- 著者
 
          - 
             
             安田 直史
             
             村田 伸
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 日本ヘルスプロモーション理学療法学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - ヘルスプロモーション理学療法研究 (ISSN:21863741)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.4, no.2, pp.55-63, 2014-07-01 (Released:2014-09-12)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 43
 
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             1
             
             
             2
             
             
          
        
 
        
        
        [目的]本研究の目的は,フットケアと足把持力トレーニングの介入を要介護高齢者に行い,その効果について無作為化比較対照試験によって検討することである。[方法]対象は52名,フットケアと足把持力トレーニングを行う群18名,足把持力トレーニングのみを行う群17名,コントロール群17名の3つの群に分けた。介入は週に2回,12週間実施した。足把持力,足部柔軟性,Functional Reach Test,歩行速度,重心動揺,握力,大腿四頭筋筋力を介入前後に測定した。[結果]二元配置分散分析の結果,フットケアとトレーニングの併用群の足把持力,足部柔軟性,FRT,歩行速度は有意に高まり,トレーニングのみの群やコントロール群と比較しても有意に高値を示した。また,トレーニングのみの群の足把持力,FRT,歩行速度も介入後有意に高まり,コントロール群と比較して有意に高値を示した。[結論]フットケアと足把持力トレーニングの併用を行うことは,トレーニングを単独で行うより足部柔軟性が改善され,足把持力が増強し,動的立位バランスの向上や歩行速度が増加することが示唆された。