著者
小澤 真
出版者
日本フランス語教育学会
雑誌
Revue japonaise de didactique du français (ISSN:18805930)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.292-303, 2018

<p>フランス語版ディズニーソングを用いたフランス語学習の実践報告である。この方法の対象はフランス語を苦手とする学生たちで,初等文法についてはひとまず終えてい る。従来のシャンソンを使用した方法との違いは,歌詞の翻訳を重視し,フランス語で歌うだけでなく,日本語に訳したものも歌ってみるという点にある。これにより,モチ ベーションを引き上げ,翻訳の練習としても有効である。</p>
著者
小澤 真希子 岸野 友祐 津山 悠 川畑 健 牛草 貴博
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.75, no.11, pp.e199-e204, 2022 (Released:2022-11-30)
参考文献数
13

夜間行動を主訴として行動診療科に来院した高齢犬24頭を対象とし,後ろ向き調査を実施した.夜間行動の要因疾患は認知機能不全症候群(CDS),皮膚疾患,腫瘍性疾患,クッシング症候群/下垂体腫瘤が多かった.対象症例の約5割でCDSが夜間行動の要因疾患として診断されたが,身体疾患は8割以上で診断され,身体疾患の診断率がCDSの診断率を上回った.夜間行動として運動と発声をともに示した犬ではCDS保有率が約9割であったが,運動のみあるいは発声のみ示した犬では4割以下であった.追跡調査の結果,夜間行動は約6割の犬で死亡時まで継続したが,要因疾患の治療で完治に至った犬も約2割認められた.本研究の結果から,高齢犬の夜間行動は身体疾患の関連するものが多く転帰は保有疾患ごとに異なるため,鑑別診断がきわめて重要であることが示唆された.
著者
小林 由紀子 江連 亜弥 小澤 真美子
出版者
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
雑誌
理学療法 - 臨床・研究・教育 (ISSN:1880893X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.86-88, 2016

リハビリテーション部署の産前産後休業および育児休業(以下,産休育休)の取得状況を検証するため,医療法人敬愛会リハビリテーション部における産休育休の取得状況と妊産婦がかかえる問題について検証した。方法は,医療法人敬愛会リハビリテーション部の職員を対象に,過去10年間の職員総数,男女比,経験年数,離職者数,産休育休取得者数等を調査した。また,産休育休取得者には,産休取得時の経験年数,産休育休の期間についてアンケートを実施した。結果は,職場の動向について,離職率は近年横ばいとなり,療法士の経験年数は中堅層以上が若手層を上回っていた。産休育休取得者は増加傾向が認められた。アンケート結果では,産前休暇は,約3割が体調不良により早めに取得した。育休復帰時期は,半数近くが予定より早く復帰した。産休育休取得者に増加傾向が認められたのは,職場が安定し中長期的な人生設計が立てやすくなったことや,子育て世帯によるロールモデルの蓄積などとの関連性が推察された。育休終了時期に関しては,保育所不足の問題が大きく関与していた。<br>
著者
小澤 真一郎 岡室 彰 高橋 裕一郎
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.397-407, 2009-03-31

可溶性および膜タンパク質の精製においてカラムクロマトグラフィーは最も有効な手法の一つである.本章では,一般的によく使われるカラムクロマトグラフィーの方法について紹介する.
著者
小澤 真 大橋 和彦 小沼 操
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.67, no.12, pp.1237-1241, 2005-12-25

ニューカッスル病(ND)はニューカッスル病ウイルス(NDV)により引き起こされる鶏の最も重要な感染症のひとつあり, 生および不活化ワクチンにより制御されている.しかしNDVは多種類の野鳥など, ワクチンされていない鳥に感染し, これらの感染がNDの発生・伝播に重要な役割を果たしているので, 野外での新たなNDの制御法が必要である.ファージディスプレイ法は目的の標的分子に結合するペプチドの検索方法として有用であり, バイオパンニング法によりNDV結合性ペプチド3種類(EVSHPKVG, WVTTSNQW, およびSGGSNRSP)を同定した.ファージ上のこれらのペプチドのNDV結合特異性は抗NDV鶏血清を用いた競合ELISA法により確認された.またこれらのアミノ酸配列をもとに作製した合成ペプチドはin vitroにおいて部分的にNDVを中和した.今回同定したペプチドモチーフは, 免疫系に依存することなくNDV感染を阻止する新規分子の同定へと発展する可能性を有している.
著者
小澤 真佐也 エリック チェン 伊藤 光恭 羽鳥 光俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.397, pp.115-121, 2007-12-12

近年利用者が増加してきているVoIPネットワークに対する脅威として,いろいろな攻撃手法が存在する.その中にSIPプロトコルスタックが実装されたネットワーク機器を標的としたFuzzing攻撃という手法がある.Fuzzing攻撃とは,標的の例外処理の脆弱性を狙い,標準仕様で定義されていない値などが含まれたSIPメッセージを送信することによって標的をクラッシュさせる攻撃である.本論文では,様々なFuzzing攻撃の手法を網羅的に想定し,その想定した手法に基づいた検知ルールを策定する.また,様々なFuzzing攻撃に対しこれらのルールでの検知率を調べ,その有効性を確認した.