著者
鈴木 千晶 藤崎 賢二 渥美 雄介 竹村 実紀 水野 孝一 永峯 岳樹 天野 智康 山本 英雄 高橋 護
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.273-281, 2017 (Released:2017-04-20)
参考文献数
22
被引用文献数
2 3

The purpose of this study is to measure the hemodynamics on the effect of Valsalva maneuver aiming at pulmonary thromboembolism (PTE) using 2-dimensional (2D) phase contrast imaging of magnetic resonance image (MRI), Philips Ingenia 3.0-tesla (T). The maximal inspiration reduced the blood flow rate in various degrees at all measurement positions, superior vena cava (SVC), inferior vena cava (IVC), pulmonary artery (PA), ascending aorta (AA), and descending aorta (DA). This result suggests that the contrast effect in the PA might become weak during general PA phase to give a substantial influence of Valsalva maneuver in the condition after maximum inspiration. A contrast-enhanced computed tomography (CT) examination aiming at detection for PTE should be scanned without an advance maximum inspiration.
著者
芥野 絵理 菊池 幹 百名 洋平 吉村 仁 折口 秀樹 林谷 俊児 毛利 正博 山本 英雄 瀬筒 康弘 山本 雲平 宮田 健二 野間 充 多治見 司
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.44, no.SUPPL.2, pp.S2_93-S2_97, 2012 (Released:2013-09-18)
参考文献数
7

急性冠症候群において致死性不整脈が出現し得ることは広く知られており,一般的には虚血心筋の再灌流時に発生すると考えられている.電気生理学的機序により急性冠症候群時の致死性不整脈発生機序は理論づけられているが,臨床的にどのような因子が影響を及ぼしているかは明らかとなっていない.今回,われわれは,2010年1月から2011年6月までの18カ月間に,当院において急性冠症候群に対する緊急経皮的冠動脈形成術を行った208例において,致死性不整脈出現にどのような因子が関与しているかを検討した.208例中18例において,急性期に心室頻拍/心室細動(VT/VF)などの致死性不整脈が出現した.致死性不整脈出現例での責任冠動脈は左冠動脈主幹部(LMT)が1例,左前下行枝(LAD)が5例,左回旋枝(LCX)が2例,右冠動脈(RCA)が10例であった.基礎疾患でのリスクファクターを検討したところ糖尿病を有する症例に多く,左右の冠動脈では右冠動脈を責任病変とする症例で出現しやすいという結果であった.
著者
矢萩 幸一 宮地 悟史 春日 正男 山本 英雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.12, pp.19-24, 2002-02-07

近年、長寿化、少子化による社会の高齢化が進んでいる。将来4人に1人が高齢者と言われる超高齢化社会を迎えようとしている今、介護者の減少、介護者の高齢化に伴い、介護者の負担の軽減が一つの重要な課題である。そのような観点から本稿では、遠隔地からの介護支援システムヘの適用を目的とし、対象の肌色情報とブロックマッチング法による対象の動き情報を用いて被介護者の位置を検出し、注目する画像領域を切り出して高解像映像として遠隔地側に提供する"部分領域画質制御"を行う遠隔映像モニタリングシステムを提案し報告する。
著者
矢萩 幸一 宮地 悟史 長谷川 光司 春日 正男 山本 英雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.21, pp.19-24, 2001-03-01
被引用文献数
1

肢体不自由者の多くは生活の大部分を介護者に依存している。また、将来4人に1人といわれる超高齢化社会を迎えようとしている今、介護者の減少、介護者の高齢化に伴い、介護者の負担の軽減が大きな問題となっている。本稿では、被介護者の状態を遠隔地からモニタリングするシステムへの適用を目的として、受信側からの操作により、適応可変解像度符号化(デジタルズーム)を応用し、注目部分の映像を全体シーンから切り出してこれに符号化レートを集中させることにより、その部分映像をより鮮明に伝送表示する映像モニタリングシステムを検討し、特定の状況下であるがその画質評価結果を示す。
著者
村谷 拓郎 山本 英雄 衣畑 晃治 村上 仁己
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.6, no.12, pp.33-39, 1982

