著者
田崎 和江 キリー ブランドン 山本 幸子 佐藤 誠 林 隆志 竹原 照明
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.65, no.9, pp.383-392, 2016-09-15 (Released:2016-09-15)
参考文献数
26
被引用文献数
1 1

近年,河川や湖沼,海洋の放射能による環境汚染が問題になっており,物理的・化学的対応がなされている。また,持続的な環境修復という視点から,低濃度でしか存在しない場合でも生物濃縮機能の利点からバイオレメディエーションが注目されている。本研究では,身近な現象として貯水池(金沢市俵町大池)に大量発生し用水溝を詰まらせているアオコ(Phytoplankton biomass),オオマリコケムシ(Pectinatella magnifica),珪藻などについて生物的環境浄化の視点から研究を行った。これらの微生物についてICP-MSとSEM-EDSを用いて観察したところ,生息するこれらの微生物にストロンチウムを収着する機能があることが明らかになった。さらに,アオコが発生した池の水に焼成したゼオライトを投入したところ,急速に水が澄む現象を認めた。身近な汚染環境の浄化に土着の微生物が密接に関与している事実と安価・簡便な環境修復技術を資料として提供する。
著者
馬場 亮 小暮 啓介 山地 七菜子 川崎 茉里奈 川田 学 酒巻 江里 三浦 紫陽子 藤田 理恵子 藤田 桂一 山本 幸成 荒川 祐一 戸野倉 雅美 松木薗 麻里子 高橋 香 鴇田 真弓 市橋 弘章 伊藤 寛恵 文原 千尋 藤野 浩子
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.93-96, 2016

<p>歯周病をはじめ,犬の歯科疾患の中には,抜歯をせざるを得ないことも少なくない。歯科治療中は超音波スケーラーによる歯石除去やバーによる歯の分割,歯槽骨の切削時に頻繁に冷水を歯面や口腔粘膜に接触させる。そのため,生体はより熱を失いやすくなり,術中に低体温症をしばしば発症する。今回,動物用歯科ユニット(オーラルベットⅡ,発売元 モリタ製作所 製造販売元 モリタ東京製作所)内の洗浄水を加温し,その温水を歯科処置中に使用することによって,術中の低体温症に対する予防効果を検討した。症例は体重,体格(BCS),年齢を揃えて,温水群と冷水群の2群に区分した。術中に体温が36.9℃に達するまでの体温低下の速度の違いを2群間で比較検討した。2群間において,36.9℃までの体温の低下速度に有意な差は認められなかった。しかしながら,復温後の体温の上昇速度では,温水群は冷水群に比較して有意に速いことが示された。</p>
著者
清水 喜久雄 中嶋 隆登 松尾 陽一郎 日高 雄二 佐藤 典仁 山本 幸佳
出版者
日本放射線安全管理学会
雑誌
日本放射線安全管理学会誌 (ISSN:13471503)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.52-58, 2016 (Released:2016-07-26)
参考文献数
16

The biological dosemeter that directly reflects cellular responses to ionizing radiations in living organisms would be useful for the protection of human health against exposures. We are aiming at developing a novel dosimetric system using DNA molecules as a radiation sensor. DNA molecules are irradiated and the resulting DNA damages are quantified by real-time PCR (quantitative PCR, qPCR) reactions.  We investigated DNA lesions caused by gamma ray or carbon ion particle irradiation and revealed that the extent of DNA amplification negatively correlated with the greatness of LET of exposed radiations. While ionizing radiations elicit not only DNA strand breaks but 8-hydroxy-2′-deoxyguanosine (8-OHdG) production, the amount of 8-OHdG produced by the high-LET carbon ion particle irradiation was at a similar level to that by low-LET gamma ray irradiation, demonstrating that 8-OHdG production was not affected by the greatness of LET. These results suggest that the extent of DNA strand breaks, not the amount of base damages such as 8-OHdG, is influenced by the greatness of LET and causes negative effect on DNA amplification.
著者
山本 幸正 Yukimasa Yamamoto 湘北短期大学 Shohoku College
出版者
湘北短期大学・紀要委員会
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.29, pp.109-120, 2008

