- 著者
-
柴田 友厚
- 出版者
- 特定非営利活動法人 組織学会
- 雑誌
- 組織科学 (ISSN:02869713)
- 巻号頁・発行日
- vol.46, no.2, pp.53-63, 2012-12-20 (Released:2013-10-01)
- 参考文献数
- 29
- 被引用文献数
-
3
新しい技術の台頭によって,既存技術か新技術かという技術選択に直面した多くの企業は,合理的理由によって通常,両方の技術を一定期間開発するという並行開発を行う.だが,成功する並行開発の仕組みに関する知見は十分に蓄積されていない.本稿ではまず,先行研究の知見を整理し,それらを踏まえたうえで,並行開発の枠組みを概念的に導出する.次に,松下電器産業の並行開発事例を分析し,その妥当性を例証する.