著者
小林 大祐 松村 真宏 石塚 満
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第20回全国大会(2006)
巻号頁・発行日
pp.3, 2006 (Released:2006-12-07)

ユーザからの質問にユーザが答える知識検索サイトでは、サイトの質を高めるために不適切な質問や回答を減らすことが重要である。また、フィルタリングのコストや人により異なる基準も問題である。本研究では人手でフィルタリングされた投稿から、フィルタリングの際に暗黙的に用いられる分類知識を表出化し、フィルタリングの自動化と分類知識の共有を試みる。
著者
赤澤 淳子 水上 喜美子 小林 大祐
出版者
仁愛大学
雑誌
仁愛大学研究紀要. 人間学部篇 (ISSN:21853355)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.1-12, 2009-12-30

本研究では,家族成員間の相互作用として家族との直接的かつ質的コミュニケーションを取り上げ,その実態について家族システム論に依拠して検討することを第一の目的とした.また,第二の目的として,個人が認知する家族とのコミュニケーションと,個人の主観的幸福感との関係について検討した.その分析に際しては,家族形態及び地域という視点を導入した.調査対象者は,子世代については,15歳から30歳までの666名であった.母親世代は,35歳から60歳までの645名を,また,祖母世代は,55歳から85歳までの306名を対象とした.分析の結果,子世代および母親世代が認知する家族のコミュニケーション態度については,特に父方祖母や母方祖母のコミュニケーションについて家族形態による差が顕著に見られることが明らかとなった.また,孫世代と祖母世代とのコミュニケーションに関しては地域差が見られ,家族成員間のコミュニケーションにおいて,家族形態や地域差が影響している可能性が示唆された.さらに,個人が認知する家族とのコミュニケーションと,個人の主観的幸福感との関係について検討した結果,親子関係のみならず,祖母-孫,姑-嫁という世代間の,相互作用のあり方が,個人の主観的幸福感に影響している可能性が示唆された.すなわち,日常のコミュニケーションは相互の関係性に影響するだけでなく,個々の精神的な健康度にも影響するものと推測された.
著者
臼田 和生 小林 大祐 竹森 一司 石川 忠夫 星野 修一 斉藤 典彦 津久井 宏行 西谷 泰 久保 実
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.58-63, 2000

症例は12歳,男児.学校心臓検診では異常なし.1999年2月15日小学校の昼休み中に突然意識消失し,4分後救急隊到着時には心肺停止状態で心電図モニターは心室細動であった.近医に搬送され心肺蘇生と軽度低体温療法を施行し第8病日に開眼,その後,徐々に意識回復した.非持続性心室頻拍が多発し心停止の原因と考えられたため,精査加療目的に当科入院.心エコー・左室造影で僧帽弁後尖下部左室後壁にφ3cmの先天性左心室瘤を認めた.心室頻拍波形は右脚ブロック+上方軸で心室瘤付近が起源と考えられた.心室瘤に対し外科的治療を施行.高密度マット電極で術中マッピングを行い,心室瘤辺縁にVT最早期興奮および心室瘤状部分に伝導遅延を認めたため,心室瘤周囲にcryoablationを行い,心室瘤に対し心膜パッチ縫着を行った.術後,心室性不整脈は消失した.以上,先天性左心室瘤に致死的心室性不整脈を合併した稀な1例を経験し,蘇生・根治に成功した.学校心臓検診での本病態の検出は極めて困難と思われた.
著者
小林 大祐
出版者
大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻
巻号頁・発行日
2007-02-02

報告番号: ; 学位授与年月日: 2007-03- ; 学位の種別: 修士; 学位の種類: 修士() ; 学位記番号: 修第号 ; 研究科・専攻: 情報理工学系研究科電子情報学専攻
著者
梶田 将司 小林 大祐 武田 一哉 板倉 文忠
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.337-345, 1997-05-01
被引用文献数
31

人間が音声として知覚する音がその他の音とどのように異なるのかを探求するため, 本研究では, ヒューマンスピーチライク(HSL)雑音を導入し, HSL雑音に含まれる音声的特徴を分析する。HSL雑音は, 複数の音声を加算的に重畳して作られるバブル雑音の一種で, その重畳回数に応じて音声的な信号から音声の長時間スペクトルを反映した定常雑音へと聴感は変化する。まず, この聴感上の変化を主観評価実験により定量化する。そして, HSL雑音に含まれる音声的特徴を振幅分布のガウス性, スペクトル微細構造の時間的変動性, スペクトル包絡の時間的変動性の三つの観点で分析した。その結果, HSL雑音の差分信号のガウス性及び, HSL雑音のスペクトル包絡の時間的変動が音声的特徴に大きく寄与していることが分かった。
著者
佐藤 嘉倫 近藤 博之 尾嶋 史章 斎藤 友里子 三隅 一百 石田 浩 三輪 哲 小林 大祐 中尾 啓子
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

地位達成過程の背後にある制度に着目することで、不平等を生み出すメカニズムのより深い理解をすることが可能になる。たとえば、貧困にいたるプロセスは男女で異なるが、それは労働市場と家族制度における男女の位置の違いを反映している。また、日韓の労働市場の制度の違いにより、出産後、日本の女性のほとんどが非正規雇用者になるが、韓国の女性は正規雇用、非正規雇用、自営の3つのセクターに入る、という違いが生じる。