著者
後藤 顕一 松原 憲治 野内 頼一 宮内 卓也 北川 輝洋 寺谷 敞介 松原 静郎
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科学教育研究 (ISSN:03864553)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.166-179, 2016 (Released:2016-06-29)
参考文献数
33

Aiming to foster competencies expected in chemistry education, experimental lessons with model-based learning for chemistry were implemented. The study verified how competencies expected in the discipline were fostered with respect to the practices of instructions, practice, and evaluation, through implementing lessons with and without focus on model-based learning. The mutual evaluation table (Goto, 2013) was used for evaluating the practice, mainly looking at the description written in the discussion part of students’ reports. Verification of the practice was based on the curriculum management model for science lessons (Goto and Matsubara, 2015). The experimental lessons demonstrated revealed what kind of impacts and challenges exist for practicing model-based learning for future implementation.
著者
松原 静郎 佐藤 輝夫 高橋 泰
出版者
一般社団法人日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.129-130, 1992

小学校5年から中学校1年, 中学校2年から高等学校1年の各学年間で追跡調査を実施した。「理科得点」と, 関心・態度に関する合成変数「科学の価値」と「理科の学習」を設定し, 経時変化と前年度の結果が次年度の及ぼす影響を調べた。科学の価値には大きな変化は見られず, 理科の学習では望ましくない方向への変化が見られた。次年度への影響は, 同一変数間で大きいが, 異なる変数間ではわずかに理科の学習と理科得点の間に影響が見られた。
著者
後藤 顕一 松原 静郎 松原 憲治 猿田 祐嗣 高橋 三男 松浦 拓也 木下 博義 寺谷 敞介 堀 哲夫
出版者
国立教育政策研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

学習ツールである「相互評価表」とこれを用いる学習活動を開発した。「相互評価表」を活用する学習活動とは,評価規準が示された「相互評価表」を用いながら自己評価・他者評価を行い,この行った評価について自由記述によるコメントを残していく方法である。学習前後の比較コメントを分析したところ,科学的リテラシーの「能力」のうち,①科学的な疑問を認識すること,②現象を科学的に説明すること,について意識をした記述ができるようになることがわかった。自己の学習を振り返ることでその意義を自覚し,実感を持って自己の伸張を感じつつ,主体的な学びを醸成することが期待できると示唆された。