- 著者
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杉山 正夫
- 出版者
- JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
- 雑誌
- 紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
- 巻号頁・発行日
- vol.52, no.1, pp.88-93,018, 1998
- 被引用文献数
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従来, コート紙, 上質紙等の不良部分は人手をかけて選別しているが, 昨今平判の自動選別装置が開発されている。<BR>既製の装置については価格, 内容等で採用しにくい点もあり, 南千住製作所と共同でストリーク, スポットを主対象とする装置を開発した。主な特徴は,<BR>(1) 給紙部には, 紙折り機のノンストップ高速フィーダー採用。<BR>(2) 検出部は透過型1基 (スポット, 汚れ), 反射型2基 (ストリーク, シワ他-表・裏) の全幅CCDカメラ使用。<BR>(3) 検出ソフトは独自に開発, 集積度を高め検出力アップ。<BR>(4) 搬送部はSラップ方式, ベルトガイド採用。平坦面で検出可能。<BR>(5) オーバーラップ部には, スタートアンドトップ装置取付。<BR>稼動開始以降, 紙の安定走向と検出精度をアップさせ, 現在では64-157g/m<SUP>2</SUP>四六判が, 常用10.000枚/Hの高速で選別が可能となり問題なく稼動している。<BR>計画された数量を達成, 選別要員の削減効果もあげている。