著者
松井 寛二 菅野 茂 天田 明男
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
日本獣医学雑誌 (ISSN:00215295)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.305-312, 1986-04-15

サラブレッド仔馬ならびに母馬各5頭に安静時鼻捻子保定を行い, 心拍数ならびに心電図に現れる変化について比較検討した。仔馬ではいずれの月齢においても, 鼻捻子保定による心拍数の減少は母馬に比較して顕著であり, 仔馬における徐脈効果は鼻捻解除後も少なくとも3〜5分間は持続した。仔馬, 母馬ともに鼻捻子保定による心拍数の減少にともなってA-B誘導心電図のT波の陰性成分が増大した。5頭中2頭の仔馬では, 3.5および4力月齢時の鼻捻子保定により, 第2度房室ブロックが誘発され, この現象は再現可能であった。
著者
敖 日格楽 竹田 謙一 佐伯 知彦 久馬 忠 松井 寛二
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.48, no.6, pp.517-521, 2003-02-15
被引用文献数
1

携帯型の尻尾振り回数自動計測システムを開発した。黒色和種繁殖牛4頭を供試し,8月から10月まで毎月1回,本システムを用いて尻尾振り回数を24時間記録した。同時に時間制限放牧中のみ,実験牛の尻尾振り回数を目視で記録(肉眼観察値)し,本システムの記録(データロガ測定値)と比較した。その結果,本システムは野外における尻尾振り回数の長時間の記録は十分可能であった。また,いずれの調査でもデータロガ測定値の方が肉眼観察値よりの一貫して多く,この両者の誤差は8.6%であった。したがって,一定の補正を加えることにより,本システムは放牧牛の尻尾振り回数を自動記録する有効な装置であることが明らかにされた。
著者
松井 寛二 森岡 弥生 竹田 謙一
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
巻号頁・発行日
no.3, pp.11-16, 2005 (Released:2011-03-05)

4頭の木曽馬の馬房内の夜間の姿勢と体温変化の特徴を明らかにし、姿勢および体温変化と睡眠の関連を考察した。姿勢と行動はビデオカメラを用いて、体温(膣温)はデータロガを用いて記録した。姿勢は、1)立位(歩行・摂食)、2)立位(休息)、3)伏臥および4)横臥の4型に区分して記録した。伏臥および横臥の出現パターンには個体差が認められた。4頭平均の伏臥持続時間は16.4分、横臥持続時間は4.2分、夜間11.5時間の横臥回数は6.1回であった。体温は17時の38.1-38.6℃から早朝の37.6℃前後まで漸減した。伏臥から横臥の姿勢変化時にノンレム睡眠からレム睡眠に移行し、横臥時にレム睡眠であることが推察された。
著者
竹田 謙一 神山 洋 松井 寛二
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
雑誌
信州大学農学部AFC報告 (ISSN:13487892)
巻号頁・発行日
no.5, pp.55-63, 2007-03

家畜福祉に対する関心が世界的に広まりつつあり、2004年に開催されたOIEの第72回年次総会で家畜福祉に関する基本原則が採択された。特に断尾などの肉体の切断は、家畜福祉の視点から問題視されている。本研究では、断尾農家、非断尾農家各19戸に断尾に関する聞き取り調査を直接面接法で行った。調査内容は1)飼育方法、2)断尾の利点と欠点、3)断尾をしない理由、4)家畜福祉に関する設問とした。各質問項目の結果は以下のとおりであった。1)経営規模、飼育方法、1人あたりの搾乳頭数ではなく、ミルキングパーラーの形態が断尾の実施と関係していた。2)断尾の実施はゴムリング(84%)を用いて、夏を除く全ての季節に行われてた。断尾の利点として、「汚い尾で叩かれない」と回答した断尾農家数は非断尾農家数の2.6倍にもなり、また、「糞尿を撒き散らさない」は断尾農家からしか得られず、糞尿による汚染に起因しているこれら2つの項目で顕著な差が認められた。断尾の欠点として、非断尾農家の多くは、ハエが追い払えないことを挙げた。断尾農家は断尾部位の菌による感染、ハエや埃を払えないという衛生面を挙げた。3)非断尾農家の半数以上は「断尾の必要性を感じていないから」と答えた。また、「ウジを尊重したいから」、「ウシがかわいそうだから」というようなウシに対する倫理的配慮を求めた回答も多かった。4)38戸のうち23戸(60.5%)が家畜福祉の言葉を聞いたことがなく、家畜福祉に対する酪農家の関心の低さが伺えた。酪農家の関心が高かった搾乳牛のストレス項目は、断尾農家、非断尾農家にかかわらず、「行動抑制」76.3%、「飼育環境」63.2%、「繁殖方法」31.6%であった。
著者
竹田 謙一 神山 洋 松井 寛二
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
巻号頁・発行日
no.5, pp.55-63, 2007 (Released:2010-04-05)

