著者
山田 敦朗 渡辺 範雄 香月 富士日 鈴木 真佐子 古川 壽亮
出版者
名古屋市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

今回我々はスマートフォンを用いた問題解決療法を計画し、開発し、本法が自閉スペクトラム症の子どもを養育する親の生活の質の改善に有用性を示すか否かを予備的に検証するための臨床試験を計画した。名古屋市立大学の倫理審査委員会の承認を得て始めるところであったが、以下の変更を行うこととしたため、分担研究者らと相談して大幅な修正を行う計画を立てた。まず、当初使用する予定だった問題解決療法アプリを、当研究に使用できるよう変更を計画した。また同時に、問題解決療法だけではなく、行動活性化療法+アサーション訓練+問題解決療法を組み合わせて行うことに変更し、これらが使用できるようにアプリを準備中である。次に、評価項目について、他の研究とデータを比較できるようにするため、主要評価項目を8週の自己記入式のProfile of Mood States 2nd Edition(POMS2)からPersonal Health Questinnaire-9 (PHQ-9)に変更し、副次評価項目も変更した。また、参加登録及び同意取得を、ホームページを通じて行うように変更することとした。具体的には、研究対象者となる者に対して、研究が行われていることを告知する。試験参加に興味を持った対象者はホームページ上から参加申し込みを行う。ホームページを通じて、試験に参加希望あるいは説明希望の連絡があった場合は、事務局より対象者に電話し、適格条件を確認し、『私のこころケア レジトレ!』アプリのダウンロードを行う。そのうえで、試験の説明を行い、同意を取得する。これら実行可能にするため、株式会社アクセライト(https://accelight.co.jp/)が開発したePRO・EDCシステムを用いることとした。
著者
伊藤 貴之 山田 敦 井上 恵介 古畑 智武 嶋田 憲司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.252-253, 1997-09-24

CADなどで生成された形状を細かい要素の集合に分割するメッシュ生成技術は、計算力学、形状表現、画像生成などの各分野に広く用いられている。もっとも有名なメッシュ生成手法の一つに、Delaunay三角メッシュ生成法がある。この方法は、平面中に与えられた多数の節点(ノード)を連結して三角形要素の集合を生成する方法であり、三角形要素の最小角度が最大になるようにメッシュを生成する。特に、形状の外周(Outside loop)、穴(Inside hole)、内部線分(Inside wire)などを制約条件にして(図1(a)参照)、制約条件を破損しないように三角メッシュを生成する、制約つきDelaunay三角メッシュ生成法が広く実用されている。ここでいう「制約条件を破損しない」とは、制約条件を構成するすベての線分(制約線分)が1個または2個の要素の辺となるように三角メッシュを生成することを意味する。制約つきDelaunay三角メッシュ生成法の典型的なアルゴリズム[1]では、制約線分がない状態で三角メッシュを生成し、そのメッシュに制約線分を追加し、制約線分と交差する要素を除去し、その領域におけるメッシュを再生成する(図1(b)参照)。しかしこの手法では、非常に多数のノードや制約線分をもつ場合に、要素と制約線分の交差判定処理、および再メッシュ生成処理の処理時間が大きくなる。本報告では、要素と制約線分との交差判定などの処理時間を低減する、制約つきDelaunay三角メッシュ生成法の効率的な実装方法(図1(c)参照)を提案する。本手法では、まず制約線分に接するノードを処理し、2辺が同一制約線分と文差する三角形がある場合には、メッシュをそのノードの処理前の状態に戻し、別のノードを先に処理する。この処理を終えた時点で、すべての制約線分は1個または2個の三角形要素に共有された状態となる。その後に、制約線分に接しないノードを処理して三角メッシュを完成する。この時、制約線分に接しないノードの処理において、新しい三角形要素と制約線分の交差判定をすることなく、制約線分の破損を防ぐことができる。よって、従来の手法よりも、制約線分との交差判定を少なくすることができる。

3 0 0 0 OA 盆踊りの所作

著者
山田 敦子
出版者
高知大学教育学部
雑誌
高知大学教育学部研究報告 (ISSN:1346938X)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.203-218, 2009-03-16
著者
山田 敦子
出版者
日本国際情報学会
雑誌
国際情報研究 (ISSN:18842178)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.58-70, 2012-12-20 (Released:2014-03-13)
参考文献数
52

