著者
井上 紗奈 本田 秀仁 森 数馬 山本(前田) 万里 椎名 武夫 曲山 幸生 永井 成美 和田 有史
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.7-25, 2018-03-01 (Released:2018-09-01)
参考文献数
41
被引用文献数
1

A new functional food-labeling system was implemented in 2015. Food products with new functional information are expected to increase along the increase of health awareness in Japan. However, it is difficult for ordinal consumers to understand each functional component of food. When descriptions on food include scientific information,people often misunderstand or excessively expect about a new function. This research investigated how understanding the information of foods was correlated with individual’s cognitive traits conducting a web-based survey using a fictional news report based on real research to two groups, ordinal consumers group and specific occupations group that supposed to have high recognition degree of new functional food-labeling system. We also used three cognitive indices, the cognitive reflection test, numeracy and graph literacy, to investigate the influence of cognitive traits on reading comprehension and interpretation. The results revealed that graph literacy was correlated with understanding and that the other two indices were correlated with psychological factors of interpretation though there was no group difference.
著者
宮ノ下 明大 今村 太郎 古井 聡 曲山 幸生
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー (ISSN:18803415)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.57-60, 2020-09-25 (Released:2021-09-25)
参考文献数
15
被引用文献数
1

唐辛子製品におけるノシメマダラメイガの発育について,28℃,相対湿度70%,日長:16L8Dの条件で調べた.供試試料として唐辛子は,ホール(無傷),横半分に切断,輪切りを用い,一味唐辛子はそれぞれ製造元の異なる5製品を用いた.試験は,孵化幼虫2個体を各唐辛子2.5 gに投入し,羽化までの発育日数,羽化率,成虫生体重を記録し,10~15回繰り返した.ホール唐辛子(無傷)では発育しなかった.横半分に切断したものでは,羽化率25%,平均発育日数(平均値±SE)は65.0±2.9日であった.輪切りでは,羽化率90%,平均発育日数は35.0±0.5日であった.平均成虫生体重は,横半分に切断したものに比べ,輪切りでは重くなった.これらの結果は,幼虫の発育に唐辛子の形状や硬さが影響を与えることを示している.一味唐辛子では,4製品では平均発育日数は42.5~48.3日の範囲に含まれ有意差がなかったが,1製品では81.0±10.2日で,他と比べ有意に長かった.乾燥唐辛子の揮発性成分には,昆虫に対する殺虫,忌避効作用が知られているものもある.これらの結果は,唐辛子の揮発性成分量は製品毎に異なり,幼虫の発育に影響を与える可能性を示している.
著者
曲山 幸生
出版者
Brewing Society of Japan
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.109, no.11, pp.785-790, 2014 (Released:2018-04-09)
参考文献数
18

豆腐ようは豆腐を原料とする沖縄の伝統的発酵食品で,この起源と考えられる腐乳も豆腐を原料とする中国の伝統的発酵食品であり,筆者にこの2つの製造の差,さらに,豆腐ようは腐乳の一つと考えられることを解説いただいた。中国における腐乳の食べ方には学ぶべき点が多く,日本における豆腐ようの消費拡大の参考になると考えられ,さらに,伝統的発酵食品は新商品開発のアイデアにつながるので,ご一読いただきたい。
著者
宮ノ下 明大 今村 太郎 古井 聡 曲山 幸生
出版者
日本ペストロジー学会
雑誌
ペストロジー (ISSN:18803415)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.65-67, 2016-09-20 (Released:2017-11-16)
参考文献数
13

2015年12月10日に茨城県西部の玄米貯蔵施設5カ所で,その敷地内を対象に屋外のコクゾウムシの越冬個体を探索し採集した.5施設の内,4施設でコンクリート片や木片の下にコクゾウムシを発見した.4施設で採集したコクゾウムシ成虫を玄米に投入して,25°C・70%RH・16L8Dの条件で40日後に調べると,次世代の成虫羽化が確認され,12月前半の個体は産卵能力があると考えられた.
著者
曲山 幸生 古井 聡 今村 太郎 宮ノ下 明大
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
都市有害生物管理 (ISSN:21861498)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.1-9, 2017 (Released:2020-02-22)
参考文献数
21

昆虫の体サイズは生物種,あるいは集団として,重要な特徴の一つであると考えられている.体長は試料調整の影響を受けにくく,代表的な体サイズの指標である.しかし,従来の手作業による体長測定は手間がかかるために,十分なデータ数を得るために長い時間がかかっていた.そこで,本研究では,画像解析技術を用いて,ゾウムシ類成虫の体長分布を半自動的に測定する方法を開発した.本方法により,体長分布測定の作業時間が短くなったことに加えて,十分に大きなデータ数を容易に収集できるので,非対称性など体長分布の形状について詳細に検討することが可能になった.
著者
曲山 幸生 七里 与子 宮ノ下 明大 今村 太郎
出版者
家屋害虫研究会
雑誌
家屋害虫 (ISSN:0912974X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.93-99, 2009
参考文献数
10

食品害虫問題を対象にした研究情報を,消費者を含めた関係者にわかりやすく興味深く紹介することを目的に,「食品害虫サイト」を開設した.すでに公開していた「貯穀害虫・天敵図鑑」では,食品に混入した昆虫の情報や,その駆除の方法を記載している.「食品害虫サイト」は,これを拡張するという形で,「この虫何?」(虫の検索),「ニュース」,「コラム」,「食品害虫クイズ」,「用語集」,「リンク集」のページを設け,提供する情報を充実させた.また,ページの有効性を評価するためにアクセス数の解析もおこなった.食品害虫のことならとりあえず「食品害虫サイト」にアクセスしてみる,といった状況になるように,わかりやすく,深く,広く,情報を提供するサイトをめざす.
著者
曲山 幸生 工藤 成史
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會誌 (ISSN:00214728)
巻号頁・発行日
vol.103, no.984, pp.752-755, 2000-11-05
被引用文献数
5