家畜福祉に対する関心が世界的に広まりつつあり、2004年に開催されたOIEの第72回年次総会で家畜福祉に関する基本原則が採択された。特に断尾などの肉体の切断は、家畜福祉の視点から問題視されている。本研究では、断尾農家、非断尾農家各19戸に断尾に関する聞き取り調査を直接面接法で行った。調査内容は1)飼育方法、2)断尾の利点と欠点、3)断尾をしない理由、4)家畜福祉に関する設問とした。各質問項目の結果は以下のとおりであった。1)経営規模、飼育方法、1人あたりの搾乳頭数ではなく、ミルキングパーラーの形態が断尾の実施と関係していた。2)断尾の実施はゴムリング(84%)を用いて、夏を除く全ての季節に行われてた。断尾の利点として、「汚い尾で叩かれない」と回答した断尾農家数は非断尾農家数の2.6倍にもなり、また、「糞尿を撒き散らさない」は断尾農家からしか得られず、糞尿による汚染に起因しているこれら2つの項目で顕著な差が認められた。断尾の欠点として、非断尾農家の多くは、ハエが追い払えないことを挙げた。断尾農家は断尾部位の菌による感染、ハエや埃を払えないという衛生面を挙げた。3)非断尾農家の半数以上は「断尾の必要性を感じていないから」と答えた。また、「ウジを尊重したいから」、「ウシがかわいそうだから」というようなウシに対する倫理的配慮を求めた回答も多かった。4)38戸のうち23戸(60.5%)が家畜福祉の言葉を聞いたことがなく、家畜福祉に対する酪農家の関心の低さが伺えた。酪農家の関心が高かった搾乳牛のストレス項目は、断尾農家、非断尾農家にかかわらず、「行動抑制」76.3%、「飼育環境」63.2%、「繁殖方法」31.6%であった。
著者
竹田 謙一 神山 洋 松井 寛二
出版者
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
雑誌
信州大学農学部AFC報告 (ISSN:13487892)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.55-63, 2007-03-30

家畜福祉に対する関心が世界的に広まりつつあり,2004年に開催されたOIE の第72回年次総会で家畜福祉に関する基本原則が採択された。特に断尾などの肉体の切断は,家畜福祉の視点から問題視されている。本研究では,断尾農家,非断尾農家各19戸に断尾に関する聞き取り調査を直接面接法で行った。調査内容は1)飼育方法,2)断尾の利点と欠点,3)断尾をしない理由,4)家畜福祉に関する設問とした。各質問項目の結果は以下のとおりであった。1)経営規模,飼育方法,1人あたりの搾乳頭数ではなく,ミルキングパーラーの形態が断尾の実施と関係していた。2)断尾の実施はゴムリング(84%)を用いて,夏を除く全ての季節に行われてた。断尾の利点として,「汚い尾で叩かれない」と回答した断尾農家数は非断尾農家数の2.6倍にもなり,また,「糞尿を撒き散らさない」は断尾農家からしか得られず,糞尿による汚染に起因しているこれら2つの項目で顕著な差が認められた。断尾の欠点として,非断尾農家の多くは,ハエが追い払えないことを挙げた。断尾農家は断尾部位の菌による感染,ハエや埃を払えないという衛生面を挙げた。3)非断尾農家の半数以上は「断尾の必要性を感じていないから」と答えた。また,「ウシを尊重したいから」,「ウシがかわいそうだから」というようなウシに対する倫理的配慮を求めた回答も多かった。4)38戸のうち23戸(60.5%)が家畜福祉の言葉を聞いたことがなく,家畜福祉に対する酪農家の関心の低さが伺えた。酪農家の関心が高かった搾乳牛のストレス項目は,断尾農家,非断尾農家にかかわらず,「行動抑制」76.3%,「飼育環境」63.2%,「繁殖方法」31.6%であった。
著者
菅野 茂 須藤 有二 澤崎 坦 澤崎 徹 加納 康彦 松井 寛二 森 裕司
出版者
公益社団法人 日本実験動物学会
雑誌
Experimental Animals (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.433-439, 1980
被引用文献数
5

東京大学農学部附属牧場コロニーのシバヤギ55頭を対象にRaBA-Super Systemを用い, 血清総蛋白以下16項目の臨床血液化学値の測定を行った。<BR>1) ビリルビン, コレステロール, TTT, ALPおよびCPKのバラツキが著しかったが, 計測不能の項目はなかった。<BR>2) 年齢による差がみとめられ, 血糖, ChE, ALPおよびCPKは育成群が, 血清総蛋白およびアルブミンは成熟群が高値を示した。<BR>3) 雌成熟群におけるGPTおよびBUN値は秋, 冬に比べ, 夏に有意に低い値を示した。<BR>4) トリグリセライドおよびアルブミンについて, RaBA法と用手法の同時比較を行ったところ, 測定法による差がみとめられた。
著者
松井 寛二 森岡 弥生 竹田 謙一
出版者
信州大学農学部
雑誌
信州大学農学部AFC報告 (ISSN:13487892)
巻号頁・発行日
no.3, pp.11-16, 2005-03

4頭の木曽馬の馬房内の夜間の姿勢と体温変化の特徴を明らかにし,姿勢および体温変化と睡眠の関連を考察した。姿勢と行動はビデオカメラを用いて,体温(膣温)はデータロガを用いて記録した。姿勢は,1)立位(歩行・摂食),2)立位(休息),3)伏臥および4)横臥の4型に区分して記録した。伏臥および横臥の出現パターンには個体差が認められた。4頭平均の伏臥持続時間は16.4分,横臥持続時間は4.2分,夜間11.5時間の横臥回数は6.1回であった。体温は17時の38.1~38.6℃から早朝の37.6℃前後まで漸減した。伏臥から横臥の姿勢変化時にノンレム睡眠からレム睡眠に移行し,横臥時にレム睡眠であることが推察された。