著者
各務 彰洋 花井 泰三 本多 裕之 小林 猛
出版者
公益社団法人日本生物工学会
雑誌
生物工学会誌 : seibutsu-kogaku kaishi (ISSN:09193758)
巻号頁・発行日
vol.73, no.5, pp.387-395, 1995-09-25
被引用文献数
9

This paper deals with the quality modeling of Ginjo sake using a neural network (NN) and genetic algorithm (GA). A NN model was constructed to estimate 7 sensory evaluations concerning the quality of Ginjo sake from 18 chemical component analytical values. The performance index, J, of the NN model was significantly small compared with that obtained using multiple regression analysis (MRA). Using the model, analytical data on the chemical components was estimated from the 7 given sensory evaluation values by means of a genetic algorithm, which was employed as an optimizing method. It was found that almost all the estimated values coincided with the actual values within an error range of less than 0.3.
著者
山野 大星 小林 猛 渡邉 秀樹 井庭 崇
出版者
ヒューマンインタフェース学会
雑誌
ヒューマンインタフェース学会論文誌 (ISSN:13447262)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.99-114, 2023-05-25 (Released:2023-05-25)
参考文献数
31

The authors recognized that in the field of education, service design is a methodology to create new value by designing not only student learning but also a mechanism that enables students’ continuous learning. In this study, we conducted a one-day Pattern Language Workshop as a service design approach using the "Pattern Language for Learning Architecture" created in advance by teachers as an interface between "new students" and "new learning" in architectural design courses at two technical colleges. The pre- and post-workshop questionnaire surveys revealed that the Pattern Language Workshop was effective in reducing new students' anxiety about "participation" in learning and their anxiety about "learning" arising from being unable to see the entire picture of learning. In addition, a quantitative text analysis of the free response questions in the questionnaires revealed that new students, who had dreams of working in the field of architecture in the future but were anxious about learning at the time of their enrollment before the workshop, had their levels of "anxiety about learning" reduced after experiencing the workshop in a fun way. It became clear that the Pattern Language Workshop as a service design method, as a map, can provide support for students.
著者
山野 大星 小林 猛 井庭 崇
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.45127, (Released:2022-07-26)
参考文献数
18

本研究では,専門学校の建築専門職教育における住宅設計課題において,パターン・ランゲージを用いた評価作成と指導の有効性を明らかにすることを目的に研究授業を実施し,その効果を検討した.研究授業前に教員グループによってグループ設計課題「バイオクライマティックデザインによる住宅設計」のパターン・ランゲージ及びルーブリックを作成した.パターン・ランゲージを用いて設計演習の授業内でワークショップを行なった処置群と通常の設計演習の授業を行った対照群とを比較した.処置群,対照群ともに事前に提示していたルーブリックによる教員の作品評価および質問紙調査による学生の授業で「身につける力」の自己評価においても,処置群が高いことを確かめ,パターン・ランゲージを用いた指導の有効性を明らかにした.また,処置群の中でもパターン・ランゲージの内容を理解して,積極的に活用するグループの作品の評価が高いことも確認した.
著者
小林 猛久 淺間 正通 小林 稔 杉本 昌昭 西岡 久充 田中 美和
出版者
和光大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

地元中小企業がその機動力を以て大学教育に積極的に関与し、同時に学生達もそれらの中小企業から定期的なフィードバックを得て商品の企画開発、ビジネスコミュニケーションの実用的具現など、欧米的なインターンシップの実質を担保しながら実効を得られるシステムを構築できた。そしてこの実践により、多くの学生が地元の中小企業への就職を考えるようになり、実際に複数の学生が就職を果たすという具体的成果が出た。
著者
土井 悦四郎 小林 猛 久保田 清 河村 幸雄 上野川 修一 松野 隆一
出版者
京都大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1991

