著者
高畑 圭祐 星野 崇宏 柳 博俊 渋谷 友磯子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.31, 2017

既存のレコメンデーションシステムの問題点として、消費者に既知の情報を提示してしまうことや情報収集行動での閲覧内容と実際に購入したい内容が同一ではないことを無視した学習と提示を行う可能性があることにある。本研究では統計的機械学習のモデルに行動経済学的な知見を導入することでこの問題を回避するレコメンデーションシステムを開発し、中古車自動車情報提供サイトの大規模データに適用した解析例を報告する。
著者
下徳 敏雄 市川 浩美 阿南 豊正 高柳 博次 池ケ谷 賢次郎
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1982, no.55, pp.43-50, 1982-06-01 (Released:2009-07-31)
参考文献数
18
被引用文献数
16 9

(1)当場職員および金谷町の一般消費者合計66名を対象として,日常お茶を入れる時の条件を調査し,うすい入れ方と濃い入れ方を設定した。(2)上記条件と標準浸出法について,玉露,煎茶(上),煎茶(中),煎茶(下),番茶,かまいり茶,ほうじ茶の7種類の茶を用い,可溶分,全窒素,アミノ酸,タンニン,カフェイン,遊離還元糖,ビタミンC,P,K,Ca,Mgの溶出量を調べた。13)その結果,溶出割合では,濃い入れ方と標準浸出法が比較的似ており,うすい入れ方とは,かなり差があった。成分別の溶出割合の比較では,アミノ酸やビタミンCが比較的大きかったのに対し,タンニンやCaは小さかった。一定湯量中の主な成分量について3条件の結果を比較してみると,玉露を除いて各成分ともうすい入れ方,標準浸出法,濃い入れ方の順になっていた。おわりに,本実鯵を遂行するにあたり,多大なる御指導を頂いた茶業試験場製茶部長坂本裕博士に深く感謝の意を表わしますとともに,茶業試験場職員の方々はじめ調査に御協力頂ぎました皆様に厚く御礼申し上げます。
著者
本光 英治 柳 博 神谷 利夫 平野 正浩 細野 秀雄
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.386, 2005

我々の研究グループは、今日まで透明p型酸化物半導体の探索を行い、層状構造を有するオキシカルコゲナイドLaCuOCh (Ch:カルコゲン)が可視域の光に対して透明であり、さらに室温で励起子が安定に存在することを発見し、このような性質が結晶構造中に内包された層状構造がもたらす量子井戸構造に起因するものであることを見出した。LaMnOPn (Pn:プニコゲン)はLaCuOChと同じ結晶構造を有するが、この物質の結晶構造は丁度[La-O]絶縁障壁層を磁気活性な導電層である[Mn-Pn]層で挟んだトンネル磁気抵抗デバイスによく似た構造をしていることから、我々はこの物質の電気、磁気的な特性に大きな関心をもち、今回LaMnOPnに関する試料の合成と電気、磁気特性に関する報告を行う。
著者
阿南 豊正 高柳 博次 池ケ谷 賢次郎 中川 致之
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1982, no.56, pp.65-68, 1982-12-01 (Released:2009-07-31)
参考文献数
15
被引用文献数
3 1

緑茶貯蔵中の脂質含量:の変化を明らかにするため,貯蔵条件の異なる4種類の試料,すなわち荒茶を-70℃で18ヵ月貯蔵したもの(試料A,対照区),25℃で3ヵ月貯蔵後-70℃で15ヵ月貯蔵したもの(試料B),25℃で6ヵ月貯蔵後一70℃で12ヵ月貯蔵したもの(試料C),25℃で18ヵ月貯蔵したもの(試料D)の脂質を定量し,次のような結果を得た。1. 各試料について官能検査を行った結果,試料Aは新茶とあまり差がなかった。一方,試料Cおよび試料Dは変質程度が大きく飲用不適と判定された。2. 試料Bは試料A(対照区)に比べて全脂質含量で約10%減少し,試料Cは約20,0fib少した。一方,試料Dは試料Cよりほんのわずか減少する程度であった。3. 各脂質画分別にみた場合,25℃での貯蔵期間の増加につれて減少傾向が比較的はっきりしているものは糖脂質であり,中性脂質とリン脂質は減少傾向が小さかマた。又,個々の脂質別では,減少傾向が比較的大きかったものはMGDG,DGDG,SQDG,PCであった。終わりに,本実験を行うにあたり,御指導を頂いた当試験場古谷弘三前場長,坂本裕製茶部長ならびに官能検査をお願いした製茶第3研究室の方々に深く感謝致します。
著者
三輪 悦夫 高柳 博次 中川 致之
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1978, no.47, pp.48-52, 1978-03-30 (Released:2009-07-31)
参考文献数
17
被引用文献数
16 5