敗戦後に公布された法律、たとえば姦通罪を廃止した改正刑法、あるいは優生保護法などが文学に与えた影響は決して小さなものではなかった。しかし1958 年から完全に施行された売春防止法が文学に与えた影響については、これまでさほど論じられて来なかった。本稿では、敗戦後に小田原にあった抹香町という「淫売窟」を舞台に数々の作品を発表し、ブームにまでなった川崎長太郎の諸作品を読むことを通して、売春防止法と文学の関わりの一側面について考察することを試みた。「娼婦」一般ではなく、ひとりの女の肉体を通して売春防止法と対峙した私小説家の姿は、売春防止法以後の買売春と文学の関わりを考える上でも、看過することのできないものである。
著者
山本 幸正 Yukimasa Yamamoto 湘北短期大学 Shohoku College
巻号頁・発行日
no.29, pp.109-120, 2008-03-31

敗戦後に公布された法律、たとえば姦通罪を廃止した改正刑法、あるいは優生保護法などが文学に与えた影響は決して小さなものではなかった。しかし1958 年から完全に施行された売春防止法が文学に与えた影響については、これまでさほど論じられて来なかった。本稿では、敗戦後に小田原にあった抹香町という「淫売窟」を舞台に数々の作品を発表し、ブームにまでなった川崎長太郎の諸作品を読むことを通して、売春防止法と文学の関わりの一側面について考察することを試みた。「娼婦」一般ではなく、ひとりの女の肉体を通して売春防止法と対峙した私小説家の姿は、売春防止法以後の買売春と文学の関わりを考える上でも、看過することのできないものである。
著者
山本 幸正 Yukimasa Yamamoto 湘北短期大学 Shohoku College
出版者
湘北短期大学・図書館委員会
雑誌
湘北紀要 (ISSN:03859096)
巻号頁・発行日
no.30, pp.143-154, 2009

1950 年に発表された「抹香町」以降、徐々に醸成されていった川崎長太郎のブームは、平野謙が「新事態」と呼んだように、マスメディアの時代における文学について再考を促すものだった。本稿は、『自選全集』にも収録されず読まれないままになっている川崎の作品が、先行作品のメタ言説となっていることを明らかにし、次いでその作品を享受した女性読者を分析することで、1950 年代における小説(家)と読者の関わりの一端をあきらかにすることを試みたものである。
著者
山本 幸代 須貝 哲郎 麻生 五月 渡辺 加代子
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.405-412, 1982 (Released:2010-06-04)
参考文献数
7

ビタミンEとビタミンCの合剤であるユベラC顆粒 (エーザイK.K.) の色素沈着に対する治療効果を評価するとともに, 不定愁訴に対する改善効果をも検討した。対象は肝斑53例, 炎症後色素沈着36例の計89例で, 年令21才から59才にわたる女性のみである。ユベラC3gを分三毎食後6カ月間服用, 他の薬剤は内服外用とも一切行なわなかった。ユベラCを6カ月間完全に服用したのは肝斑26例 (49.1%), 炎症後色素沈着15例 (41.7%) で, 色素沈着の軽減については, 肝斑群で有効19.2%, やや有効23.0%, 炎症後色素沈着群では有効40.0%, やや有効6.7%であった。不定愁訴改善については, 肝斑群で有効56.5%, やや有効13.0%, 炎症後色素沈着群で有効42.9%, やや有効21.4%であった。患者評価では, 肝斑群で有効53.8%, やや有効30.8%, 炎症後色素沈着群で有効53.3%, やや有効40.0%と有効率がさらに高くなっていた。なお, 副作用は全例に認めなかった。
著者
山本 幸代 須貝 哲郎 奥野 富起子
出版者
日本皮膚科学会大阪地方会
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.305-308, 1979

リール黒皮症40例, うち原因不明5例と肝斑およびその他の顔面色素沈着症34例の計74例を対象としてY-Gテストを施行した。原因の判明したリール黒皮症群は安定積極型が多く, また比較的心配症でも神経質でもないためかえって, 顔面が黒くなるまで放置した無神経さがあるといえる。対照群はむしろ性格的に問題が多かったが, これはわれわれの外来での印象とよく一致していた。例数は少ないが原因不明の黒皮症患者の性格がやや特異的であった。

1 0 0 0 OA ラヂオと地圖

著者
山本 幸雄
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理 (ISSN:21851697)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.389-394, 1941-07-01 (Released:2010-03-19)

1 0 0 0 OA 一つの問題

著者
山本 幸雄
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理 (ISSN:21851697)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.254-256, 1939-04-14 (Released:2010-03-19)