著者
山野 則子 梅田 直美 厨子 健一
出版者
一般社団法人 日本社会福祉学会
雑誌
社会福祉学 (ISSN:09110232)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.82-97, 2014-02-28 (Released:2018-07-20)

本調査研究では,スクールソーシャルワーカー(SSWer)配置プログラムモデルに準拠した取り組みに関する全国調査の結果分析を通じて,まず,全国のSSWer配置プログラムの実施状況を明らかにし,そのうえで,その実施状況が期待される効果(アウトカム)に結びついているかどうかを示す.これにより,効果的SSWer配置プログラム構築に向けた示唆を得ることを目的とする.分析方法は,155自治体のSSWer 372人のデータを活用した量的分析により,SSWerによるプログラム実施状況および,その実施状況とSSWer自身が評価する効果(アウトカム)との相関をみた.結果,SSWerはかなり多くの効果につながる実践を行っていること,そして配置形態によって実践内容も効果も異なることが明らかになった.これにより,SSWer配置プログラムをより効果的にするための示唆を得た.
著者
小野田 正利 佐藤 晴雄 吉川 武彦 野田 正人 古川 治 楠 凡之 松本 剛 和井田 節子 岩切 昌宏 山野 則子 瀧野 揚三 西川 由紀子 新井 肇 小林 正幸 山下 晃一 岩永 定 入澤 充 嶋崎 政男 清水 和夫 清水 和夫 嶋崎 政男
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

2000 年代に入ってわが国の学校現場では、教職員と保護者の間に時として激しい対立やトラブルが生じようになり、それらをどのように解決していくか、あるいは減少させていくかという課題が生まれてきた。本研究は、このような問題現象が増加している理由や背景の分析はもちろんのこと、具体的にどのようにすれば、トラブルが大きくならずに解決につながっていくかを考察したものである。このために研究者のメンバーの専門領域をより学際的なものとし、教育学だけでなく、法律学、精神医学、臨床心理学、福祉学などの幅広いものとして構成した。そこで得られた研究成果を、全国の12か所でシンポジウムとワークショップを開催する形で発表したが、これらの成果の多くは、6つの書籍などの成果物として結実した。