本研究班は2グループよりなる。1のグループは、化学工学的手法を用いて研究を行い、2のグループは、分子論的手法を用いて、研究し、両者の討論により研究を進めてきた。1のグループは、食品のマイクロ波加熱を、速度論的に解析する手法を開発し、エクストルージョンクッキング、高周波処理による水分収着挙動を熱力学関数による解析を行った(久保田)。高度不飽和脂肪酸の包括、粉末化による酸化抑制効果を包括剤としてマルトデキストリン、プルラン、カゼインナトリウウム、及びゼラチンを使用し、酸素透過速度により評価した。そして拡散速度が、膜の含水率に依存する事を見いだした(松野)水/油/乳化剤の三成分よりなるW/O/W型エマルシヨンについて分散小胞粒子の水透過性、ゼーター電位に及ぼす小糖類の影響を詳細に調べた(松本)。2のグループは、モノクローナル抗体を用いて、β-ラクトグロブリンの変性構造の中間状態における立体配置を検出することに成功した(上野川)。α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリンの混合系あるいは他のタンパク質の加熱ゲルの構造と、ゲル形成機構を明らかにした。大豆タンパク質の加工特性並びに生理機能(抗高血圧症)の分子機構を検討した(河村)。卵白アルブミン、血清アルブミン、リゾチームなどの各種食品タンパク質の加熱ゲル形成過程を詳細に検討し、普遍性のあるゲル網目構造の形成機構に関するモデルを構築し、その妥当性を証明した(土井、中村)。1と2のグループの結果を総合して食品物性の分子論的知見と化学工学的手法による結果の矛盾点を討論し、食品物性研究の新しい方向を見いだした。以上の結果は今後のわが国の食品科学研究にたいして新しい方向を与え、食品製造、加工の実用面にも大いに貢献するものである。
著者
花井 泰三 西田 淑男 大楠 栄治 本多 裕之 深谷 伊和男 小林 猛
出版者
公益社団法人日本生物工学会
雑誌
生物工学会誌 : seibutsu-kogaku kaishi (ISSN:09193758)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.283-289, 1995-07-25
被引用文献数
6

To control Ginjo moromi fermentation automatically, experimental fermentations based on two types of fuzzy control were carried out. One fermentation (100 kg total rice) was controlled by a Toji (a sake-brewing expert), three (1 run with 10 kg total rice ; 2 runs with 100 kg total rice) by fuzzy rules based on statistically analyzed data, and two (1 run with 10 kg total rice ; 1 run with 100 kg total rice) by fuzzy rules based on framework rules. The concentrations of chemical components, physical properties and concentrations of flavor components had almost the same values in all these modes of control, suggesting that Ginjo sake can be made under fuzzy control with almost the same quality as that made under the manual control of a Toji.
著者
小林 猛 大塚 隆信 河合 憲康
出版者
中部大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

1. MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法における免疫誘導効果(小林)MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法をマウスのメラノーマモデルで実施し、Heat Shock Proteinが関与する癌細胞特有の免疫誘導があることを確認した。2. MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法の臨床研究(小林)前年度に実施したMCLの安全性試験の結果を基にして、中部大学にてGMP基準に準拠した患者用MCLの調製を行った。倫理委員会の審査体制が整った戸畑共立病院がん治療センターにおいて、MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法の臨床研究を開始した。喉頭部に直径7cmもの腫瘍がある患者に、最初は通常のサーモトロンRF-8による温熱治療を行い、腫瘍部位の温度は42.1℃までしか加温されないことを確認した。6日後にMCLを腫瘍部位に投与してからサーモトロンRF-8による温熱治療を行った所、44.3℃まで腫瘍部位が加温されることを認めた。さらに、in vitroの細胞実験で、42.1℃と44.3℃の加温を30分間行い、癌細胞の死滅率は44.3℃の方が10,000倍も高いことを確認した。現在、この患者の経過観察中である。3. MCLを使用した温熱療法のための倫理委員会への提出書類の整備(大塚および河合)名古屋市立大学において、大塚は整形外科領域の骨肉腫などに対するMCLの投与方法や投与量の設定根拠などを定めた。同様に、河合は前立腺がんなどを対象とした場合のMCLの投与方法や投与量の設定根拠などを定めた。
著者
立木 実 森田 英一 山田 健二 方 暁東 小林 猛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SCE, 超伝導エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.96, no.333, pp.25-30, 1996-10-30

Pulsed Laser Deposition(PLD)法に特有の, 液滴状粒子を排除するのに大変有効である一方, 活性成長種が基板に到達しにくい, 低圧での薄膜堆積速度が小さいという, 従来のエクリプスPLD法の弱点を克服することを目的として, 複数のリング状により遮蔽マスクが構成されるエクリプス・エンジェルPLD法を新たに提案し, シミュレーシヨン及び実験の両面から特性を評価した. その結果, YBa_2Cu_3O_xの成膜において雰囲気酸素圧0.1Torr以下の低圧域での堆積速度が向上し, フレーミングストリークカメラによるプルーム像の高速観察の結果, マスク構造の中心部を通ってくる発光粒子群が基板に到達できることを確認した.