利用して保存された番組の検索,閲覧ができるようになった。
著者
雨宮 宏 小山 孝一郎 平尾 邦雄
出版者
宇宙科学研究所
雑誌
宇宙科学研究所報告 特集 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
no.9, pp.p45-61, 1984-03

本報告は磁気共役点からの光電子降下による夜明前の大気光増量現象に関する総合観測を目的として打上げられたK-9M-76号ロケットに塔載された熱的電子エネルギー分布測定器による観測結果に関する。測定にはラングミュアプローブを用い, ドリベステン法を適用した。プローブ特性の二次微分を得るためには最近開発した高速掃引に適した遅延回路を用いた。上昇時は高度140kmから最高高度349kmまで, 下降時は最高高度から200kmまでと, 100kmから87kmにかけてのE層のデータが得られた。100kmから200kmに亘ってはE-F層の谷が存在し, ここでは低エネルギー部分が二つのピークに分れる傾向が見られた。240kmより上部では高エネルギー尾部に若干の凹凸があることと, 非常に低エネルギーの部分 (&lsim;0.15eV) における涸渇を除いてはマクスウェル分布からの大きいずれはなかった。得られた二次微分曲線をプローブ電圧に対しセミログプロットし, 最小二乗近似直線を計算機により決定し, その傾斜から電子温度を求めた結果, 高度90kmから350kmに亘って750°Kから1300°Kに至るまでの高度と共に増加の傾向を得た。また, 二次微分曲線の積分よりプラズマ密度を求めた結果, 100km附近で最大密度1.3×10^4cm^<-3>のE層, 300km附近で最大密度1.5×10^5cm^<-3>のF層, 100-200kmに亘るE-F層の谷が明らかとなった。これらの結果は酸素分子イオンと電子との解離再結合によるO(^1D)の生成率を評価すること, 光電子の直接励起によるO(^1D)生成率との比較を可能にする。資料番号: SA0166646000
著者
雨宮 宏 小山 孝一郎 平尾 邦雄
出版者
宇宙科学研究所
雑誌
宇宙科学研究所報告 特集 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
no.12, pp.p125-136, 1985-03
被引用文献数
1

本報告は1983年9月16日, 日没時, 中層大気観測器と共にS-310-14号機ロケットに搭載された熱的電子エネルギー分布観測器による測定結果に関する。測定はラングミュアプローブを用いるドリベステン法によっており, 高度90から218kmに亘り正常なデータを得た。観測の結果, 高度90から160kmにかけて高エネルギー尾部に非熱的電子の存在を示す凸部が見られ, その密度は熱的電子の約10_<-2>倍, 熱的電子とのエネルギー間隔は約0.3eVであった。一方, 170km以上(F層)ではその様な凸部は現われなかったが, 分布はマクスウェル分布から若干ずれた形を示した。熱的電子の温度は高度と共にゆるやかな上昇を示しF層で約900°Kとなった。非熱的電子の発生機構として振動励起されたN_2と熱的電子間の非弾性衝突が考えられる。資料番号: SA0166676000
著者
小山 孝
出版者
一般社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.243-257, 1979-05-20 (Released:2011-09-07)
参考文献数
23