葉位による化学成分含量の相違について,一番茶,二番茶を対象に検討した。(1) 葉位が下がるほど含量が減少した成分は,全窒素,タンニン,カフエインであった。茶期別にみると,一番茶に全窒素が多く,二番茶ではタンニン,カフエイン含量が多かった。(2) 葉位が下がるほど含量が増加した成分は,遊離還元糖,フラボノール類,塩類可溶性ペクチン,全ペクチンであった。(3) カテキン類のうち,特にエピガロカテキンガレートは,上位の葉および二番茶に多かった。(4) アミノ酸類のうち,テアニン,グルタミン酸,アルギニン,アスパラギン酸,セリンは,一番茶の上位の葉に多く,二番茶では著しく減少が認められた。(5) 無機成分含量のうち,上位の葉に比較的多く含まれる成分は,カリウム,リン酸,マグネシウム,亜鉛であった。下位の葉に多く含まれる成分は,カルシウム,マンガン,アルミニウムであった。本研究は,著者の1人三輪が,農林省茶業試験場において,国内留学中に行ったものであり,実施にあたり御指導,御協力をいただいた阿南技官,天野氏に,また,無機成分分析で御指導をいただいた池ケ谷技官に深く感謝いたします。
著者
将積 祝子 高柳 博次 阿南 豊正 池ケ谷 賢次郎
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1984, no.60, pp.59-65, 1984-12-01 (Released:2009-07-31)
参考文献数
11
被引用文献数
5

中国茶の白茶(Bai-cha),黄茶(Huang-cha),青茶(Quing-cha:Ooiong-cha-type)および黒茶(Hei-cha)の化学成分,色およびし好調査を行った。その結果を要約するとつぎのとおりである。1)一般化学成分含量は黄茶(Huang-cha)が煎茶の中級品に近く,白茶(Bai-cha)および青茶(Qing-cha)は煎茶の下級品に相当した。黒茶はバラエティに富み,蒸した後,堆積発酵するので,カテキン類酸化重合物が多く,各種成分が少なくなり,遊離アンモニアが多かった。2)白茶の色は暗オリーブ色,黄茶は淡黄色~オリーブ黄色,青茶はオリーブ黄色~黄褐色,黒茶は灰オリーブ~暗褐色であった。3)し好調査の結果は短大生に青茶が好まれ,消費者婦人団体は青茶は飲み易いとしてもそれほど好まなかった。料理専問家は白茶と青茶をとぎどきなら飲んでもよいと答えた。黒茶は料理専問家がまずいと答えた。終りに本稿を草するに当たり御懇切なる御稿閲を賜った製茶部長,竹尾忠一博士,アミノ酸・アマイド類の分析を担当して下さった天野いね氏に深甚なる謝意を表する。
著者
中山 次久 小森 学 高柳 博久 米本 友明 松脇 由典
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.82-91, 2008 (Released:2009-09-17)
参考文献数
25
被引用文献数
2

アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎 (AFRS) は真菌に対するI型・III型アレルギーにより発症し, 副鼻腔粘膜や鼻茸中に著明な好酸球の浸潤をきたす再発率の高い難治性鼻副鼻腔炎である。欧米ではAFRSの頻度は慢性鼻副鼻腔炎と診断され手術に至った症例のうち4~10%程度と報告されているが, 本邦では現在のところ多くが症例報告であり, 有病率に関しての検討は松脇らの3.9%との報告にとどまっている。そこで本邦におけるAFRSの有病率を調査するため, 2006年4月から2007年3月までに富士市立中央病院を受診し, 鼻副鼻腔炎の診断をもとに内視鏡下鼻内手術を施行した症例を対象として検討を行った。対象症例は50症例で, 米国アレルギー喘息免疫学会 (AAAAI) 等の定めた鼻副鼻腔炎に対するガイドラインの分類にのっとり診断した。診断結果は急性化膿性鼻副鼻腔炎 (ABRS): 2例, 鼻茸を伴わない慢性鼻副鼻腔炎 (CRSsNP): 19例, 鼻茸を伴う慢性鼻副鼻腔炎 (CRSwNP): 25例, AFRS: 4例であった。また, 50例中真菌性鼻副鼻腔炎は11例で認め, 慢性非浸潤性 (sinus mycetoma): 7例, AFRS: 4例であった。以上よりAFRSは手術に至った慢性鼻副鼻腔炎48例中8.3%で認められた。本邦においても欧米とほぼ同等の頻度でAFRS症例が存在することが確認され, 今まで難治性鼻副鼻腔炎として治療を行っていた症例の中にAFRS症例が存在する可能性が示唆された。
著者
柳 博俊 星野 崇宏 高畑 圭佑
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

本稿では顧客行動データを用いたWeb上でのマーケティングについての研究の1ケースとして,大手中古車販売サイトである中古車鑑定グーネットサイト上での介入実験施策について報告する. 介入実験では最終目標であるCV率の上昇への貢献を目標とし,中古車鑑定グーネットのトップページにLDAを用いた閲覧車種傾向に基づくリコメンドと文脈付きバンディットを用いたリコメンドの2パターン用意して行う. 前者では価格 / 色など異なる要素を用いた複数パターンのLDAベースのリコメンドを用意し車種を推薦する.一方後者では,リコメンドをクリックさせることによって, 言語化できていない自分の好みや、それまで知らなかった検索領域が顕在化されることを目的とする.またリコメンドの方法にはサイト閲覧者の閲覧集中度を表現するHHIなどをcontextとして与えた文脈付き多腕バンディットアルゴリズムを使用する.また,文脈付きバンディットアルゴリズムを用いるパターンにおいてはリコメンドのクリックをしてからCVに至るまでの因果関係を仮定し,リコメンド情報が顧客の情報探索を進め,最終的なCV率を上昇させたかについての効果検証を行う.