George MacDonald (1824-1905), Scottish author, published his first three short fantasy works for children in 1864. The Shadows is one of them. The shadow represents a human soul. On his deathbed, Ralph, the main character, sees a vision, and he is chosen as the King of the fairyland by the Shadows, then he is carried, on the shoulders of Shadows, to the fairyland or the border of the afterworld. Ralph sees a group of mysterious Shadows there. Although The Shadows consists of very complicated symbolical scenes, images, and words, my close analysis of the workings of Shadows and the visions of Ralph gives the following conclusion: The Shadows is a declaration of MacDonald's idea of salvation(Universalism), because all Shadows try to lead not only Ralph but also all people to salvation in the story.
著者
永井 富裕子 青井 裕美 國見 聡子 河村 彩 山田 敦子 小泉 朱里 山口 貴史 須賀 新 糸賀 知子 西岡 暢子
出版者
日本産科婦人科内視鏡学会
雑誌
日本産科婦人科内視鏡学会雑誌 (ISSN:18849938)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.525-528, 2013 (Released:2014-06-16)
参考文献数
11

Atypical polypoid adenomyoma (APAM) is an endometrial tumor that arises from the uterine corpus or cervix in premenopausal woman. Although APAM is pathologically benign, it should be distinguished from atypical endometrial hyperplasia and complex invasive endometrial adenocarcinoma (G1) because these conditions are similar and often coexist. We report a patient with APAM treated with hysteroscopic transcervical resection (TCR). The 28-year-old nullipara patient had hypermenorrhea for 1 year and genital bleeding for 3 months. Ultrasound and MRI revealed a 27 mm×12 mm tumor in the uterine cavity, which was considered to be an endometrial polyp or submucosal myoma. TCR was performed after GnRHa administration for 3 months. Pathological diagnosis showed APAM. Dilatation and curettage was performed 1 month after surgery, showing several residual atypical glands of APAM. The patient was followed every 3 months, and no recurrence of APAM has been detected for 1.5 years. Although clinical management of APAM has not been established, TCR is a reliable procedure for conservative treatment under careful follow-up.
著者
高橋 徹 富田 恵一 若杉 郷臣 山田 敦 折橋 健 古賀 信也
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物学会研究発表会講演論文集 第19回廃棄物学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.208, 2008 (Released:2008-11-25)
被引用文献数
1

木質系バイオマス燃焼灰の化学組成および有害物質の溶出試験について検討した結果、燃焼灰には肥料主成分が多く含まれており、肥料として十分に利用できることが分かった。また一部の木質バイオマス燃焼灰の溶出液には基準値以上の六価クロム溶出が確認されており、ストーブ材質からの腐食、防腐剤を原料とした燃料からの汚染および木質ペレット燃料中に含有していると推測される。ペレット原料中のクロムは自然由来ではなく,破砕工程,おが粉製造工程およびペレット製造工程で混入したクロムが燃焼し,濃縮・酸化され,六価クロムの溶出が発生したと考えられる。さらに、木質バイオマス燃焼灰を有効利用するために、堆肥と燃焼灰を混合したペレットを製造し、肥料としての安全性を検討した結果、有害成分は基準値以下であり、有害金属溶出試験についても全ての項目で基準値以下であった。混合ペレットは肥料として安全に使用できることが分かった。
著者
山田敦
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.190-197, 2015-07-15

ビッグデータから競争優位を構築するために,多くの企業がアナリティクスの活用を進めている.優秀なデータサイエンティストを多数獲得・育成できれば,果たして成果を生み続けられるのだろうか.これまで数多くのお客様に対してアナリティクス活用の支援をしてきた筆者は,アナリティクスで継続して成果を生み出すには,企業は組織としての仕組みを持つべきであると考える.そう考えて筆者が実践してきたことを,本稿で,企業の仕組みとしてまとめた.この仕組みは,(1)データ活用プロセス,(2)データ基盤管理,(3)意思決定と運用管理の3つから構成される.
著者
林 勝知 上田 宣夫 森 茂 三鴨 肇 山田 敦子 島田 武
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.274, 2006