Time course studies were carried out on splenic lymphoid cell subpopulations, serum antibody titer and weight of the spleens in mice infected with Rickettsia sennetsu and Rickettsia tsutsugamushi of high and low virulent strains.1. All of the mice infected with R. sennetsu Miyayama strain died in two weeks. In this case, weight of the spleens and the number of lymphoid cells, both T and B cells, increased trasiently at the time of manifestation of symptoms, and decreased later at the late stage.When the mice infected with R. sennetsu Miyayama strain were treated with tetracycline, the spleens enlarged till the convalescence and then constricted to near normal range. They enlarged with the recrudescence and constricted again when symptoms of the mice became severe, and the mice died finally in spite of the treatment. In lymphoid cell subpopulations of the spleens, T cells began to increase first at a start of the treatment. Increase of B cells, on the other hand, ocurred later at the convalescence. Lymphoid cell subpopulations of the spleens returned to normal range temporarily when the mice were recovered by the treatment. However, the number of lymphoid cells of the spleens, both T and B cells, decreased again when the mice had a relapse of the disease and became in a critical condition after discontinuance of tetracycline therapy.High titers of serum antibodies were observed at the 4th week after infection and were maintained even when the mice relapsed into the disease and were in a critical condition.2. Most of the mice infected with Gilliam strain of high virulent R. tsutsugamushi died in two weeks. In this case, weight of the spleens and lymphoid cell subpopulations of the spleens showed changes similar to those observed in mice infected with R. sennetsu. But occasionally some of the mice were long-survived. In these mice, the spleens enlarged till the convalescence and then constricted to near normal range. In lymphoid cell subpopulations, T cells increased first prior to the convalescent stage, whereas, increase of B cells ocurred when the mice recovered.High titers of serum antibodies were observed at the 4th week after infection and were maintained for a long time.3. The mice infected with Irie strain of low virulent R. tsutsugamushi progressed subclinically. In this case, the spleens began to enlarge from the 2nd week to the 3rd or the 4th week after infection and c/a then constri ted to near normal r nge. T cells in the spleens began to increase at the 2nd week. On the other hand, B cells continued to decrease till the 3rd week and then increased. Finally, the number of lymphoid cells of the spleens and their subpopulations recovered to normal range.Serum antibodies were detected at the 2nd week after infection. They reached to high titers at the 4th week and were maintained in high titer for a long time.These findings suggested that increase of T cells had a very important role on recovering from rickettsial infections and that humoral immunity could not prevent the development of the rickettsial infections but cellular immunity could prevent it.
著者
川島 高弘 小山 孝一郎 鈴木 勝久 岩上 直幹 小川 利紘 置田 彩子 福山 恒太 野田 亮
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告 (ISSN:02852853)
巻号頁・発行日
vol.95, pp.1-28, 1997-08

1996年2月11日20 : 00JSTに鹿児島宇宙空間観測所より打ち上げられた観測ロケットS-310-24号機により高度100&acd;160kmにおける窒素分子の振動温度, 回転温度, 数密度の同時観測に成功した。電子銃を用いて大気中の窒素分子を電離し, 窒素分子イオンからの発光スペクトルの1つである1st Negative Bandを高感度の分光器で測定することで各物理量を求めた。またこの実験の最中, 電離中間層が高度140km近辺に発生しており, 世界で初めて電離中間層中の中性大気の数密度, 温度を観測した。観測された温度の高度分布は通常の大気モデルと違い, 鉛直波長40kmほどの波動構造を示していることがわかった。この現象を潮汐波による変動と仮定して簡単な1次元大気物理シミュレーションを実行して検討した。振動温度に関しては本観測器で値を正確に決定できるほど高温に振動励起されておらず上限を与えるにとどまったが, 上限値は過去のO'neil (1974) の測定と矛盾しない。
著者
雨宮 宏 小山 孝一郎
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告. 特集 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.25-33, 1990-03

本報告は1988年1月25日11時に内の浦から打ち上げられたK-9M-81号ロケットにより観測された電離層正イオン密度および熱的電子のエネルギー分布に関する。今回の測定では真空封じファラデーカップを使用し特に電子の高エネルギー尾部の測定に重点を置いた。正イオン電流は90kmから, 熱的電子の高エネルギー尾部は170km以上の高度で観測出来た。正イオン飽和電流と電子温度計のデータから求めたプラズマ密度を従来の冬の同じ時刻のデータと比較した。F層では比較的再現性の良い密度分布が得られたが, E層は従来のデータより多少くい違いを示した。
著者
小山 孝一郎 雨宮 宏 Piel A. Thiemann H.
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告. 特集 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.3-23, 1990-03

高度100km&acd;120km付近において電子温度を中性ガス温度より高くする熱電子の加熱機構を探るため1988年1月25日, 1月26日日本標準時間午前11時にK-9M-81号機及びS-310-18号機がそれぞれ発射された。太陽電波束は1月25日, 26日はそれぞれ94.9,93.5で太陽黒点数は33及び44であった。K-9M-81号機において得られた電子温度は高度100kmではほぼ中性ガス温度を示し, S-310-18号機においては高電子温度層が見られ, 層中の最大電子温度は700Kであった。両者の違いはSq電流系の目玉からの距離によるものと考えられる。