国際TV伝送の需要は, 急速なのびを示しており, 80年代の後半には, 抜本的な対策を必要とすることが予想される。さらに今後インテルサットは, テレコンファレンス等の新しいディジタルトラフィックを効率よく伝送する手段が必要となる。このような状態に対処するには, TVやビデオコンファレンス等のoccasional serviceを対象としたデマンド割当てによる画像TDMA方式をインテルサット衛星システムは導入することが有効である。このような新しい伝送システムの導入には, 新しい周波数チャンネルを必要とするが, 1979年WARCで割当てられた新バンドの中継器をこれに使用することが出来る。画像TDMA方式は, 将来SS/TDMA方式に発展させるにとが可能であり, そうなれば, 将来はFMによるTV伝送に較べ実に10倍以上の周波数有効利用が実現できる。また画像TDMA方式にはインテルサットの小型標準地球局(標準B地球局 : 約13mφの地球局アンテナを持つ)も参加できるので, 画像, 電話全ての伝送をディジタル化した大容量全ディジタル衛星システムの実現への道が開ける。
著者
後藤隆志 武藤康平 山本英雄 平野智大 見神広紀 木村啓二 笠原博徳
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.12, pp.1-7, 2013-12-09

本論文では,スマートフォンやタブレット等で広く用いられる Android において,従来マルチコアプロセッサ上での並列化が困難で,その高速化が望まれていた 2D 描画ライブラリ Skia を,OSCAR 自動並列化コンパイラにより,プロファイラ情報に基づいた自動並列化を行う手法を開発したのでその方法を説明する.OSCAR コンパイラは Parallelizable C により記述された逐次プログラムから様々な粒度で並列化解析を行い,自動的に並列化 C ソースを出力する.しかし,Skia は Android 内のライブラリであり,利用する描画命令ルーチンにより制御フローが大きく変化するため,最適な並列化解析を行うことが困難である.そこで,本論文では Skia のような制御フローがコンパイル時に特定できないプログラムに対し,Oprofile を用いて取得したプロファイル結果を OSCAR コンパイラにフィードバックすることで,並列化対象を特定の領域に絞り,高い性能向上が得られる手法を提案する.なお,並列化対象領域が Parallelizable C コードでない場合でも,解析結果により実行コストが大きい部分から Parallelizable C に変更し,チューニングを施すことで並列化が可能となる.本手法を,描画ベンチマークとして広く使われている 0xbench を NVIDIA Tegra3 チップ (ARM Cortex-A9 4 コア) を搭載した Nexus7 上で評価を行った.並列化 Skia の実行においては,並列化部分の速度向上を正確に評価するため, Android を core0 に割り当て,残り 3 コアを Skia が利用できる形とした.評価の結果として,DrawRect で従来の 1.91 倍である 43.57 [fps],DrawArc で 1.32 倍の 50.98[fps],DrawCircle2 では 1.5 倍の 50.77[fps] といずれも性能向上結果が得られた.
著者
山本 英雄 佐治 佳一 甲斐 創
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会年次大会講演予稿集 (ISSN:13431846)
巻号頁・発行日
no.2009, pp."10-1-1"-"10-1-2", 2009-08-26

This paper describes how we broadcast one of the longest live program "Hakone-Ekiden" relay race using HDTV signal from shooting through transmit, and details about the latest equipments we developed, effect upon our production operation.
著者
鎌田 一雄 山本 英雄 湯山 一郎 塩野目 剛亮
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.68, pp.7-12, 2005-05-13
被引用文献数
21

本報告は、携帯テレビ電話などの映像伝送系(メディアコミュニケーション)を利用した手話コミュニケーションサービスの構築を、主として社会的要因の視点から議論する.先の報告で述べたように、手話によるコミュニケーションサービスの利用者は、手話ということばを使用している聴覚に障害がある特別な人たちのみだけではなく、日常生活で日本語を使用している聴者も同じように利用者となる.また、サービスの構築はメディアコミュニケーションの技術的な側面だけでなく、社会的な側面からの検討も重要であることがわかる.本報告では、社会的な要因を中心として、サービス提供のための課題を社会システムの構築とそのための運用という観点から議論する.
著者
鎌田 一雄 山本 英雄 湯山 一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.635, pp.1-6, 2004-01-23
被引用文献数
1

ネットワーク社会において、情報通信端末などの情報機器類の操作を通して利用者は情報の発信・受信などの情報活動が自由にできることを期待している.しかしながら、情報通信機器類の操作が自由にできない、あるいは希望する情報へのアクセスが難しいなどの情報活動の範囲・質などに利用者ごとの格差が生じていることも指摘されている.このような情報格差(ディジタル・デバイド)を軽減・解消するための政策、支援活動もある.本稿では、利用者が特別な支援を必要とする高齢者、障害がある人達であると想定した場合に、情報活動がどのように可能な環境にあるかを情報インタフェースの観点から検討する.ディジタルデバイドの解消のためにはシームレスなコミュニケーション環境が情報インタフェースのレベルで必要であることを示す.また、このようなシームレスな情報環境を実現するためには、施策としてのユニバーサル・サービス範囲の拡大とその質の向上が必要となることも述べる.