<B><緒言></B>中濃厚生病院救命救急センターは、2000年8月から約6年、岐阜県の狭義の中濃地域(関市、美濃市)で、救急診療を行っている。今回、当センターとして、岐阜県中濃地域の救急医療体制の検証を行ったので報告する。<BR><B><検証結果></B><BR> 1.当センターの現状:年間の総救急患者数は約2万人で、重症度別にみると、一次が約90%と多い。救急車搬送による救急患者は、開設後約2年間は、一次が60から70%と多かったが、その後の約4年は一次が約50%となり、それに伴い急性心筋梗塞及び脳卒中等の重症救急患者の中濃医療圏の他の病院からの紹介、転送も増えてきている。ときどき生じる問題は、(1)約1時間に、三つの消防組合からあわせて4から5例の救急車搬送の要請があることにより初療室が混雑したこと、(2)中濃消防組合から約1時間で心肺機能停止状態(CPA)2例、重症外傷1例症・中等症外傷3例のホットラインが4回あり、大混雑の中で、診療を行なったこと、(3)夜間の中濃消防組合からの救急車搬送が、他の三つの二次病院ではなく、ほとんどが当センターであったこと等である。中濃地域の救急の協議会等で病診連携や二次病院の救急診療の役割分担を要望しているものの、未だ改善されてはいない。今後とも、行政の協力も求めながら、システムの改善を目指している。また、夜間、休日に直接来院する軽症患者が多いため、救命救急センターの利用法についてという掲示を出して、軽症例については、開業医の受診を奨めている。平日夜間については、少し受診患者が減少した。しかしながら、休日の午前中は多くの小児患者が来院している。このことについても今後改善されるよう模索している。<BR> 2.メディカルコントロール:オフラインメディカルコントロールとして、(1)中濃消防組合の救命救急士に対する包括的指示下の除細動のトレーニングは、プレコース、本コースあわせて8時間行った。(2)中濃消防組合の救命救急士でない一般の救急隊員約120名には一次救急処置(BLS)、自動体外式除細動(AED)のトレーニングを1)に準じ計8時間のトレーニングを行った。(3)気管内挿管の研修を2005年2名の救命救急士、2006年3名の救急救命士に行った。いずれも消防組合からの評価は高かった。
著者
中村 良成 山田 敦 照井 方舟
出版者
神奈川県水産技術センター
雑誌
神奈川県水産技術センター研究報告 (ISSN:18808905)
巻号頁・発行日
no.1, pp.21-33, 2006-03

1 ホシガレイにおいて50mm前後の小型種苗の放流の有効性を検討すべく、日本栽培漁業協会宮古事業場(現:独立行政法人水産総合研究センター宮古栽培漁業センター)で生産された20mmサイズの種苗を約1ケ月間の中間育成の後、1998年5月19日に47mmサイズ6,500尾を東京湾(横浜市金沢区八景島地先の金沢湾の水深8~9mの砂泥底)に、1998年6月2日に49mmサイズ5,300尾を相模湾(横須賀市長井地先の小田和湾の水深約6mの砂~砂泥底)に放流した。2 再捕魚がほぼ出尽くすと考えられる2001年3月末までの放流後の詳細な市場調査および聴取調査により、八景島群は直接確認104尾、間接確認74尾、合計178尾(再捕率2.7%)、小田和湾群は直接確認37尾、間接確認4尾、合計41尾(再捕率0.8%)の再捕を確認した。3 八景島放流群では、放流翌年の夏に体重500gを越す個体、2年目の春に1kgを越す個体が見られ、ヒラメ並みの成長をするものが再捕されたのに対し、小田和湾放流群では500g以上の個体が再捕されたのは翌年の冬であり、その時期は八景島群に比べて約半年遅かった。また、1kg以上の個体は再捕されなかった。4 既往の観測データから、小田和湾周辺では夏季に25℃以上の水温が続き、これがストレスとなって放流後の種苗の減耗と成長停滞を招いたものと考えられた。5 八景島群の場合、再捕は翌年の夏に集中したのに対し、小田和湾群は2年目の春以降散発的に再捕された。また、八景島湾群は秋以降は東京湾湾口部にまで分散して再捕されたのに対し、小田和湾群の場合はそのほとんどが同湾内の放流地点直近から再捕された。6 今回の結果と過去の1994年及び1995年放流群の追跡結果と合わせて考慮すると、成長の遅い「ヒネ」と呼ばれるような種苗の方が、放流地点に2年目の春まで留まるため、成長の早い「トビ」よりも高い放流効果を達成する可能性があると考えられた。
著者
山田 敦 青石 義人 内藤 禎章 吉原 誠 後藤 泰弘 小野寺 隆
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
昇降機・遊戯施設等の最近の技術と進歩技術講演会講演論文集 : Elevator, Escalator and Amusement Rides Conference
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.25-28, 2002-01-23

According to multistory building increase, the number of elevators tends to increase. In this case, also the space needed for hoistway or machine room increases, and as a result the effective floor space of the building decreases. In a common elevator (single deck elevator), there is one machine for one cab, but in a double deck elevator there is only one machine for two cabs, therefor the space needed for transportation can be reduced. However, in recent building design, there are a lot of cases that the height between floor and floor is not equal. In actual double deck elevator, the upper car and the lower car are fixed to car frame and it cannot cope with the difference between each floor. We have developed a Super Double Deck Elevator, in which upper cab and lower cab can move coping with the difference between each floor.